みなさん、リモートワークしてますか?
新型コロナウイルスでの緊急事態宣言が2020年4月6日。
”全員が”リモートワークしている期間が長くなってきた会社も多いのではないでしょうか。
ISAOでは、目標をオープンに掲げ、活動をシェアする「Goalous」に関して、**「リモートワークで活動が見えないので、導入を検討したい」**という問い合わせが、ここ2ヶ月で急激に増えています。
なぜ活動の見える化なのか
会社のマネジメントが活動を見える化したい、と言っている目的には大きく2種類あります。
一つは、**「お互いの活動を理解し、コミュニケーションを活性化させることで、コラボレーションやイノベーションを起こそう」**という目的。
もう一つは、**「仕事をちゃんとやっているかわからないから監視したい」**という目的です。
一つ目の「相互理解」を深めようとする会社は、これからの時代に成長する会社です。
二つ目の「監視」しようとする会社は、その逆です。これからの時代には滅びゆく会社でしょう。
監視しようとする会社は時代遅れ
在宅勤務が多くなって、マーケットでは今まで注目されてなかった監視ツールが話題になったりしています。
僕が見たものの一つは、着席したらON、離席したらOFFにするPCでの監視ツール。
何分かに一回、PCのスクリーンショットが上司に送られたり、カメラでずっと撮られてたりするようです。
僕の第一印象は「怖っ!」でした。
これって、オフィスにいる時の何十倍も監視されてますね。下手にデスクトップに変なファイルも置けません。笑
監視している上司は「さっきからずっと画面が変わってないじゃないか!」とか言うんでしょうか。
ISAOでこの話をしたときの反応
このツールは、Goalous内のサークルでも話題になりました。
それに対する社内のコメントは、多くが「マジ!?」という感じでしたが、その中の一人のコメントが秀逸だったので、ご紹介します。
”「上有政策下有对策」
上に政策あれば下に対策あり。中央政府などが、いかに政策を施行しようとも、民衆(又は地方政府)は、それを潜脱する方法を考え付いて、政策を骨抜きにするものである。”
特に、こういった生産性に全く貢献しない政策は、社員からも支持されることはありませんので、対策されるのでしょう。
監視ツールを入れるのはお金の無駄、それを監視するのも、対策するのも時間のムダです。
このツールを出した会社をどうこう言うつもりはありません。
そういった需要があるから出しているのでしょうし、テクノロジーに罪はありません。
問題なのは、社員を監視することがマネジメントだと思ってしまっているユーザー企業なのではないでしょうか。
上意下達で組織や部下をコントロールすれば業績の上がる時代は終わった
歴史の長い会社の多くは、高度成長期の組織の成功モデルを引きずっています。
それは**「マニュアルをつくり、全員に同じことをやらせる」**です。
プロダクト中心の時代。
方向性は「性能アップ」と明確で、イノベーションを起こすのではなく、過去の成功体験をさらに重ねていくことで成功した企業が多かったことから、こういった文化が生まれました。
こういった組織では、上司の権限が強く、部下とフラットな場所で議論をすることはありません。
**「上司の言うことを聞いていればいい」**そんな時代でした。
しかし、その時代は終わりました。
未来へ向かっての取り組みに、過去の成功体験が役に立たないレベルに、世の中の動きが早く、アナログはデジタルに、競争の定義も一変しています。
上意下達ではなく、社員全員が知恵を出し合い、総合力を発揮しなければならない環境になったのです。
業務中にプライベートが割り込むのは悪か
少し話が逸れますが、以前からISAOは**「業務時間中にプライベートが割り込んでもいい」**という考え方を持っています。
もちろん、仕事を全くしないなんてことになればダメですが、日中にしかできないことも多いですし、子どもがいる家庭では、子どもや学校の対応をしなければならないこともしょっちゅうです。
また、仕事の関係でWebを見ていても、ちょっと興味のあるくだらないコンテンツに目が行くのも人情でしょう。
仕事で成果を出すというプロとしての意識があれば、適当にバランスを見ながらそういったことをやっていくのは悪いことではありません。くだらないコンテンツでも、見識の幅を広げる機会になることすらあります。
むしろ**「仕事のこと以外、業務中は一切考えません」**なんて方が不健全です。
こういったことを言うと「業務時間に対して給料払っているんだから、そんな考え方はおかしい」と思う人もいるかも知れません。
しかし、現代ではみんなスマホを持っていて、業務時間以外も仕事に追われます。
そして、必要あれば業務時間外でも対応しなくてはいけないこともあります。
そういったことを会社が求めている限り、逆もまたしかりで、うまくバランスをとってやっていくのがオトナの集団としての考え方です。
最近の強制在宅勤務では、赤ちゃんを抱えながらビデオ会議に出ているメンバーがいたりします。
本人は発言するとき以外はミュートで、あやしながら参加してるのですが、見ている方は結構和みます。笑
結論としては**「細かいことは気にせず、プロとしての成果にこだわろう」**ということです。
それも1日1日ではなく、もう少し中期で考えるべきだと思っています。
成功の鍵は「自発性」
現代において、マネジメントが最も取り組まなければならないことは**「社員の自発性を高める」**ことです。
自発性なしに、コラボレーションも、その先のイノベーションも起こりません。
監視からは自発性は生まれない
では、見えなくていいのかというと、僕はそうは思っていません。
冒頭に書いたとおり、活動の見える化によって相互理解を深め、コラボレーションを起こしていくことはとても重要だからです。
監視されると人は受動的になります。
ですから**「自発的に発信」できる環境**を整えていく必要があります。
Goalousで自発的に発信し、コラボレートする文化に
ISAOは**「監視しない」「自発的発信する」**ことを推奨しています。
それを支えるのは、Goalousによる活動の発信。
プロとして、コラボレーションを大切に考えるのであれば「自ら発信せよ」という価値観を長い期間をかけて作ってきました。
Goalousは**「自発性を育てる」**ツールです。
文化のチェンジマネジメントとGoalousというツールが交わることで、発進文化が定着し、組織は必ず強くなります。