営業も技術も。最強プリセールスエンジニアの未来とは

こんにちは!ブランディングプロジェクトのだーはらです!

 

新型コロナウイルス感染拡大が続くなか、ISAOでは全日リモートワーク推奨になり、私もここ連日リモートで仕事をしています。

もちろん、この記事も在宅で書いています。

リモートワークであっても、社内SNS「Goalous」でコミュニケーションも取れますし、テレビ会議でいつものように会話だってできているので業務にそこまで支障はありません。

が、しかし!

会社にいて雑談の中から生まれるコミュニケーションや新たな発見が好きだったりもするので、少し寂しさも感じつつ(ただの淋しがり屋。笑)、今回はISAO歴20年、プリセールスの片貝 力也さんにお話し伺いましたっ!

年齢不詳!?ISAO歴20年の片貝さん

原田:私的に片貝さんはかなり年齢不詳なんですが…笑

ISAO歴がめちゃくちゃ長いとのことですが、新卒からISAOですか?

 

片貝:あはは。ほぼそうですよ。今44歳なんで。

ISAOに来る前はベンチャー会社にいて、そこからISAOへ常駐していたんですが、2004年にISAOに移籍しました。

 

原田:なるほど!常駐を含めて20年というわけですか。じゃあ、ISAO創業メンバーとほぼ変わらない社歴なわけですね!

 

片貝:そうですね。

 

原田:常駐されていた頃は、エンジニアとして??

 

片貝:はい。インフラ側の技術メンバーとしての役割でした。その頃はクラウドとかなかったので、オンプレミスの時代ですね。

 

原田:インフラエンジニアからプリセールスになったきっかけはありますか?

 

片貝:プリセールスになったのは、適材適所って感じでした。

当時、インフラメンバーは、私入れて数名だったので、それぞれ得意な範囲を受け持つような体制に自然となりました。

 

原田:なるほど自然とそういうチーム体制になっていったんですね。

その常駐の4年も含めたISAOの20年間という長い期間、一番の苦悩とかはありましたか?

 

片貝:業務的な話でいうと、オンプレミスの構築から時代がクラウドに変わっていった2010年あたり。そこがポイントだったと思います。

 

原田:2010年といったら、ISAOの当時の親会社も変わったタイミングでもありますよね。

 

片貝:そうですね。その辺りから世の中的にもクラウドが利用され始めて。

当時、お客様の方から「ISAOってそういうのできるの?」ってお問い合わせが増えていくなかで、クラウドの知識なんてないので普通に物理のサーバーの提案を持っていったことがあって。

お客様にがっつり怒られるという事態が起こったのがきっかけで、「これはだめだ!」って、手探りでクラウドの構築が始まったっていう時代です。

 

原田:その時代にはクラウドに強い人とかいたんですか?

 

片貝:いや、全然いないですよ。他の人もそうだし、自分もクラウドなんて触ったことなかったですからね。

だからその時代の変化に対応することには苦労しました。

営業も技術も。幅広い役割だからこその弱点

原田:片貝さんは、ずっとプリセールスをされているということですが、具体的にどういうことをされていますか?

 

片貝:元々、営業をしていたこともあったんですが、その中での業務は、お客様のところへ行って技術的なことをお話して要件をまとめたりするような役割が多かったんです。

例えば、内容にもよりますが、営業と技術メンバーが一緒にお客様のところに行くのを、一人で行って技術的な要件もある程度まとめて提案をしてくるというような感じですかね。

 

原田:なるほど!営業もして、技術的なお話もできる一石二鳥な人材ですね!?

 

片貝:ISAOの中で、そういう立ち位置の人間はあんまりいなくて、明確にどこからどこまでやるっていうのは決まっていないんです。

ただ幅広く業務をやる感じですが、フロントに出ていくメンバーの中では一番営業よりのプリセールスです。

逆にいうと、技術に特化は出来ていないということです。

 

原田:でも、それってすごく強みに感じるのですが。

 

片貝:うーん、今自分自身はすごく中途半端に感じているので、ここ数年はもう少し技術よりにシフトし始めています。

 

原田:それはどうしてですか?

 

片貝:自分一人でお客様ともっと深く具体的なお話ができるようになるには、やっぱり直接触ってないと話にならないので、クラウドの環境に関しては、自分でも実際に構築にも携わるようにしています。

 

原田:実業務でも技術的なタスクが増えていますか??

 

片貝:そうですね。現在は赤川さんと一緒に大きめの案件を対応しています。

とはいえ、契約的な面では営業としてお見積り作ったり、クラウドの環境の構築や、障害対応もするのである程度一連のことはやっています。

 

原田:なるほど。プリセールスの中でも片貝さんみたいなポジションの人がいるからこそ対応できる案件もあるわけですね

一人である程度網羅できるって強みですね!

 

片貝:ただ、やっぱり最新の技術的なこととか、より細かいセットアップなどは技術のメンバーがやったほうがもちろん安心してできますよね。そこが自分の弱点でもあります。

 

原田:でもその弱点はISAOのチーム力でカバーできているってわけですね。

 

オールラウンダーの挫折と成長。そして未来

原田:この20年間で、大きな挫折とかはなかったですか??

 

片貝:うーん。そういうのはなかったかなぁ。

 

原田:片貝さんみたいに営業もできて技術的なことまでできるオールラウンダーは、柔軟にどこでもいけそうですし。

 

片貝:でも、どちらかというとこの先の方に不安というか今が挫折に近い感覚があるかもしれないです。

 

原田:今ですか!?

 

片貝:そうですね。浅く広くやってきた分、ハマりどころがあまりないんですよ。

この業界でクラウドに関連していくのであれば営業はどんどん要らなくなってくると思っていて。

 

原田:え!?営業は要らなくなる?なぜそう思われるのですか?

 

片貝:パブリッククラウドサービス(AWSやAzureやGCP)を、よりエンドユーザーが直接利用する事になると思っているからです。

そのうち多くの人がパブリッククラウドの利用に慣れて、自社内の対応で完結するようになると思います。

 

原田:なるほど。

 

片貝:今までインフラ環境の構築は、専門性が高く分業されていたのですが、パブリッククラウドになった事で、その敷居が物凄く下がり、誰でも触れる状態になりました。

また分業的な区分けも薄れ、一人で広い範囲をみれるようになったことで、社内の少人数の精鋭で対応ができる環境になりつつあります。

 

原田:でも、誰でもというわけにはいかないと思うのですが。

 

片貝:そうですね。でもだからこそ、今後は設計して運用できるところまで落とし込めるような高い技術力が必要になると思ってます。

 

原田:だから片貝さんも、営業よりから技術よりにシフトしているわけですね。

 

片貝:はい。それにIT業界は3年とか、長くても5年くらいで転職してみたいな流れが主流のなか、結局自分も20年ISAOにいて、年齢も40代後半になってきたし、この先ISAOの中でどう活躍できるのかって

今すごく考えている時期かも知れないです。

 

原田:お!それはまさに今が成長ポイントかもしれませんね!?

 

片貝:そうなんですかね。笑

2020年は「変化」の年へ

原田:今後、ISAOのカルチャーでもある「チャレンジ」に関してご自身の考えはありますか?

 

片貝:そこはISAOのすごくいい面だなぁと思ってます。

誰かに強制的にやらされるわけではないけど、自分から何かやっていかない限りは評価されないし、成長も止まってしまう。

それに、チャレンジしようとしている人に対して反対する人もいないし、大きな抵抗もないし、どんどんチャレンジしていこうっていうこのISAOカルチャーはすごくいいですよね。

 

原田:そうですよね。でも、逆にそこが悩みになるときもありませんか?

たまに「この方向でいいのかな…」とか自分的に不安になることもあります。

って私の悩み相談みたいになっていますが。笑

 

片貝:こうしろああしろと言われないから、逆にプレッシャーになるってことですね。

「自由」だからこその責任みたいなものは個々人が感じるんでしょうね。

 

原田:そうかもしれないです。

 

片貝:でも、そうやって「チャレンジする」というクセづけができてくるのかも知れないですね。

 

原田:なんだか片貝さんの言葉には説得力があります!

片貝さんは、この一年はどんな年にしたいとかありますか?

 

片貝:そうですねぇ。2020年は「変化」の年にしたいかな。

直近の課題はTOEICです…(小声)

 

原田:はっ!!まさか片貝さん、「TOEIC難民」ですか!?

 

片貝:去年、給与下がっちゃったんですよ。とにかく600点の壁は越えないといけないなって思ってます。制度出来る前からずっと言われてたことなので、自分が悪いんですけどね。

 

原田:それは重大な課題ですねっ!!

 

片貝:はい、頑張ります。業務的な話をするならば、これまでISAOはゲーム業界のお客様が多く、とにかくスピード重視だった。

ところが、ここ最近では国の案件や銀行、証券系などのお客様も増えていくなかで求められる要件もすごく変化しています。

そこにフィットできるクラウドの構成を提案して、セキュリティを担保しながら、うまく運用していくというところが個人的にも今後の課題です。

 

原田:「スピード」から「質」への変化というわけですね!

 

片貝:そうですね。とりあえずこの辺りの変化からさせていきたいと思います。

 

原田:楽しみにしています!今日はインタビューありがとうございました。

 

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