• innodb_stats_on_metadata=1でディスク容量激増とCPU負荷が発生

    こんにちは。小宮です。 ある日chefのレシピをなおしていると、同僚がこんなことをいってきました。 「おきゃくさまがphpmyadminのinformation_schemaのリンクをクリックしたとたんに サイトが重くなってディスク容量が数十GBも増えて今下がって落ち着いたって言ってます。 なにか原因わかりますか?」 phpmyadminでinformation_schemaをクリックするのが危険過ぎる - K52.NIKKI ver3.0というのが添えられていました。 よくわからなかったので現象を呟いたところ、親切なMySQLのACE(えーす)のyoku0825さんがinnodb_stats_on_metadata=1があやしいんじゃないかと教えてくれました。 ググってみたところ、innodb_stats_on_metadata に要注意 - TAKUMI SAKAMOTO’S BLOGというページを見かけて何が起きたかわかった気になったのでした。 起きたことの予測: ・テーブルの更新状況が統計情報更新の発生条件に達している状態だった ・information_schemaのリンクをクリックすることでshow table status相当の統計情報更新のきっかけになるクエリが走った ・統計情報更新のためにANALYZE_TABLE相当の処理が走った ・ディスクがあふれたのはテーブルのコピーがtmpdirに作られたためで挿げ替えられて処理が完了したために使用率が下がった ・cpu負荷はALTER相当のTABLEメンテナンス処理とそれに伴うディスクI/Oによるものと考えられる innodbの統計情報更新の発生条件については、漢のブログに書いてあるのをみつけました。いつもありがとうございます。 めでたしめでたし。とこれだけだと物足りないのでちょっと足します。 どのバージョンでONかOFFかについて、公式のマニュアルをみると5.6.6からOFFでそれ以前はONのようです。 つぎに仮にinnodb-stats-on-metadataを0にしたばあいメンテナンスを自分で行う必要が生じるけどどうしたらええんやという話について。 基本メンテ入れて統計情報更新するだけならANALYZE TABLEするかデフラグもしたいならALTER TABLEしたほうがいいです。 InnoDBのOPTIMIZEは内部的にALTERが実行されるだけなのでREADのロックがかかるのが嫌ならALTER TABLE使うといいです。 データ(とスペック)を極力本番同様にした試験環境でかかる時間を見積もるのがオススメです。 表にマニュアルのリンクを貼っておきました。左は5.1日本語で右は5.6英語のリンクです。 構文 説明 ANALYZE TABLE インデックス統計情報の更新に使います CHECK TABLE 破損の可能性があるテーブルをチェックする際に使います REPAIR TABLE 破損が確認できた場合に、復旧を試みます ALTER TABLE テーブルが再作成されることによりインデックス情報もデータも再作成され、デフラグメントが解消されます OPTIMYZE TABLE MyISAMの可変長フォーマット(テーブル定義に可変長のカラムを持つ)と、InnoDBのデータ部分にフラグメンテーションが起こったのを解消するために実行します。MyISAMの場合は、インデックス統計情報の更新、デフラグの解消、インデックスページの並べ替えが行われます。InnoDBの場合は、内部的にALTER TABLEが行われてテーブルが再作成されることにより、インデックス情報もデータも再作成され、デフラグメントが解消されます。 ・参考サイト innodb_stats_on_metadata に要注意 - TAKUMI SAKAMOTO’S BLOG 漢(オトコ)のコンピュータ道: 大人のためのInnoDBテーブルとの正しい付き合い方。 漢(オトコ)のコンピュータ道: ALTER TABLEを上手に使いこなそう。 MySQLトラブル解析入門 テーブル メンテナンス ステートメント MySQL :: MySQL 5.
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