気がつくと子供が4人になっていた。
こんにちは。プログラマーの古山です。
上から8歳、5、1、1。驚くべきことに下の二人は双子ちゃん。
日本が抱えるトッププライオリティな問題、少子化への貢献を考えれば手厚いサポートを期待してもバチはあたらないのではないか。。と思いつつ現実は厳しいのです。
私も妻の実家も遠く離れて親パワーには頼れない現状。
二人でなんとかしなければならないんだけど、まあ小学校にあがるまでは急に熱だして保育園に預かってもらえなくなったり、熱が1日で治るとかなにそれどこのファンタジーだし、そのうち有休尽きたりとか、非常にしんどくつらいです。
そもそも子育てに対しクリティカルな形で父親が関わる事に対し、社会の理解がまだまだ足りていない、具体的には仕事は常にトッププライオリティ。
トラブルがあるなら残業してリカバーするのが当然という空気がそこはかとなく漂っています。
この空気が残っているうちは、母親は父親をあてにすることができず結局負担は減らず、家庭崩壊の危機です。
話によれば、小学校入ってからも危機は続くらしい。恐るべし。
そして真に恐るべしなのはけっして我が家だけではなくこれが日本のふつーの子育て風景だということ。
弊社所属三児のママがリコメンドしてくれた記事 涙無くしては読めません 小4の壁 http://toyokeizai.net/articles/-/126281
これが少子化の国、日本のリアル。
そんな崩壊まっしぐらな我が家に、会社が救いの手を差し伸べてくれました。 それが、リモートワーク。
リモートワークのメリット
通勤時間が短くなる
通勤に2時間弱かかっていたが半分以下に。の時間を双子の相手にまわせばみんなにっこり。 いや幼児なんで起きてる時間の半分くらいは泣きまくりなんですけれども。
通勤時間を基準に考えれば在宅がベストなんですが、家にはいろいろ誘惑が多いのです。 それはもういろいろ。また家に居るんだから病気の子供を看病しながらだって仕事できるぜ!といいつつ、だいたい幼児は熱があるだけであってむしろ保育園に行きたくないからわざと熱出しているんじゃないかと思うほど元気にころげまわるので、実際は仕事なぞできるはずもなく。
なにもできないまま、翌日のカタストロフを迎える….なんて未来予想図を避けるためにもリモートワークなのです。これ大事。
集中できる
話しかけられない。 毎日続くと人恋しくなって自分から見ず知らずの人に話しかけにいっちゃうんじゃないかと思うほどの孤独。 それでいて周囲には働いている人々。 適度な背景としてのホワイトノイズ。これだけでゾーンに入れる確率30%アップ。
確率が上がるだけで確実に入れるわけではないんだけれども。 使っているコワーキングスペースの椅子は若干硬いがそれ以上の価値が有る、と思います。
全社会議に最前列で参加できる
会議はどうすんねん!という当たり前な疑問にも弊社バックオフィスチームはぬかりなく対応しております。 ツールはSkype for Buinness。 そのカメラを最前列に設置して頂いているため誰よりも前の席でプレゼンを鑑賞できるという、たぶん誰も思っても見なかったリモートワークのメリット。
知らないクラスタの人々と知り合いになれる、かもしれない
どうも個人事業主クラスタの方々が多いと思われる私が使っている空間。 イベントも数多く企画されている。 エンジニアという人種はその仕事の本質的に内向的だったりする人が多いんじゃないかと思いますが、強制的にフラグを立てるチャンスが多いんじゃないでしょうか。
きっと会社のオフィスに閉じこもっていてはありえなかった出会いがある、、、と妄想中。
仕事の未来はこの先にあるという確信
実はこれが一番大事だと思っています。
今はまだ子育てや介護世代向けのソリューションという位置づけですが、場所や時間に囚われない、国を、言語を、Timezoneすらまたいでチームを組んで働くという未来は、会社組織が順調に成長すれば必ずやってくる避けうることのできない確定した事項です。 そうでなくても日本語市場は減少の一途なわけですし、海外市場をターゲットにするためにもチームのグローバル化は必須でしょう。
仮に日本というドメスティックなエリア内に限定しても、過疎化する地方を活性化するためにリモートワークが強力な力を発揮することでしょう。
さらば満員の通勤電車。さらば過密のメガロポリス。
デメリット
運動の時間が減った
最寄りの駅まで徒歩15分という恵まれた運動環境にある我がオフィス。 これは消して会社に対する暗黙的な批判などではなく、心底そう思っています。
だって現代において運動不足は誰もが抱える国民病と言っていい問題。 それがただ会社に出社するだけで行き帰りで30分もの運動時間を得られるなんてオトク過ぎますよおくさん!というわけです。
対してリモートワークに使っているオフィスは駅から徒歩1分。オナカへの悪影響は待ったなしです。 ポケモン探しに子どもたちを散歩しまくるしかないですね。
コミュニケーションコストの増加
話しかけられないのはメリットでもあるが、デメリットでもある、というジレンマ。 エンジニアという職種柄もあるのでしょうが、こちらからの要件はタスク管理ツールやらSlackやらの非同期コミュニケーションツールで事足りますが、こちらに対しリアルタイムコミュニケーションをとりたいというニーズも一定存在します。
会社組織は一人では到底成し得ない価値を生み出せることが強みであり、コミュニケーションに障壁が存在することによって私個人の生産性が高まったことと、全体的な生産性が落ちることを比較せねばフェアではないわけです。 ただ、これは単純に指標を出せるものでもないので、今後継続して検討していく課題になりそうです。
個人的には、常時オフィスと繋がっている小窓みたいなものがあってもいいかな、、とは思っています。 また、数年先、VRが一般的になっている未来では、オフィス自体がVRになっているのでは、と考えています。
一部の社員だけではなく、全ての社員が仮想現実上のオフィスに出社するという図。 オンラインゲームをやったことがある人ならわかると思いますが、VR上でも十分リアルを感じるコミュニケーションはとれます。むしろリアルに会うより密だったりします。 この感覚、きっと数年先にはみんなが納得してくれるはず。
こうやってみると、メリットとデメリットは裏腹ですね。 ただこの先に未来があると信じて、私も会社もリモートワークへの取り組みを加速していきたいと思っています。