リベラルアーツはなぜ必要なのか

ビジネスパーソンにとって、自分の専門外、さらに言えばリベラルアーツはどのくらい必要なものでしょうか。 リベラルアーツに関しての、カラクルでの取組みを紹介したいと思います。

 

ちなみに、リベラルアーツとは・・・

 

Wikipediaより リベラル・アーツ(英: liberal arts)とは * 古代ギリシア・ローマに理念的な源流を持ち、ヨーロッパの大学制度において中世以降、19世紀後半や20世紀まで[注釈 1]、「人が持つ必要がある技芸(学芸・技術)の基本」と見なされた自由七科・自由学芸のことである。具体的には、文法学・修辞学・論理学の三学(トリウィウム)、および算術・幾何学・天文学[注釈 2]・音楽[注釈 3]の四科(クワドリウィウム(英語版))のこと。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%84

 

元々リベラルアーツは、幾何学、天文学なども含めて、非常に広い範囲を指しているようです。

 

ここまですべて網羅的に知識を持つのは大変ですし、僕も全く自信ありませんが、ここでは「自分の専門外の一般知識」くらいの、軽めの意味のリベラルアーツについて書いていきたいと思います。

カラクルはリベラルアーツ推奨!

 

リベラルアーツを持っていると、人生が豊かになるイメージは、多くの人にあるのではないでしょうか。

 

では、仕事をしていく上でリベラルアーツは必要でしょうか。

 

カラクルでは、自分の専門分野だけでなく、幅広いビジネス知識と、さらに言えば、リベラルアーツを持つことが推奨されています。

 

これまでも、僕はいくつか「自分の市場価値を上げるためには」というブログを書いてきました。

 

自分の市場価値を高めるためには、とりあえず専門性を尖らすことが、手っ取り早い。

 

でも、中長期でレベルアップしていくためには、いわゆる専門バカではいけません。 それには、専門以外のビジネス知識や、リベラルアーツを鍛えていく必要があると、僕は考えています。

 

また、チームに外国人が入ってくるカラクルのような会社では「日本とは」を政治的や経済的なことで説明できないのはとても恥ずかしいことです。

 

グローバルチームを目指すことも、リベラルアーツが必要な理由の一つなのです。

 

新聞読まない若者たち

 

「ビジネスパーソンであるなら、日経新聞を読め」

 

僕は、特に若い人たちにはこう言っています。

 

どの新聞でも、ある程度はいいのですが、経済的な記事が充実している日経は、やはりビジネスパーソンにとって、まず読むべき新聞だと僕は思います。

 

ちなみに、全ての新聞は、いわゆる政治的なイデオロギーなどを持っています。 「新聞は嘘をつく」と言っている人もいるくらいですし、記事を鵜呑みにしてはいけないものではあります。 ですので、日経を情報の軸にしながらも、他の新聞雑誌、ネットも含めて色々な記事を幅広く読んでいくことがお勧めです。

 

そのレベルになるまで、知識を高めないと一部の思想に洗脳されやすいので、しっかり時間をかけて知識レベルを上げていきましょう。

 

話逸れました。。。

 

でも、多くの人は新聞を読みません。

 

理由を聞くと・・・

 

  • ネットで十分ニュースはわかる
  • お金がかかる(ネットはただ)
  • めんどくさい、時間がない

 

などがあがります。

 

ちなみに、月に5000円程度のことも自己投資できず、ソシャゲやマンガに課金しているようなビジネスパーソンに、あまり輝かしい未来はないだろうなと僕は思ってます。

なぜネットだけだと不十分なのか

 

これは、簡単に言ってしまうと、情報が偏るからです。 新聞では、いま知るべきと新聞が考えていることを”大きく”扱います。

 

ネットだと、基本的に全部同じフォント、同じ大きさです。

 

また、ネットは良い意味でも悪い意味でも、自分の嗜好が反映された記事を見つけやすくなっています。 逆に言うと、自分の興味の範囲外のものは、ほとんど目に入ってきません。

 

ですから、自分用ににカスタマイズされずに情報が提供される場所が必要だというのが僕の考えです。

 

できれば紙で。そうでなければ、オンラインでも紙面で読むパターンをお勧めしています。

 

もちろん、いまの時代ネットは情報の主力です。 アナログで、まとまりのある新聞など紙系の媒体と、情報が早く、深堀りできるネットをうまく組み合わせてやっていくのがいいと思います。

 

リベラルアーツがあると、どうして強くなれるのか

 

いまの世の中はVUCAという、変化が早く、先が見えない時代と言われています。

マーケットはどんどん変化し、過去価値のあった自分のスキルはすぐ陳腐化する可能性がある、非常に不安定な時代。

 

例えば、いままで高級取りの職業の典型だった、弁護士とか、公認会計士とかは、AIによってこれからどんどん置き換わっていくことが予想されています。

そういう人たちが、そんな世の中の状況を知らずにいたら、将来マーケットで要らないと言われてしまう日が突然来ることになります。

 

でも、世の中の知識があれば、対策できます。

 

弁護士xITにいくとか、組み合わせることで希少性を出し、生き残れる可能性がでるのです。

 

ITのエンジニアも一緒です。

 

いま流行っている技術の大抵のものは5年後陳腐化しています。 変化しながら生きていなかければならないのです。

 

例えば、もし「ノンコーディング」が主流になったら、エンジニアの需要そのものが減ることだってあり得ます。 でも設計できる人は、いまよりももっと価値のある人となってくる。

 

自分の専門領域ばかり見ていては、全体の動きを掴み損ねるのです。

 

また、もし組織の中でマネジメントになって、そのうち役員になって、他社の役員と話さなければならない立場になった時を想像してみます。

 

相手の役員は、自分と同じ専門である場合ばかりではありません。

 

世の中の動向について相手が話しかけてきたのに、全くちんぷんかんぷんな答えしかできなければ、相手に「あーレベルの低い人だな」と思われます。

 

それどころか「きっとこんな人が役員やってる会社は、みんなレベル低いんだろうな」と思われてしまいます。

 

リベラルアーツは、ピンポイントで役に立つというよりは、じわーっと中期で僕たちのキャリアをサポートしてくれるものなのかなと思います。

日経テストをやってみた

てなことを、いっつも話している僕ですが、ほとんどみんなに無視されているので、昨年ちょっとした強硬手段にでました。笑

 

日経テストという、日経新聞がやっている一般知識のテストを、日本人全員に受けてもらったのです。 結果的には、さすがに一般的な知識レベルより低い人は焦ったでしょうし、思ったより高くなかった人は、さらに意識して自分の知識を高めようとするいい機会になったのではないかと思います。

 

なんでもオープンのカラクルですが、これは流石に結果を公開しませんでした。

 

ところが、オープンに慣れすぎているカラクラーたちが、社内SNSの**”Goalous”**に次々に自分の結果を貼るもんですから、大体の人の点数は分かってしまいました。

 

恐るべし、カラクルのオープン精神。

 

僕ですか?

 

いつも話している外国人のメンバーから「Keijiの結果はTGIFで発表ね」と言われたので、もちろんほぼ強制的に公開するハメになりました。

 

僕より点数の高かった人が「勝ちました!」と誇らしげに投稿していたのが、少し悔しく、ちょっぴり嬉しかったです。

 

なんだか途中から日経新聞の回し者みたいになってしまいましたが、一切関係ないことだけはお伝えしておこうと思います。笑