バリフラットができるまで【番外編】部長を剥奪された営業マンの物語① ~ヨーロッパへの挑戦~

こんにちは!いち営業担当の吉岡です。

 

うちの圭志が以前書いたブログ バリフラットができるまで ⑤〜バリフラットにした瞬間の話~の中で登場した言い出しっぺの営業部長は、営業として売上ゼロから再スタートです。 の部長を剥奪された吉岡 真人(まこと)です。

お客様先ではこの自己紹介で笑いを誘っています。

 

実は今年初めに3週間、営業としてヨーロッパへ挑戦してきました。

この時はまだ、今世界中に猛威を振るっている新型コロナウイルスの爆発的な感染が起こるなんて、誰も予想していませんでしたが・・・。

このブログを書いているうちに、今回のヨーロッパの経験だけだと何か物足りないと思い始めました。

そもそも何故、“俺を営業として海外へ行かせてくれ!”と突然言ったのか?

決して勢いだけで言った訳ではありません。

 

そこにはバリフラットが2015年から始まってからの5年間にも渡る長き歴史と葛藤があります。

今回を機に、日ごろ会社の仲間や家族に伝えきれていないその内容を整理してみよう!という結論に至り、バリフラ番外編としてお送りしたいと思っています。

 

第1回目はヨーロッパへの挑戦について書きます。

■訪欧へのきっかけ

すべては昨年11月某日、圭志(会社法上、社外的には代表取締役ですが、社内的には経営プロジェクトのリーダーの役割です。本当にバリフラットです。笑)との飲みの場から始まりました。

 

真人:圭志さん!俺を海外へ行かせてくれ!!

圭志:えっ?・・お前英語それ程できないじゃん・・・

真人:大事なのは能力じゃない。経験だ!

圭志:・・・。・・・ちなみにどこ行きたいの?

真人:個人的にはヨーロッパへ行きたい!

圭志:・・・。

飲み過ぎてその後のことはあまり記憶にないのですが、相当しつこかったようです。笑

 

そして2日後。

圭志:まこと。決まったよ!

真人:何がです?

圭志:ヨーロッパ。ドイツのデュッセルドルフ!

真人:えっ?・。ありがとうござい・・・。

圭志:いつから行くの? 1月から行ってこいよ。

真人:・・・。顧客の引継ぎ、ロジカルシンキング研修の講師、そして海外の準備もあるからなあ。

来年の夏以降かなぁ・・・

圭志:ひよってるの?

真人:・・・ひよってないですよ!(焦)行きますよ!!(怒)

 

私の役割の大部分は営業です。営業としてヨーロッパに行くという意味・・。

何か重圧みたいなものが私の中に一気に流れ込んできました・・・・・・・。

 

■訪欧への準備

早速以下準備に取りかかりました。

  • 顧客アポイント
  • 英語でのプレゼン/デモ
  • 担当顧客の引継
  • ホテル/フライトなどの各種手配

 

何と言っても第一優先はアポイント!! (えいぎょうだもの まこと)

ここが決まらないと“YOUは何しにヨーロッパへ?”と皆から思われてしまう・・・。

そして次はぜんぜん自信のない英語・・・。

この2つが私の頭の中を圧倒的に支配していくこととなります。

 

何と表現してよいでしょうか?

社会人として初めてと言っていい程、自分の対応能力のリミッターを越えてしまいました。

訪問前に一度オンライン会議をしようということになり日程調整をしている時でした。

 

冒頭いつも“Hi Tom,”とか書いていたのですが、“Hi Makoto,”と自分の名前を書いて送っていたのです。

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こんなことありえます?

茫然自失になるとはまさにこの瞬間。

 

ちょうどその1日前に、引継ぎをお願いした営業マンが、お客様の名前を間違えてメールを送信して、注意したばかりでした。

 

“いいか。忙しい時ほど神経を尖らせろ!”

 

神経が尖っていないのは僕の方でした・・・。

いつも当たり前にできる事ができなくなってしまっている自分に気付いたのです。

こんな類のことを何回も繰り返しながら、遠征前になんとかアポイントの目途をつけたのでした。

 

■いざ訪欧!

今回の訪欧にあたり、GKAをGoalous上で全社員へ宣言/共有しました。

GKAとはGoal, Key Result, Actionの略で詳細はこちらをご参考ください。

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最近撮ったスクリーンショットですので、成果としてAction数とKey Resultの進捗数も確認できます。

訪問目標40件に対し28件と健闘しましたがTop Key Resultの1 pre-orderは達成できませんでした。

 

15営業日で訪問目標40件はIT業界で法人営業される方には高すぎない?と思われたかもしれません。

色々な手段を使ってアポイントを取りました。現地でもスナック、マッサージ店を活用しました。笑

 

なかでもEuroShopというリテール業界No.1の見本市がちょうど滞在時期に開催されることを知り、早速2日間100€で申し込みました。

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その展示会の中にはマッチングシステムがあり出展者だけではなく、なんと来場者ともアポイントを取ることができる仕組みがありました。

これは行ける!と目標件数を増やしましたが、実際は当日現る方はそれほど多くありませんでした。

 

営業の習性なのでしょうか?

訪欧前から訪欧中まで、ずっとアポイントの事で頭がいっぱいの3週間を過ごしました。

 

■訪欧を終えて

ドイツ、ベルギー、イタリア、フランスの4か国、ドイツではデュッセルドルフ、フランクフルト、ケルンの3都市へ行く事ができ本当に幸せ者なのですが、訪欧を終わった今でも、決して楽しかった!!とは言うことができません。

 

自分でもよく“俺を営業として海外へ行かせてくれ!” と言ったものだと思います。

正直3週間ずっと気が張っていましたし、眠りは相当浅かったです。辛かった・・・。

ただ、大変貴重な経験をさせてもらう事ができて、非常に親切なヨーロッパのお客様、滞在期間中にお世話になった皆様、会社の仲間そして家族にはただただ感謝の気持ちでいっぱいです。

この経験をいつか活かせるよう、自身のキャリアビジョンとその必要なスキルセットを改めて見定め、しっかり成長していきます。

 

さて、ここからが本題です。

 

何故、“俺を営業として海外へ行かせてくれ!”と突然言ったのか?

それは、僕の中で2つあります。

 

  • 自分自身の次なる挑戦(目標)へ踏み出す為
  • 能力を恐れず、まず飛び込む覚悟/情熱が何よりも尊いという魂を仲間に伝えたい為

 

なぜそう思えたのか?うまく伝えられるのか分かりませんが、まずは飛び込んでみます。笑

第2回目はバリフラットが始まった翌年の2016年まで遡り“SMAP解散”と題してお送りします!

 

See you next!

 

おまけ

最後に訪欧前後合わせて1か月半に起こった、茫然自失ぶりを自分の今後の糧とすべく上げておきます。

 

◎訪欧準備編:TOP3

第1位 先程の自分の名前宛でお客様へメッセージしてしまった件

第2位 コーチをしているメンバーとのLunchの約束を失念した件

第3位 出発当日に名刺を忘れたことに気付き、会社経由で成田空港に向かった件

 

◎訪欧編:TOP4

第1位 デュッセルドルフ空港到着後、Wifiがインターネット接続できなかった件

第2位 滞在先の管理者とアパートメント入口の暗い外で1時間会えなかった件

第3位 購入したコンセントプラグ変換器が差し込めなかった件

第4位 会社の入館証をデュッセルドルフに置いてきた件、

 

特に第3位の変換器は、思わず叫びました。

“そんなことってある~?!”

これから初めてヨーロッパへ行く皆さんご注意ください。

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3500円で購入した4地域対応変換器

 

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こちらが差し込む箇所。くぼみがあって届きましぇーん!!!

 

ほんとうにおしまい。

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