僕の人生を変えたフィードバック
以前、僕が社会人人生で受けた、苦くて痛いフィードバックについて書きました。 〜サイコーに効いたフィードバックの話〜 ①「それ、僕がその人に言ったら、中村くん困るよね」 https://blog.colorkrew.com/feedback_01/ ② 「お前のこと信用できなくなったってチームのみんなが言ってる」 https://blog.colorkrew.com/feedback_02/ ③(最終回)「オレ、オマエとは仕事したくないわ」 https://blog.colorkrew.com/feedback_03/ 痛いやつを書いたので、そのうちポジティブなやつも書きます!と言って、はや1年半。 思い出したので、ようやく書こうと思いキーボードに向かっています。 ポジティブなフィードバックで、僕の人生を変えてくれた恩人Iさん Iさんは、歳は僕のちょうど一回り上。 新入社員のころから40代まで、多くの期間で僕の上司でした。 上から見て扱いづらかった僕を、若手時代から、叱ったり、なだめたり、励ましてくれたりしながら、粘り強く付きあい続けてくれました。 社会人人生で、僕が感謝している恩人はたくさんいるのですが、その中で一番の恩人を挙げろと言われたら、間違いなくIさんになります。 上司部下を押しつけない、人としてのスタンスを学んだ20代 Iさんは、簡単に言えば人格者でした。 大先輩であり、上司でありながら、威張ったところは一つもありませんでした。 当時の会社は、タテの関係は絶対でしたから、先輩後輩の関係で、理不尽なことも数多く経験しましたが、Iさんとの関係でそう思ったことは、いまだかつて一度もありません。 飲みにいけば100%奢ってもらっていました。僕が仕事について生意気に語っても、包み込むように聞いてくれる、僕にとって安心感のかたまりみたいな存在でした。 ちなみに、一回彼がトイレに行っている間に勘定を払ったら、とても怒られました。 「オレに返すな、後輩に返せ」 「こういうスタンスで、人に接するオトナになりたい」と僕の目標になった人でもあります。 そんな彼が、与えてくれた、**”自信がなかった僕に力を与えてくれたフィードバック”**を3つ紹介したいと思います。 フィードバック①「オマエの周りには人が集まってる」 20代の頃、同じ部門の4つ上の先輩で、とても慕っていた人がいました。 その人は、みんなの人気者で、僕もよく飲みに連れていってもらっていました。 いつも、僕がどんなに生意気なこと言っても、ニコニコしながら、オトナの助言を僕にしてくれる人でした。 その人と付きあえば付きあうほど、僕は徐々に劣等感を抱くようになりました。 その人は、柔らかいだけでなく、きちんと厳しいことも言うし、それでいてパワハラめいたことも全くなく、男前。 自然と人気者になり、いつも周りに人が集まってくる人でした。 比べて自分は、一部仲のいい人はいるものの一部の先輩からは猛烈に嫌われてましたし、社内における存在感は、その人とは全く違うものでした。 ひねくれている僕は、素直にうらやましいとは思いたくなかったのですが、あるとき酔っぱらった勢いを借りて、Iさんに「先輩がうらやましい。あんなに男前で、あんなにみんなに人気があって、人が集まってくる。あの人は太陽みたいな人だ」と打ち明けました。 Iさんは、しばらく黙って僕の話を聞いたあと「オマエの周りには人が集まってるよ」と言いました。 僕はあまり意味がわからず「そんなことありません!」と言い返しました。 Iさんはこう言いました。 「確かに、社内でアイツは人気者だろう。俺もアイツは大好きだ。でも社内だけでなく、社外も見てみろ。オレたちが一緒に仕事をしている社外の人たちは、みんなオマエが好きだよ。そのおかげで、オレたちの部署は、彼らといい関係が築けている。オマエは人気者だよ。社内と社外という違いはあるかもしれないが、オマエの周りに人が集まっているということは事実だよ」 なるほど・・ Iさんは続けます。 「ちなみに、オレもオマエの周りに集まっている一人だ」 この発言ほど、いままでの人生の中で、僕を勇気づけてくれた言葉はありません。 後輩にこの台詞を言ってやれる人は、きっと多くないのではないでしょうか。 ちなみに、単純な僕は、このIさんからのフィードバックが心の支えになり、それ以降この問題についてクヨクヨ悩むことはなくなりました。 フィードバック②「自信を持って話せ。オマエの英語の方がパワフルだ」 Iさんは、駐在経験があり、英語がペラペラでした。 一方20代の僕は、英語は全く聞き取れないし、全く喋れませんでした。 当時、僕たちはアメリカの会社の製品を、日本の国内で売るというビジネスをやっていました。 ごく稀にアメリカから幹部の人たちが来るのですが、僕はこれが苦痛でした。 僕は、営業の最前線にいて、本来であれば、交渉したりコミュニケーションをしなければいけない立場なのですが、英語がダメなので、いつも事前に上司のIさんに想定問答や、言って欲しいことをインプットして、1、2年やり過ごしていました。...7 月に新卒入社してから 4 ヶ月経ちました。変な会社です
はじめまして、野村です。 今年の 7 月よりエンジニア(Web)として新卒入社しました。 まだ入社から 4 ヶ月ですが、既に複数のプロジェクトに関わらせていただいています。 このブログでは、私が Colorkrew で働くまでの経緯と、入社してから関わったプロジェクトについて紹介します。 Colorkrew の新卒研修について知りたい方は、こちらのブログもご参照ください。 入社するまで 私は大学で経営学を専攻していましたが、ひょんなことからコンピューターサイエンスに興味を持ち、授業の合間に独学でプログラムを書いたりしていました。 もともと卒業後は海外の学校でコンピューターサイエンスを専門的に学ぶ予定でしたが、コロナの影響もあり、日本で就職活動をすることに決めました。 時期的に卒業後すぐに働くことは難しいと考え(就活をしようと決意したのは大学 4 年次の 10 月頃でした)、卒業を延ばして次年度の新卒枠で就活しようと 1 学期間大学を休学しました。 Colorkrew との出会いは新卒専門の就活エージェントに紹介されたことがきっかけです。 最初の面接から他の会社とは大きく異なり(突然コーディングテストを出題され、英語で説明しながら解くことを求められました)、自由で面白い会社だなと感じました。 最終面接で、代表の中村に「単位が足りなくて卒業できなかったのか」と問われ、ムキになって本当の理由を説明してしまったのですが、後にお酒の席にて「学生時代に単位を落としていた奴ほど年収が高い傾向にある」と自身の友人を例に挙げて話されており、ムキになってしまった自分が少し悔しくなりました。 結果的に、次年度の4月入社を想定して就活を行っていましたが、なるべく早く社会人として経験を積む方が良いと、大学卒業後すぐに働き始めることになりました。 これが 7 月に新卒入社した理由です。 これまでに関わったプロジェクト 7月:Colorkrew ID 入社後 1 ヶ月は社会人としての基礎的な研修と並行して、Colorkrew ID と名付けられた自社プロダクト(Web アプリケーション)の開発を行っていました。 大体1日の半分が研修、残り半分で開発といったイメージです。 PHP を使ってユーザーのリクエストを処理するバックエンドの開発がメインでしたが、同時に Javascript や HTML/CSS を使ってユーザー画面の開発も行なったりと、自社プロダクトゆえに自由度高く様々な領域の開発に挑戦することができました。 8月:受託開発案件(データ分析基盤開発) 入社後 2 ヶ月目あたりから、受託開発のプロジェクトで新規案件が立ち上がるとのことで、Azure(Microsoft 社が展開するクラウドプラットフォーム)を利用したデータ分析基盤の開発を行うこととなりました。 具体的には、Azure Data Factory というサービスを利用し、SQL でスクリプトを書きながらデータ分析のパイプラインを組み立てる、というものです。 Web エンジニアとして採用されたのに入社 2 ヶ月でデータエンジニアに転身か、と面食らったものの、いざ開発を行ってみると非常に面白く、まさに新たな世界が拓けた、という感覚でした。...Dependency Injection with Laravel
Dependency Injection - With Laravel Dependency injection is a commonly used design pattern in object oriented programming. Through some pre-established conventions, we are able to manage the creation of our dependencies more easily. We can declare, replace, or even mock the dependencies as needed without the need to change the code that relies on the dependency....今更聞けないシリーズ#4 Azure Cognitive Services ~視覚分野編~
以前の記事では、Azure Cognitive Services全般の内容を取り上げました。 今回はその中で視覚分野サービスについて、そのサービスの内容と気になる課金体系について紹介したいと思います。 試してみたいサービスが以下のURLから試すことができるので、是非アクセスしてみてください。 Hands on with AI Azure Cognitive Services 視覚分野とは 以前紹介した通り、視覚分野では、主に画像を理解(解析)することができます。 例えば次のようなことができます。 - 画像に写っているのは犬か猫かの判定 - レシート画像から何をいくらで買ったのかを検出 - 画像に写っている自社ログの検出 視覚分野のサービス 視覚分野のサービスは3つあります。 Computer Vision Computer Vision では画像や動画の中から、文字や人、モノなど画像に何が写っているのかを自動判定することができます。 例えば、会議で利用したホワイトボードの画像を入力してボード上の文字を認識したり、オフィスの画像を入力してテーブルや椅子の位置、ラップトップコンピュータの位置や人の位置など画像内の人・モノを検出することができます。 Computer Vision の公式HPはこちら 課金体系 Computer Vision の課金体系は、使った分だけの従量課金と事前予約です。 1つの画像からの検出を1トランザクションと定義し、トランザクション数に応じて課金されます。 従量課金の場合は、1000トランザクションごとに課金が発生します。 事前予約の場合は、最低500,000トランザクションまで定額で、その後1,000トランザクションごとに追加料金が発生します。利用規模に応じて定額で利用できる枠を増やすことができます。 Custom Vision Custom Vision は特定のモノが画像にあるないか、あるならどこにあるかを検出することができます。 Computer Vision と似ているのですが、大きな違いはCustom Vision では独自に検出したいモノを学習することができます。Computer Vision はMicrosoftが用意した検出用モデルを利用するのに対して、Custom Visionはユーザが独自に画像を学習させて検出用モデルを作り、利用することができます。 例えば、自社のロゴや製品を事前に登録して、画像から登録したロゴや製品を検出する用途に利用できます。また、製品を複数登録することで、画像に含まれている製品は何かの判別に利用することもできます。 加えて、Custom Visionでは、作成した検出モデルをダウンロードしてオフラインで利用することもできます。 Custom Visionの公式HPはこちら...The Power of TypeScript Types
Any frontend developer knows the frustration of seeing the infamous “is not a function” message pop up. It reminds you that, even though your code might achieve your goal, you will not be able to assure its consistency or reliability. Without strict typing there is no stopping tiny slip-ups due to a lack of coffee - or sleep, depending on your dedication....今更聞けないシリーズ#3 Azure Cognitive Services ~言語分野編~
以前の記事では、Azure Cognitive Services全般の内容を取り上げました。 今回はその中で言語分野サービスについて、そのサービスの内容と気になる課金体系について紹介したいと思います。 Azure Congnitive Services 言語分野とは 以前紹介した通り、言語分野では、主に文章の内容を理解(解析)する機能をサービスに取り入れることができます 言語分野ではその書き起こした文章の意味を理解し、次の行動につなげることができます。 以下のようなことができます。 チャットボットにおいてユーザの入力したメッセージを理解して会話を続ける ある文章を入力してその中で重要な単語をピックアップする 大量のドキュメントの翻訳 言語分野の公式HPはこちら 言語分野のサービス 音声分野のサービスは5つあります。 Entity recognition(エンティティの認識) Entity recognitionは文章から日付や製品に関する特定の情報といったキーワードを抽出できます。 例えば、日付を表す単語 ”明日”や”明後日”、”8月9日”、“8/9” など様々な言い方で表現される日付を文章から見つけることができます。 この機能を使って、例えばチャットのやりとりの中で会議召集を自動で作成したり、チャットを用いた予約システムで予約日を抽出することができます。 また、Entity recognitionはインターネットへの接続がない環境でも利用することができます(別途申請が必要)。 課金体系 Entity recognition の課金体系は、使った分だけの従量課金と事前予約です。 1文章(最大1000文字)を1テキストレコードを定義し、1テキストレコードあたりで課金されます。 従量課金の場合は、1000テキストレコードごとに課金が発生します。 事前予約の場合は、最低100万テキストレコードまで定額で、その後100テキストレコードごとに追加料金が発生します。利用規模に応じて定額で利用できる枠を増やすことができます。 Sentiment analysis(評判分析) Sentiment analysisは文章から意見や感情を評価分析できるサービスです。 ソーシャルメディア(SNS)に投稿される自社製品や自社ブランドの評判やECサイトに投稿されるカスタマーレビューを分析し、その製品や自社に対して肯定的なのか否定的なのかを自動判断できます。 肯定的または否定的の指標は数字で表されるので、特に肯定的な意見や否定的な意見などを効率的に収集し次に活かすことができます。 先ほどのEntity recognitionと組み合わせることで、肯定的な中でも評判が良い機能をリストアップすることができます。 また、Sentiment analysisはインターネットへの接続がない環境でも利用することができます(別途申請が必要)。 課金体系 Sentiment analysis の課金体系は、使った分だけの従量課金と事前予約です。 1文章(最大1000文字)を1テキストレコードを定義し、1テキストレコードあたりで課金されます。 従量課金の場合は、1000テキストレコードごとに課金が発生します。 事前予約の場合は、最低100万テキストレコードまで定額で、その後100テキストレコードごとに追加料金が発生します。利用規模に応じて定額で利用できる枠を増やすことができます。...地方と都会のハイブリットライフ(二重生活)を経験して
こんにちは、Colorkrewで管理部門全体の統括、また法務や労務といった法律に関わる業務を担当しています高井です。 もう数年前にBlogを書いたきりで、久しぶりにBlogを書きます。 今回のテーマは、ここ3年間私が送っているハイブリットライフについてです。 私は今、社会人になって長く住んでいる千葉県と、実家がある岐阜県のハイブリットライフを送っています。 実家は、代々続くコメ農家で、休日に農作業、そして、春は裏山で筍を掘ったり、直近では庭にある梅の木から梅を収穫して、梅シロップや梅干しをつくったりしています。 都会生活では経験していなかった自治会活動に参加するのも、実家に戻ってきて体験したことです。 本稿では、私がハイブリットライフを送ることになったきっかけ、またこのような働き方を通して感じたこと等をお伝えしたいと思います。 ハイブリットライフを送ることになったきっかけ 地方と都会の二重生活を送ることになったきっかけは、今から3年前、父が亡くなったこと、そして母の介護に直面したことです。 父が亡くなってしばらくは、母は一人暮らしをしていました。私は帰省する頻度をあげて生活のサポートをしていましたが、認知機能や運動能力の低下がみられたため、私の弟と妹と相談し、母のケアを分担することになりました。私は、1ヶ月の約半分を母と一緒に暮らすことにしました。 ちょうどそのような生活をはじめたとき、コロナ感染症が蔓延。会社の方針としてリモートワーク推奨となったため、結果的にハイブリットライフを後押しすることになります。 この期間は不要不急の県外移動は制限されている中でしたが、感染症対策をしながら、首都圏と実家を行き来するなどしました。この点が、一番普段以上に気にした点です。 そんな生活を約2年半送ってきましたが、残念ながら今年1月に母が亡くなりました。 2年半という母との生活はいろいろなことがあり、考えることも多くありました。この母の介護の経験は、今思えばとても貴重な時間であったと強く心に刻まれています。 ハイブリットライフを実践して 会社が、リアルとリモートの「ハイブリットワーク」にシフトしたことが、私の地方と都会の「ハイブリットライフ」を後押ししたことは先に述べたとおりです。 では、実際に体験してよかったこと、苦労したこと(課題)について考えてみたいと思います。 よかったこと 家にいることができるので、介護の対応がしやすい リモート勤務が可能な制度やツールが整っていたため、問題なくリモート勤務に移行できた 会議や打ち合わせ等、外部の取引先との面談もオンライン会議が一般的になり、業務遂行において支障はありませんでした。実際、社内で実施したアンケートでは、オンライン会議を活用することで業務上のコミュニケーションについて問題と感じる意見は少なかったです。 拠点が2つあると気分転換できる シゴトで行き詰ることがあったり、介護でつらい、またはきついと感じることがあとき、全く違う環境に身を置くことで気分転換が図れます。特に、実家は山や田んぼに囲まれたところで、散歩していても気持ちが良いものです。 苦労したこと(課題) 対応が必要な時会社にすぐに行けない 私が会社にすぐ行いけないということで、会社で対応が必要なことを代わりにチームメンバーにお願いしなければならないことがあります。メンバーに対して感謝とともに、負担をかけてしまうことが申し訳なかったです。 自然発生するコミュニケーション機会の喪失 従来会社に出社することで自然に生まれていた「雑談」や「そういえば、あれどうなったけ」といったちょっとしたコミュニケーションが少なくなりました。毎日会ったり、ちょっとしたことを話すことでで醸成される信頼感の構築が難しくなっているように感じます。 ハイブリットワークは、シゴトと介護の両立を実現する上では、私にとってとても良い働き方でした。 このような働き方ができたのも、私の家族(弟と妹)また会社をはじめとした周囲の理解のおかげであると感謝しています。 Colorkerwらしい働き方とは? これからの「働き方」はどうあるべきか。 これは、昨今様々な会社が頭を悩ませるテーマです。 特に、「どこで働く」については、「原則出社」とする企業もあれば、「原則リモートワーク」とする企業もあるなど、会社の哲学や戦略が色濃くでています。 そもそも業務の都合でリモートワークができないという企業も多いです。 では、Colorkrewはどのような働き方を目指すのでしょうか? Colorkrewは、今年8月に従来のオフィスから大幅にスペースを縮小したオフィスに移転しました。 これは、リアルとリモートを両立する「ハイブリットワーク」をさらに推進することを意味しています。 そのような中で、どのように事業成長を実現するのでしょうか。例えば、「偶然」のコミュニケーションの発生から新しいビジネスのアイディアが生みだされることは知られています。 そのような「偶然」のコミュニケーションをいかに生み出し、活発化させるか、私たちは大きなチャレンジに挑みます。 私たちにとって、どんな働き方が最適なのか、探し求めていきます。...今更聞けないシリーズ#2 Azure Cognitive Services ~音声分野編~
前回の記事では、Azure Cognitive Services全般の内容を取り上げました。 今回はその中で音声分野サービスについて、そのサービスの内容と気になる課金体系について紹介したいと思います。 Azure Cognitive Services 音声分野とは 以前紹介した通り、音声分野では、主に”話す・聞く”といった機能をサービスに取り入れることができます。 用意したテキストを音声に変換して読みあげたり、ユーザーの音声をテキストファイルに書き起こすことができます。 例えば、音声分野を用いることで、プレゼンテーションにおいてプレゼンターが話した内容をそのままテキストデータに書き起こしたり、逆に用意した原稿をコンピュータに読みあげさせたりできます。 音声分野の公式HPはこちら 音声分野のサービス 音声分野のサービスは4つあります。 Speech to Text Speech to Text は音声をテキストに変換します。いわゆる文字起こし・ディクテーションと呼ばれる機能です。 Speech to Text に音声データを入力すると、テキストデータが出力されます。音声データをクラウドにあげることはできないニーズにも対応できるオプションもあります。 また、工事現場や工場など環境音が大きいユースケースに対するチューニングもできます。 例えば、会議の発言ログの自動生成で利用できます。 Speech to Text の公式HPはこちら 課金体系 Speech to Text の課金体系は、使った分だけの従量課金です。 テキストに変換する音声データの時間に対して、1時間ごとに課金が発生します。 Text to Speech Text to Speech はテキストを音声に変換します。いわゆるコンピュータによる読み上げ機能です。 Text to Speech にテキストデータを入力すると、音声データが出力されます。 音声はサービス側でプリセットが用意されていますが、独自に読み上げスピードや抑揚を調整することでより滑らかで自然な表現もできます。 例えば、音声チャットサービスの受け答えや受付の音声案内、動画のナレーションに利用できます。...今更聞けないシリーズ#1 Azure Cognitive Servicesとは
近年、世の中でDXが注目される中で、ColorkrewでもDXに関するお問い合わせを数多くいただいております。 その中でもお問い合わせの多いAzure Cognitive Servicesについて、どんなサービスなのか、どんな課金形態なのかをシリーズを通してご紹介したいと思います。 第一回目は、そもそもAzure Cognitive Servicesってなんなんだ?をテーマにお届けします。 Azure Cognitive Servicesとは Azure Cognitive Servicesとは、AIの民主化を掲げるMicrosoft 社が提供するAIパーツのサービス群です。 機械学習で課題となる”データの蓄積”や”学習”のプロセスをなるべく簡略化し、サービスに対して簡単にアプリにAI機能を取り入れることができます。 Azure Cognitive Servicesの公式HPはこちら Azure Cognitive Servicesってどんなことができるの? Azure Cognitive Servicesは主に4つの分野に分かれています ・ 音声 ・ 言語 ・ 視覚 ・ 判断 音声分野 技術例:音声分析、音声生成 音声分野では、主に”話す・聞く”といった機能をサービスに取り入れることができます。 用意したテキストを音声に変換して読みあげたり、ユーザーの音声をテキストファイルに書き起こすことができます。 例えば、音声分野を用いることで、プレゼンテーションにおいてプレゼンターが話した内容をそのままテキストデータに書き起こしたり、逆に用意した原稿をコンピュータに読みあげさせたりできます。 言語分野 技術例:テキスト解析、自然言語処理、形態素解析 言語分野では、主に文章の内容を理解(解析)することができます。 音声分野では、単に音声を文字として書き起こすだけだったのに対して、言語分野ではその書き起こした文章の意味を理解し、次の行動につなげることができます。 例えば、言語分野を用いることで、社内のヘルプデスク窓口のチャットで質疑応答の自動化ができます。 視覚分野 技術例:画像解析、画像分析、物体検出、OCR 視覚分野では、主に画像を理解(解析)することができます。 画像に写っているのは猫か犬かの判定や、レシートの画像から何を買ったかなど画像の内容を理解(解析)することができます。 例えば、視覚分野を用いることで、画像に写っている自社のロゴを検出などに利用できます。 判断分野 技術例:異常検知、文章検出 判断分野では、主に監視や問題の早期検出をすることができます。 製品の異常を早期に発見したり、自社サイトの異常なアクセスの検出など、日々変化するデータを理解(解析)することができます。 例えば、判断分野を用いることで、特定の投稿に対して、不快または好ましくない文章を検出することができます。...自社サービス Mamoru Biz で AKS 導入1周年で振り返る
こんにちは。Azure Cloud Solution Architect の秋山です。 今回の記事では自社サービスで AKS 導入を始めて1年が経ち、どうやってきたか、何が変化したのかについて書きます。 1年前に書いた Azure Kubenetes Service(以下 AKS) 移行の記事は以下です。 Vol.1 App Service から AKS へ移行の決断 Vol.2 AKS(k8s) 移行の下準備 Vol.3 AKS(k8s) 移行 AKS クラスターバージョンの更新管理 AKS では最新バージョンから2世代前までのマイナーバージョンをサポート対象としているため、 4-5カ月周期でリリースされるマイナーバージョンをキャッチアップする必要があります。 参考:AKS Kubernetes リリース予定表 Mamoru Biz では AKS クラスターをインプレースアップグレードと呼ばれる手法で更新しています。 システムが利用中のクラスターのバージョンをアップグレードし、ノードを順にアップグレードする方法です。 参考:Azure Kubernetes Service (AKS) クラスターのアップグレード もう一つ Blue/Green デプロイメントと呼ばれる手法も検討しましたが、利用していません。 下の図のように、現行クラスターに加えて新バージョンのクラスターを用意し、Front Door や Traffic Manager などで切り替える方法です。...社会人になって3ヶ月経ちました
こんにちは!今年の4月から新卒社員としてColorkrewに入社した清水です。 社会人になって3ヶ月経ちましたが、実は約1年前に6ヶ月間インターンシップをしていました。 Colorkrew歴は9ヶ月になります。 Colorkrewを選んだ理由などはインターンの時に書いたブログがあるので、そちらをご覧ください。 誰もが新卒社員として入社するときは、働くことへの期待と慣れない環境での不安でドキドキして入社すると思います。 私も6ヶ月間インターンしていましたが、入社式の際はとても緊張しました。 そんな私がColorkrewでの3ヶ月で、どのようなことを経験できたかについてお伝えしていこうと思います。 研修の概要 Colorkrewの研修は、 座学の研修+OJTの研修 社内SNS「Goalous(ゴーラス)」による日々の活動のシェア 隔週の振り返り会 によって構成されています。 座学の研修は1か月ほどで、 OJTはおよそ3ヶ月のスパンでプロジェクトに入り、様々な経験をすることができます。 午前は座学、午後はOJTという時間割になっており、入社していきなり実務にも参加できるのが嬉しいところです。 研修期間の目標は、社内SNS「Goalous」の中で設定します。 日々の活動もGoalousを通じてシェアします。投稿は社内のだれでも見ることができるので、新入社員としてどんなことを学んだか、OJTでの活動の成果などを色んな人に知ってもらうことができます。 いいねやコメントをもらえるとモチベーションアップにもつながります。 そして、隔週で「振り返りの会」があります。 自分に関係する人と一緒に活動を振り返り、フィードバックをいただきます。これによりPDCAを回しながら成長していくことができます。 以下でそれぞれについて詳しく説明していきます。 座学の研修 座学の研修には、名刺交換の方法や社外へのメールの書き方など社会人として必要なことを学ぶことができるビジネスマナー研修や、会社の事業を理解するためにビジネス全体の概要と主要ビジネスについて学ぶ研修、そして色々な先輩と話す研修があります。 特におもしろいのは、先輩と話す研修です。 「先輩タイム」や「経営メンバータイム」という時間が多く設けられており、そこではそれぞれの参加者と1対1で会話し、考え方やノウハウを知ることができます。 例えば、CEOが考えている「成長することがなぜ大切なのか」や「信頼関係の構築方法」というような内容を、直接会話をしながら理解することができます。 この時間を通して、先輩の仕事への向き合い方を学ぶことができ、社会人としてのマインドセットに切り替える大きな助けとなりました。 OJT研修 前述の通り、OJTではいくつかのプロジェクトに参加して実務形式で学んでいきます。 私は最初のOJTとして、ある会社のポータルサイトを運営するプロジェクトへ入りました。 インターンの時に社内のポータルサイトを実装していたという経験から、新規参入の難しさを感じることなく加わることができました。 最初のOJTで学んだことは、工数の考え方です。 今までタスクのスケジュールを考えるときは、大体何日くらいかという曖昧なスケジュールを立てていました。 しかし、タスクを細分化し、そのうちの1つが何人時かかるのかという詳細なスケジュールの立て方を学びました。 また、最初は小さなタスクから始まりましたが、それらを完了させていくと、2ヶ月ほどかかるような大きなタスクを任されるようになりました。 この仕事は規模が大きく自分一人では完結しないため、多くの人と相談しながら仕事を進めていくことの重要性を学びました。 OJTは入社後すぐに始まります。会社によっては研修期間が数か月あったりするようですが、私は早く業務に携わりたかったので嬉しかったです。 実務に早く慣れることで、自分の課題点の早期発見や、これからのキャリアパスを考えることに繋がります。また、課題点やキャリアパスを考えることで、自分のやるべきことが明確になり、ゴールを見据えながら成長することが可能です。 Goalousによる目標と活動シェア 研修を通じて学んだことは、社内SNSのGoalousに投稿していきます。 Goalousは、目標の設定やその達成のための活動をシェアする機能があります。 この投稿を通じて、自分が誰とどんな交流をしているのか、そこから何を学んだのかなどを広く知ってもらうことができます。 ただ研修を受けるだけではなく、そのあとGoalousに投稿することで、学んだことを再認識することができました。 振り返り会 Goalousでは日々の活動をシェアしていますが、2週間に一度の頻度で、関係者が集まって行う「振り返り会」というものもあります。 私の仕事に係る人や、コーチ、人事などの関係者が参加しており、そこでは研修中の活動や学びをシェアするだけでなく、参加者からフィードバックをもらうことができます。 振り返りを行う→フィードバックを得る→改善して次に望む、というように成長につながる良いサイクルが自然と形成されます。 この会で良かったことは、説明力を改善する意識がついたことです。 振り返り会では、活動そのものへのフィードバックはもちろん、その説明方法についても指摘をもらうことができます。 具体的にどの説明をどう改善できるのかその場で指摘してもらえるので、説明力はどんどん改善されていると実感しています。...バリフラットができるまで【番外編】部長を剥奪された営業マンの物語② ~SMAP解散~
こんにちは!吉岡です。 2020年4月のブログ『バリフラットができるまで【番外編】部長を剥奪された営業マンの物語① ~ヨーロッパへの挑戦~』を書いてから、2年以上の月日が過ぎてしまいました。 その間にたくさんのメンバーがジョインしましたが、一方で会社を辞めていく人もいました。 それぞれが新たな道を見つけて進んでいくことは素晴らしいことです。 とはいえ、一緒に戦ってきた仲間たちが去ってしまうのはやはり寂しいし、何かできることがなかったのかという想いがいつも頭をかすめます。 どんなbond(絆)が私達を強く繋げていくのか? 会社を更に強くしていくのか? 去る人を想う切なさと、自分はこの場所で前を向いてやっていこうという気持ち。 そんな葛藤も抱えながら、今回のブログを書いていきたいと思います。 “バリフラットにした瞬間”までの僕の想いと葛藤 バリフラットが生まれた瞬間のやり取りは、『バリフラットができるまで ⑤〜バリフラットにした瞬間の話~』で述べられている通りです。 小泉さんがインドへの長期出張から帰ってくるタイミングで、「あれ、元の部はもう若手が部長やってるし、どうしよう」となったのですが、ISAO的な考えでは、誰かのために不必要に新しい部署を作るということはしたくなかった。 とはいえ、ISAOの大功労者である小泉さんをどう処遇するかは、大きな課題でした。 全然いいアイデアが思い浮かばなかったのですが、もう一人の部長が突然僕に言ったんです。 「もう部長も止めませんか?」 えっ?かなりびっくりしました。だって、少なくなった中間管理職的仕事とはいえ、まだ部長には部門をまとめる役割をもってもらっており、マネージャーとして機能していたからです。 彼は、続けます。 「この会社は、ほとんどみんなが管理する仕事をせず、生産性のある仕事を求められている。それによってみんな成長しているし、その点では、逆に部長であることは足かせになっている。自分たちも他のメンバーと同じようにフラットな立場になった方が、会社にとっても、自分たちにとってもいいはずだ」 なるほど・・・ 2015年まで僕は営業部の部長でした。 Forecastや案件進捗、メンバーのフォローや評価など、まさに中間管理職的な業務が中心でした。 このころには、メンバー同士の色々なコミュニケーションや活動が社内SNS“Goalous” の中で毎日頻繁に投稿されるようになっていました。 たとえば、分からないことがあればGoalousへ投稿して質問する人がいます。それに回答する人もいます。 1つの投稿から連鎖反応的に話題が膨らみ、新しいアイデアが生まれることもあります。 悩みごとを包み隠さず発信する人もおり、もちろんそれをサポートする人も現れます。 経営方針、業績などトップダウンの情報だけではなく、このようにボトムアップの情報まで、ありとあらゆることがGoalousを通じて共有される文化が確立され始めていました。 情報がオープンになりお互いのコラボレーションが自発的に進むのを目の当たりにするにつれ、自分の役割と存在価値に疑問を持つようになりました。 そしてこのクエスチョンは日を増すにつれて段々大きくなっていきました。 そんな葛藤を抱えている時に先のような会話があり、僕はすぐ反応してしまったのです。 「もう部長も止めませんか?」 僕の想いはこうでした。 「俺も一人のメンバーとして部署を超えて皆と何かを変えたい!ドライブしたい!」 バリフラットにとって大事な相棒“オープン” Colorkrewにバリフラットが誕生する前に大事にしていたことはオープンでした。 振り返ると、これがまさに自分を変えたSpiritsだったと感じています。 会社の情報だけではなく、自分の仕事・考えを自ら極力すべてオープンにすること。 想像できます? 僕はそんなに遠慮するタイプではありませんが、自分の想いを詳しく相手に伝えることはありませんでした。 面倒臭かったし、腹立つこともある。言っても変わらないだろ!とも思っていました。(今にして思えばそんなふうに考えている自分が悲しいですね。) こんな僕にオープンって奴はガンガン攻め込んでくるのです!驚 今では“オープン & バリフラット”という最強コンビがColorkrewの究極の魂だと思います。 バリフラットの主なポイントは4つのゼロです。 部署、役職、階層、そして情報の格差。 オープンは“情報格差のゼロ”としてバリフラットをしっかり支えています。 “バリフラット”を体感して僕が得た今の結論 バリフラットを続けて7年たった今、組織の型としてヒエラルキーの対がバリフラットだなんて単純に思いません。 確かにバリフラットだから各メンバーが挑戦できる機会は圧倒的に生まれます! それを掴み取れるかどうかは自分次第という厳しい側面もありますが、誰も邪魔しません。 でもヒエラルキー型組織だから会社を変えられないとも考えてはいません。 ヒエラルキー型組織で育ってきた僕にとっては、自分にとっての抵抗勢力がある意味自分を成長させてくれたと思ってますし、それを乗り越えて達成した時の成功体験は何物にも代えがたい喜びとやりがいを感じました。 ではバリフラットとは何なのでしょうか?...追悼 青木厚さん
僕の恩人である、青木さんが先日亡くなりました。 青木さんは、僕の古巣である豊田通商のグループ会社で、世界最大級の半導体商社、株式会社ネクスティ エレクトロニクスの代表取締役を今年の3月末に退任、その後はアドバイザーをされていました。 名古屋から電車とバスを乗り継いで2時間かけて葬儀に行ったのですが、 そこで考えた色々なことが、自分の今後に大きく影響を与える予感がし、またいまの自分の考えていることを書き残しておきたいと思い、ブログを書きます。 書き終わって、読んでみると長くなりました。 ですが、全てが僕にとって大切なことだと思いましたので、このまま載せます。長文ご容赦ください。 青木さんと出会いと、衝撃のエピソード 青木さんは、僕が新卒で会社に入った1990年代、隣の部署(エレクトロニクス関連ビジネス)の先輩でした。僕はペーペー、青木さんは既に重鎮でした。 その頃の青木さんは、超ハードワーカーで、毎日夜中まで仕事をしている人だなぁという印象でした。 当時は、あまり仕事では関わりがなかったのですが、飲み会の挨拶がとにかくオモシロイ人。 部門の人たち40人くらいででカラオケをやったときの話です。 青木さんは、イエモンを歌いながら、なぜかみんなの中に入っていきます。 何を始めたのかと、不思議に思って見ていると、青木さんは、周りを見回しながら、自分より先輩の人たちを3人ほど前に連れ出し、その人たちの頭の上で、手をひらひらさせながら「はい皆さん、ご一緒にー」とみんなを巻き込んで・・・ 「太陽が〜燃えている〜♪」 そうです。連れてこられたのは、少し頭髪が寂しめの先輩たち。 あまりの失礼さに、皆があっけに取られ、その後大爆笑。 会社は体育会気質の商社で、先輩に対してこの暴挙。 やべーこの人。 ぶん殴られても文句言えない気がしますが、愛嬌キャラで、周りからツッコまれるタイプの青木さんだけに、連れてこられた先輩方も怒りきれず、苦笑していました。 思い返すと、炎上しそうな話で、しかもしょうもないエピソードですね。当事者の方、もし万が一読まれていたら、ごめんなさい。 25年以上前の話なので、許してください。 とにかく特殊で、強烈な「青木さん」というキャラクター。 自分を飾らず、いつもニコニコ。それが僕にとっての青木さんのイメージでした。 デュッセルドルフ支店長時代 青木さんは、40代でドイツ駐在となり、そこで支店長になりました。 2004年。青木さんが支店長となったデュッセルドルフ支店に、僕も後を追って駐在となり、そこで僕は青木さんの部下となりました。 仕事での、ボスとしての青木さんは、それまでのイメージと全く違う人でした。 とにかく、細かい細かい。うるさいうるさい。 いま思えば、面倒見がいい青木さんの素敵な一面でしたが、30代の僕にとっては、「またですか。もうそんな細かいこと言わないでよ」といつも思っていました。 とはいえ、実は青木さんの指摘で、何度も考え直させられ、それに救われたことも幾度とありましたので、うるさいとか思うなと当時の僕に言いたいところです。笑 蛇足ですが、青木さんは目が細くて垂れ目なので、表情がわかりづらい。いつも笑っているように見えるのです。 でも長く付き合うにつれ「あ、青木さん笑ってない。怒ってる!」というのが、僕にもだんだんわかるようになりました。笑 駐在員同士の付き合いは、濃いものでした。 正月は、毎年青木さんの家にみんなで集合。 毎日、仕事終わったら青木さんのデスクまで話に行って、それ以外もしょっちゅう飲みに連れて行ってもらい、色々な相談をしたり、愚痴を聞いてもらったりもしていました。 公私共にお世話になった2年間。 その最後、青木さんが帰国するタイミングで、僕は自分のいた部署を切り離して別会社化することになりました。 日本とヨーロッパの本社から、事業計画が承認され、後は設立するだけとなったとき、困ったことが起きました。 ERPの不具合や、顧客へのサンプル貸し出しの会計処理がされていないなど、過去の色々な問題が重なり、あるはずの在庫がウン千万円ないということが発覚したのです。 僕は真っ青になって、青木さんに相談しました。 細かいことは省きますが、その結果、その年の支店の業績を相当悪くしてしまいました。 元々、現場のミスですし、その年で日本に帰る青木さんからすれば迷惑でしかない話だったと思います。 青木さんに迷惑かかりすぎるのと、あまりの損失の大きさに僕はビビっていました。 そんな僕に対して、青木さんは「全部オレが責任持つから、オマエはとにかく新会社をクリーンな財務でスタートさせなさい」と、ドラスティックな処理を、経理に指示をだして、実行してくれました。 駐在の最終年の業績を汚され、日本の超怖いビックボスやら、ヨーロッパの幹部たちやらに説明したり、めちゃくちゃ怒られたりしながらも、青木さんは僕を守ってくれました。 このときから僕は、いつか青木さんにこの恩を返したいと思うようになりました。 カラクル時代 青木さんは、2006年に帰国し、エレクトロニクス部門に戻ります。 僕は、その4年後の2010年に帰国し、当時豊田通商が買収したカラクルに出向することになりました。...社員エンゲージメントを高めるためのコミュニケーション施策
はじめに こんにちは。Colorkrewのドレッド人事こと、石原です。 前回「Culture Deckって何?ドレッド人事がCulture Deckを作ると決めた3つの理由」というブログを書きました。 その中で、「コミュニケーションは質×量です。コミュニケーションの質を高めるために今回Culture Deckを作成しました。」と書きましたが、今回はコミュニケーション量を増やすために現在取り組んでいることに関して書きたいと思います。 コロナ禍によるコミュニケーションの減少 コミュニケーション量は、社員のエンゲージメントに直結します。 社員のエンゲージメントと企業の生産性に高い相関が見られることは様々な論文において検証されています。 「エンゲージメント」とは、社員の会社に対する「愛着」や「思い入れ」「忠誠心」などを指します。 そうした感情を自社に対して感じられるのは、企業理念やビジョンに共感し、一緒に働く仲間や組織と一体となって成長しあえる関係があるからです。 そして、その関係はコミュニケーションなしには育まれません。 つまりコミュニケーション量の減少は、社員のエンゲージメント低下、ひいては企業の生産性を脅かすものだと言えます。 まん延防止等重点措置が解除された現在(2022/6/18現在)、Colorkrewではフルリモートワークを終了し、会社近郊に住んでいる社員は週一回、地方在住の社員は月一回以上出社することにしています。 しかし、コロナ前と比べると出社頻度は単純計算で1/5以下です。 危機的に少なくなってしまった社員同士のコミュニケーションを促進するために、Colorkrew人事としてどのような施策を推進しているのか一覧化しました。 これらはあくまで人事として推進している施策です。 もちろん上記に加え、各プロジェクトや案件、職種別に様々なコミュニケーションが日々行われています。 上記一覧表の中からColorkrewらしい施策をいくつか紹介します。 コミュニケーション施策紹介 マンスリービジネスレビュー 毎月、前月の全社業績および各事業業績を全社員に対して共有、説明しています。 全社の売上や営業利益、各事業の人件費や販管費にいたるまで、全てが公開されます。 また、各事業リーダーがなぜそのような結果となったのか、今後の計画見通しなどを丁寧に説明します。 Colorkrewでは「オープン」をスピリッツの一つとして掲げていますが、まさにそれを体現している施策といえます。 質問も自由にできるので、透明性の高い経営を担保する上で非常に重要な施策です。 TGIF ColorkrewのCEOである中村に、全社員がどんなことでも直接質問できるカジュアルミーティングです。 毎週金曜日の夕方に実施されています。 最近は新たに入社するメンバーが外国籍のメンバーが多いため、基本的に英語での開催となっています。 質問は業績や経営戦略、制度の背景にある思想など多岐にわたります。 会社の現状や目指す方向、考え方をよく理解できるミーティングなので、月に一度、日本人社員向けにも日本語で開催しています。 All You Can Drink Colorkrewの社内にはJoyful StudioというBarが併設されたスペースがあるのですが、現在全てのドリンクを無料にしています。 ソフトドリンクはもちろん、クラフトビールや缶チューハイなども無料で飲むことができます。 仕事が終わった後に雑談しながら一杯飲んだり、チームに新たなメンバーが入社したときの歓迎会など、様々な機会に利用されています。 また、別施策のGo to Drinkと組み合わせることで軽食+飲み物が全て無料になるといったような使い方もできます。 今後どんな施策を検討・実施していくか 上記でピックアップした施策をはじめとした各コミュニケーション施策にはそれぞれ効果を実感していますが、「これまでの施策でカバーできていなかったコミュニケーションを補うための施策」や、「各施策をさらに推進するための追加施策」も現在実施検討をすすめています。 Power Up Camp これまでに実施してきた施策では、「チームで戦略をしっかり議論しきる」といったようなコミュニケーションを十分にサポートできていないと感じておりました。 もちろん各チームにおいて日々の業務でそのようなコミュニケーションはしていますが、置かれている状況を前提から見直したり、目標や体制は現状のままで本当に良いのか話し合うような「視点を一段上げて熱く議論する場」が必要だと感じています。 そこで、まずはリーダー層を中心に合宿を企画してもらい、それを積極的にサポートする施策を始めようとしています。 日常から切り離された場所で寝食を共にし、熱く語り合うことによって、各チームがよりパワーアップしてくれることを期待しています。...