価値観が浸透すれば、強い企業文化をつくることができます。
今回は**「価値観の醸成はどうすればできるか」**を書きたいと思います。
日々の判断をしていくために重要な「価値観」 会社が成長していくためには、仕事を進化させていかなくてはなりません。
進化していく過程では、いままでを踏襲できませんので、一つ一つ新しい判断をしていく必要があります。
では何に基づいて判断していくべきでしょうか。
**「特定の人」**が決めていく。という方法があります。
なんでも部長に判断をしてもらう、みたいな感じです。
この方法には問題があります。
まず「常に部長に聞かなくてはならない」ので、現場が判断できず、スピードが失われます。
もっと問題なのは、**「その判断が正しいかどうか」**を他の人が判断できないことです。
社員全員が、「価値観に沿って」判断していくことは、効率性においても、一貫性においても非常に重要なことなのです。
価値観は浸透しているか 多くの会社は「価値観」を掲げています。
ISAOでは、5つのスピリッツ(価値観)を掲げています。
- あたらしきに挑み拓く
- じぶんの仕事を愛し誇る
- オープンにつながる
- 見えないモノをみる
- 家族的キズナ
みなさんの会社では、価値観は浸透していますか。
その価値観に基づき、会社の判断は行われているでしょうか。
数年前、不適正会計(粉飾決算)をした某大手電機メーカーが大きな話題になりました。
トップからの数字に対しての強いプレッシャーにより、現場は不正に手を染めることになりました。
皮肉にも、その会社の価値観には「適正な会計」と書いてありました。
価値観より、権力を持った人を優先してしまった結果、この会社は致命的な問題を起こすことになってしまったのです。
このように、「価値観」を掲げてはいるけれど、お飾りになっているケースは多いかもしれません。
あなたの会社はどうですか?
まずはトップが発信していく 価値観は、ホームページに書いてあるだけでは全く意味を発揮しません。
まずは、一つ一つの価値観がどのような意味なのか、トップが想いを持って語らなくてはなりません。
ISAOで言えば、最も象徴的なのは**「オープンにつながる」**です。
僕は事あるごとに**「ISAOでは全てのことをオープンにします!」**と伝え続けます。
そして「会社だけでなく、社員全員が自分の考えや、活動をオープンにしていきましょう」とみんなにも呼びかけます。
発信を積み重ねることで、社員は**「会社は本気でこの価値観を守っていこうとしている」**ということを感じるようになります。
それでも価値観は浸透しない!? では発信し続ければ、それだけで価値観は浸透していくのでしょうか?
答えは半分YES、半分NOです。
発信し続ければ、価値観があることは認識され、内容も理解されやすいでしょう。
それでも浸透にはまだ不十分です。
皆がその価値観を「自分のものにしている」という状態にならなければ浸透しているとは言えないのです。
では残りの半分はどうしたらいいでしょうか。
社員全員に価値観を浸透させるには 毎日の仕事で、価値観を使って判断していくことで、一人一人が価値観を感じるようになっていきます。
判断が必要な時、自分たちの価値観に照らし合わせて考えるのです。
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