チームとビジネスのグローバル化で、日々英語でのコミュニケーション能力の向上に勤しんでいるColorkrew(以下、カラクル)。
その成長の苦しみの中で最もよく聞くのは「英語で話していることが聞き取れない…」という悩みです。
◆関連記事 「どうやって英語をうまく話せない日本人が、 サッカー大国出身者が集まったグローバルチームをリードしているのか。」
単語が聞き取れない=わからない、ではない
聞き取れないのには、いくつか原因があります。
まずは「単語が聞き取れない」という問題。
実は、僕たちは自分たちの母国語であっても、リスニングの時に全ての単語を聞きとっているわけではありません。
適当に聞いているときなどは、多分**30〜40%**くらいしか聞き取っていないのではないでしょうか。
ですから英語で単語が”全部”聞こえていない=わからない、とはなりません。
重要な単語が聞き取れていれば、それをつなげて意味はわかるのです。
僕の経験から言えば、仕事であれば、10%くらいの単語が聞き取れると60〜70%の内容は推測できます!(笑)
文脈がわかっているか
そもそも自分がバックグラウンドを理解しているトピックであれば、聞き取れる量が少なくてもかなり理解できるはずです。
エンジニア同士が、専門用語をつなげて話が出来るのもこれが理由です。 長い間を共にした夫婦が、「あれ」「それ」だけで会話を成立させられるのは…ちょっと違うか。
さらに言えば、自分の専門性がない分野でも、前提条件や背景をしっかり理解してからであれば、だいぶ聞こえるようになります。
不親切な話し方
ノンネイティブにとって、聞き取りが難しいのは「一文を長く話される」ことです。 さらに抑揚なく話されたらもうこれはお手上げです。
これは、内容がわかりづらいメールと同じですね。
これからXXの話をしますよ、と前置きをして、そのあと箇条書きにするとメールでもわかりやすくなります。
また抑揚はメールで言えば、重要な箇所にアンダーラインを引いたり、太字にしたりするような感じです。
ロジカルであることの重要性
英語だけに限らないのですが、わかりやすいコミュニケーションを取るために、僕が最も重要だと思っているのは”ロジカル”であることです。
実は、英語を話すスピードより、ロジカルかロジカルでないかの方が、内容を理解できるかに影響します。
いくつかポイントをあげてみたいと思います。
①意見があるときは「結論」を一番先に話すこと
②説明するときは、核心(詳細)から入らず、全体像から説明すること
③シンプルに話すこと
この3つを心がけるだけで、圧倒的に話はわかりやすくなります。
難しい単語は使わない
「話の内容にボディーランゲージを合わせる」「難しい単語を使わない」のも重要です。
昔、竹中直人さんが「笑いながら怒る人」というのをやっていましたが、まさにあれは相手を混乱させます。
また、難しい単語を使って人を困惑させる癖のある人は、自分を賢く見せようというつもりかもしれません。
しかし、実はコミュニケーションが下手だな〜と思われている可能性があるのでご注意を。
まとめ
今回の記事を通して言いたかったことは、「聞き取れないのは、自分の英語力の問題だけではなく、相手がわかりづらく話しているせいかもしれない」ということです。
もちろん、それがわかってもいきなり状況は良くなりませんが、少なくとも「相手の話し方も悪い」可能性を考えることができれば、英語でコミュニケーションをとるときに少し余裕が出てくるのではないでしょうか。
また逆に、自分が日本語でノンネイティブ(外国人)に話す時は、親切にそしてロジカルになることができるでしょう。
英語の場合でも、日本語の場合でも、ぜひ聞き取りやすい話し方を試してみていただければと思います。
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