Slush Tokyo で感じた、スタートアップが教えてくれること

先週Slush tokyoに参加してきました!
とても濃い2日間を過ごしてきたので、体験をシェアします。

Slushってどんなイベント?

Slush Tokyo 2017

2008年からフィンランドの首都ヘルシンキで開催されている、世界最大のスタートアップ・カンファレンス。

Robot・Blockchain・Bitcoin・VR・・・など旬なキーワードを中心に、セッションやピッチ、展示が一同に集まります。

日本では『Slush Asia』として2015年に初めて開催され、今年で3回目。

今年から『Slush tokyo』と名称が変わり、3月29日〜30日 東京ビッグサイトに4000人以上の参加者が足を運びました。

本場フィンランドでは17,500人が参加するビッグイベント!

東京の次はシンガポールで9月に開催されます。

ちなみにチケット代金は2日間で18,000円。早割では14,000円なので、来年は早く購入したいものです。

Slush 3つの特徴

1.全コンテンツが英語

Slush Tokyo 2017

オフィシャルサイトもALL English!
http://tokyo.slush.org/
全てのセッションが英語でおこなわれ、同時通訳もありません。

スピーカーやピッチをしていた日本人の皆さん、英語もコミュニケーションレベルも高くて驚きました!
見習いたいです。

2.インターナショナルな学生ボランティア

Slush Tokyo 2017

総勢500人ほどの学生ボランティアスタッフが司会や案内をしてくれます。
みなさんバイリンガルのようで、国際色豊かでした。

Tech業界やスタートアップに興味がある学生や、外国人のお友達が欲しい人には、是非参加をおすすめします!

3.クラブ?フェス?? ド派手な世界観

Slush Tokyo 2017

Techカンファレンスとは思えないこの雰囲気!
2日目のオープニングアクトやクロージングパーティーは、大音量でパフォーマンスが披露され、まるでクラブのようでした。

欧米から見たアジアなのか、盆踊りのやぐらを彷彿とさせる建物や、赤い提灯が会場を彩ります。

Slush Tokyo 2017

Slush tokyo 2017 ハイライト

カルロス・ゴーン氏の登壇

Carlos Ghosn Slush Tokyo 2017

なんといっても、最も注目されたのがカルロス・ゴーン氏!
社長とCEOを退任されるほんの数日前という歴史的タイミングにお目にかかれたことが光栄です。

  • 自動運転の未来予測
  • IT企業から見る自動車産業へのマーケット進出
  • イノベーションを起こすために必要なこと

など30分間語られました。

Pitchの優勝は韓国スタートアップ

点字が映るスマートデバイスをプレゼンした”dot”。

『これが、世界初・視覚障害者のためのスマートウォッチです!』

という声に会場からはどよめきと拍手が。

Slush Tokyo 2017

韓国のスタートアップで、既にGoogleと提携し、タブレットの開発も進めているそう。

従来の点字キーボードは高額でしたが、これなら300$ほどで購入でき、点字の普及に繋がるとのこと。

素晴らしいアイデアです。

ブロックチェーン旋風

初日のメインステージで発表されたこのニュース。

スタートアップの資金調達プロセスがデータベース化されて、透明性と信頼が広がるチャンス。

会場にいたスタートアップの皆さんには、嬉しいニュースだったのではないでしょうか。

世界のシゴトを取り巻くスタートアップ

このIsaBで何度も触れている通り、ISAOの2020年 VISIONは 『世界のシゴトをたのしくする ビジョナリー・カンパニー』です。

仕事・働き方改革・キャリア・メンター・・・などのキーワードはSlushでも耳にしました。

メインステージで登壇していたのが、日本からはWantedly、エストニアからはJobbatical

Slush Tokyo 2017

Slush Tokyo 2017

どちらも企業と働きたい人のマッチングで有名なスタートアップ企業たち。

それぞれのトークで出てきたキーワードが”Talent”でした。
実力やポテンシャルを持った人材です。

  • 立ち上げたときTalentがとても良かった
  • あなたの会社に良いTalentが揃っていますか?

どちらも女性CEOでありビジネスリーダー。憧れます!

スタートアップから学ぶこと

Global Startup Ecosystem Report 2017によると、スタートアップ・エコシステムの世界ランキング(※)では東京も福岡も、日本は1都市も上位20位以内にランクインしていない現状。

世界と比較すると盛り上がりに欠けているのかもしれませんが、本当のところはどうなのか知りたくてSlushに答えを探しに行きました。

引用元:http://www.urenio.org/2017/03/23/2017-global-startup-ecosystem-report/
(※)performance,Funding,Market Reach,Talent,Startup Experienceの総合ランキング

ISAOのような、ベンチャーでもなければ投資家でもない、つまりエコシステムを担っていない企業・人でも、スタートアップ業界に触れる面白さはあります。

なぜならビジネスについて、イノベーションについて、クリエイティブかつシンプルに考える機会がそこにあるからです。

Slush Tokyo 2017

ピッチイベントで、ジャッジをする投資家から聞かれる王道な質問はこうです。

  • コンセプトは面白いね。ビジネスモデルは?
  • どうやってマーケットを広げていくの?
  • このサービスが生み出す価値は?

どんなビジネスをする上でも考える基礎的なもの。

特に自社サービスを運営するうえでは、マーケターやプロダクトオーナーだけでなく、エンジニア・デザイナー・カスタマーサポート・・・チームの誰もが共感し、語れるようになるべきことです。

限られた資金とリソースの中で全てをやりくりし、次の資金調達を目指しながらプロダクトを磨いていく。
そんな彼らの考えと行動は、会社員の私だからこそ強い刺激を受けるエッセンスがありました。

日本発・東京発のTechカルチャー

Techカンファレンスは、SXSWTech Open Air・そしてSlushと主要どころを体験してきた私が、Slushに感じたこと。

カンファレンスは1つの大きなコミュニティー。
興味や価値観に、共通点・共感のある人たちの集まりです。

謙虚な日本人体質によるものなのか、1つ残念に感じたことが。

東京の文化・歴史を背景に、東京だからこそ生み出せるイノベーションを創出しようというよりは、海外のスタートアップ都市と比較して、日本に足りていないものは・・などという、ネガティブをクローズアップするような表現が見られたこと。

例えばTech Open Airは、ベルリンという場所ならではのカルチャーのもと、それを心地いいと思う人たちのコミュニティが形成されていました。
ベルリンなら斬新なコンセプトのTechマーケットが生みだせる!オー! みたいな会場の一体感というか。

Tech Open Air Berlin

Slushがそういうカルチャーを牽引するカンファレンスとして、今後も拡大し続けてくれると良いなと思います。

最後に

ISAOはスタートアップ企業ではありませんが、『ニッポン発!億人を熱くするサービス実現』というビジョンを掲げていて、マインドはスタートアップと肩を並べることができます。

『世界のシゴトをたのしくする ビジョナリー・カンパニー』として、『シゴトをたのしく』という領域でムーブメントの中心となり、マーケットをリードしていきたい考えです。

  • いまの仕事をありえないくらい楽しくしたい
  • 仕事に本気になれる仲間と働きたい
  • とにかく仕事に熱くなりたい

こんな人を応援します!

来年はSlushに出たいです!

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