プログラミングにまつわる今昔物語
はじめに こんにちは。Colorkrew(以下CK)の老人プログラマー TORIIです。 さて今日はColorkrewプログラミング老人会のトップ3(正確にはよくわからない)である私からプログラミングにまつわる今昔な話をしたいと思います。 実際のところ世の中のプログラミング老人会的にはまだまだ私なんぞ若造もいいところなのですが、最近我が社では若くてフレッシュでピッチピチなエンジニアが続々と増えたのに対し老人層が心持ち減ってしまい気がついたらそうなっていたのです。ただ座っていたらそうなっていたのです。実に不思議なこともあるものです。 では早速始めましょう。 第1話 エンジニアとプログラマ 人類開闢以来、上流工程を取り扱うシステムエンジニアと呼ばれている人は大勢いましたが、この10年くらいでプログラムを書くことを生業とするエンジニアと呼ぶ人が随分と増えました。 いやもっと前からそうだったのかもしれませんが、正直いつから増殖を始めたのかよくわかりません。主観的な印象としてはいきなり増えた印象です。それはもうワラワラと。 一体全体、エンジニアとプログラマの違いは何なのでしょうね。 私がエンジニアを自称し始めたのはたしか2010年代の前半だったと思いますがそれ以前は自分をプログラマだと思っていました。 変わるきっかけになったのは名刺に役職を記載するときに会社のルール上「プロデューサー」と書きなさいと言われ「いや違うし」と抗議し調整した結果、上長と相談の上決めることとなった時に、最初「なんちゃってプログラマ」にしたいと言ったところ何故か却下されたので、渋々「ソフトウェアエンジニア」と書いた、というのがきっかけです。 一般的によく言われているプログラマとは誰かが作った設計書をもとにコーディングとか修正しかしない人を指すらしいです。あるいはマネジメントをしない人だとか。 エンジニアの方は俗説では工学系の学位を持った人のことだという説もあったようで、実際海外では学位がないとIT系に就職しづらい国もあるらしいです。 日本ではもちろんそんな学位は必要ありません。小学生でもエンジニアを自称できます。 本当に業界や状況・文脈によって変わってくるし、今はプログラムを書かないIT職種も多数ありそれらもエンジニアと呼ばれるので、プログラムを書く人間にとっては基本的には気分の問題(プログラマというよりエンジニアと言ったほうがすごそうに聞こえる)であってそういう様々なIT系の職種を含めた総称と考えるのが良さそうですね。 そういうわけで今ではすっかり私もエンジニアと呼んでいます。でも心では永遠のプログラマなのです。 第2話 タブとスペースと括弧 ソースコードのインデントにタブとスペースどちらを使うのか、というお話です。 前はタブが多かった印象でしたが、今はほぼスペースが用いられていますね。なんだか知らないうちに決着がついていました。いやびっくりですね。 タブの問題点は構造化以外の目的で使うとレイアウトが崩れるところにあるのはわかっています。 でもスペースはスペースで、スペース/バックスペースN回押して書いていくのは面倒ですし、回数を間違えるとインデントがずれます。コピペの時にカーソルの位置がずれることもあります。 え? タブキーを押すだけだろうって? それはエディタの力(ソフトタブ)ですね。 優秀なプログラミングエディタを使った場合ほぼ問題は起きません。普通のプログラミングエディタの場合だとうっかりスペースの途中からコピーしたりすると1文字過不足のあるインデント行が発生したりします。1文字ズレだと結構気づかないんですよね。 最悪なのでがソフトタブ自体がないチープなエディタしか使えない場合で、N回スペースを連打しないといけないため「スペースをインデントで使うことを指示した奴は何を考えてるんだ」と呪いたくなるほどの苦痛と化します。 まぁ、そんな環境今では稀なのでスペースで全く問題ありませんね、ええ。 年に何回かは部分的に1文字過不足のあるインデントになってしまうことがあるにはあるのですが、見かけたら直すくらいで存在自体は特に気にしないことにしています(あ、見かけたらプルリクエスト出しておいてくださいね)。 同じような話でifやforなどの制御文の括弧の開始位置をどこにするのか、という話もありますね。制御分と同じ行の最後に書くか次の行に書くかというアレです。 今はC#とかの一部の言語以外は制御文と同じ行に書くのが主流らしいですね。 私もプログラムを書き始めた時は制御文と同じ行に書いていましたが、一番最初の仕事でやったプロジェクトで括弧の開始と終了の位置が離れると対応が合わなくなるエラーが頻発したことがありました。この書き方だとどこの括弧が不足・過分になっているか・インデントがおかしいのか一見して全くわからないのです。 まぁそんな位置が離れてるような制御文を書くな、関数化しろという話ではあるのですが、若気の至りなのです。 switch文のラベルの数が1000だったかそこらまでしか対応していないコンパイラなのに、それを超えてしまって謎の不具合が発生したことがあるくらい、そんなへっぽこコンパイラと同レベルのアホだったのです。 そこで、次の行に括弧の開始を書くというスタイルに変えました。 すると途端にそんな間抜けなエラーは起きなくなりました。次の行に括弧開始がなければインデントされないので一目見るだけでどこに異常があるのかわかるからです。最高です。 以来ずっと個人で書くときはその書き方をしています。 でも今の世の中はそんな最高の書き方はしないようです。恐らく括弧の開始行だけで1行消費するのが許せないのが一番の要因だと思いますが、(エディタの力などで)括弧の対応が取れなくなるようなことが起きにくくなっているのでしょう。 まぁタブ・スペースの話も括弧の話も今はどんな書き方をしたとしても、保存した瞬間にエディタによってプロジェクトで定められたフォーマットに従って自動的に修正されるので、書くだけならどんなスタイルで書いても良いというのはいい時代になりましたね。 第3話 ライセンス表記 私がまだピッチピチの新人だった頃、新人研修でソースコードの先頭には会社名のライセンス表記を書きなさいと教わりました。 日本の著作権法的には書かなくても良いのですが、どうせファイルの説明文を載せるのだからついでに書いておけば良い、というくらいの認識でした。 しかしこのWeb業界、というかColorkrewではオープンソースのソースコードにはしっかりとしたライセンス表記はあれど、自分達で書いているソースコードにはライセンス表記を書いているのを見たことがありません。ファイルの内容を説明するヘッダも見たことがありません。(*1) 記述する風習自体がないようです。最初は不思議に思っていたのですが、最近は書かなくてもいいかな、と思い始めてきました。 書かなくても著作権は成立するし、万が一ソースコードが漏れた場合……とか思ったので。 でも自社プロダクトのソースコードにはきちんとつけておいた方がいいんじゃないかな、と思う今日この頃です。 さいごに 駄文を書き連ねて参りましたが、好評であれば続くかもしれません。 弊社Colorkrewのプログラミング老人会では会員……もとい社員を随時募集中でございます。...Color your work with Excitement!
新年あけましておめでとうございます! 年末、スラムダンクを観ました。 いま映画館でやっているやつです。 THE FIRST SLAMDUNK *ネタバレはありません。ご安心ください 世代的に、スラムダンクは社会人になってからの漫画だったのですが、原作も大好きでした。 学生時代、部活をやっていた頃だったら、感情移入はさらにレベルが違っていたのではないかと思います。 映画は、会社の人や、Facebookのタイムラインから聞こえてきた「最高だった!」というコメントの通り、とても面白かったし、感動しました。 映画を観終わったあと、なんでこんなにエキサイティングな気持ちになるんだろうと考えました。 スラムダンクは、チームの物語であるとともに、それぞれ個人の物語です。 一瞬の勝利に向けて、長い間の努力がそれぞれのメンバーにある。 そして、最高の瞬間を最後に共有することが目標ではあるものの、そこに至るプロセスも、胸を熱くするのではないか、そう思いました。 スラムダンクの話のように、全ての人が、サイコーにエキサイティングな体験ができるわけではないでしょう。 僕は、スポーツに関しては、落ちこぼれ組なので、学生時代にはそういう気持ちになったことはなくて、残念です。 その反面、仕事では何度もそんな熱い気持ちになったことがあります。 後から振り返ると、そういう体験は、泥だらけでぐちゃぐちゃになりながら、必死に毎日を過ごして、自分と一緒に仕事をしていたメンバーと、本当の「仲間」になって、何かを成し遂げたときでした。 最初から予定調和で、揉めもせず、大人な付き合いをしてできたチームではなく、思っていることをぶつけあって、時には険悪な関係になりながらも、目標を同じくする気持ちだけが、お互いを結びつけ続ける。 そして、だんだんわかりあって、本物のチーム、本物の仲間になる、というパターンです。 そういう仲間がおらず、一人で成果を出したときは、ビジネス的には大成功していても、大してエキサイティングではなかったなぁと、あとから振り返ると思います。 ColorkrewのVision「Color your work with excitement」 僕らが目指している**「グローバルに、自分たちのサービスやプロダクトが成功していて、ユーザーのクオリティオブワークを画期的に向上させている」**は、僕自身の過去と比べても、圧倒的に高く大きな目標です。 きっとそんなに簡単には実現しないでしょう。 それだからこそ、やりがいがある。 老若男女、世界中から集まったメンバーが入り乱れ、ぶつかり合いながら、チームをつくり、一つの目標に向かっていく。 カラクルにとって2023年は、いままでよりぐっと目標に近づいていく年にしたいと思っています。 またハードな一年が始まりますが、エキサイトメントはその先にあります。 エキサイトメントを感じる一年になるよう、がんばっていきましょう。 今年もよろしくお願いします!...Welcome to Colorkrew Biz Developer Camp
Hi, I’m Alessandro. The Colorkrew Biz team recently went on a company camp at the Enoshima Beach House to make up for the disruptions caused by COVID-19. While the team had done well with remote work, the employer knew that in-person interactions and team bonding were important. We spent two days in a dreamy Beach House in the stunning Enoshima, partying and enjoying yourselves with our teammates....仕事が楽しみならば人生は極楽だ。苦しみならばそれは地獄だ 〜Color Your Work with Excitement〜
仕事が楽しみならば人生は極楽だ。苦しみならばそれは地獄だ(Wikipediaより) ロシアの作家、マキシム・ゴーリキー(Maxim Gorky)の言葉だそうです。 彼の功罪については、ここで言及するものではありませんが、仕事を楽しめるかどうかが人生のクオリティに直結すると喝破したこの言葉に、カラクルは高い共感を覚えます。 一方で、人生はリアリティです。先立つものがなければ生きていけないし、満足な生活を送れない。 それらをどう両立したらいいか。永遠のテーマかも知れません。 早いもので、2022年も師走になりました。 新しいビジョン〜Color Your Work with Excitement〜に来年の抱負を絡めて、このブログを書いていきたいと思います。 資本主義における、キャリアの成功とは 一般的に、仕事のキャリアにおいての成功は、評判の高い会社で、どのくらいの地位まで上り詰めたかや、人材価値の高い人と認められ、給料が高くなることに求めがちです。 この資本主義社会の中で、それは多くの人が否定できない概念でしょう。 しかし、人生全体を考えたとき、それは本当に成功と言えるのかということを、最近よく考えています。 カネと仕事 かといって「給料は関係ない。自分がやりたい仕事をやれれば、素晴らしい仕事のキャリアだ」と言い切れないところが現代社会の難しいところです。 よほどの資産家でない限り、多くの人は自分の稼いだ給料で生活し、家族を養い、その上で様々な行動をするためにそのお金を使います。 お金は「あればあるだけいい」という風にも考えられます。ところが、その一方で、収入がある一定を超えると幸福度が下がってしまうというデータもあります。 僕の個人的な感覚で言えば、独身であれば1,000万円程度の年収があったら、よほどの贅沢をしない限り困りませんし、家族を扶養してもその何倍も必要・・・ということではないと思います。 「じゃあ、そこそこのレベルでいいから、幸せにやれる仕事をやっていこう」となるところですが、世の中はそう甘くなく、金銭的にとりあえず満たされるレベルの給料をもらっている人は日本ではごく一部です。 ちなみに、日本の年収の中央値は、バブル以降どんどん下がり、現在だと399万円だそうです。全然1千万円に足りません。 (引用:厚生労働省の毎月勤労統計調査 令和4年2月分結果) 日本社会が全体的にこのレベルだと、やはり給料を上げなければ余裕ができない。ということで、なんとなく日本では「給料、給料」という風潮になってしまうのかなと思います。 苦しむ仕事をして、給料を稼ぐということ では、給料が高ければいいのかというと、これもそうではなさそうです。 給料に縛られて、転職できない中高年は社会的問題になっていますし、このブログのタイトルの通り、仕事が苦しみならばそれは地獄です。 成長環境と、給料への反映 平均的な水準が”足りない”という状況の中、僕が経営者として考えているのは、まず「給料をいかに上げることができるか」です。 過去ブログを見直したら、僕は結構給料について書いていますので、ご興味あればそれも合わせて読んでみてください。 Colorkrewはなぜ給料が高いのか 給料はモチベーションのために上げる訳ではない デキるのに給料が上がらない人の特徴 結構いっぱい書いてますね(汗) さて・・・「やりがい」を先に持ってくる人は世の中結構いますが、僕は現実的ではないと思っています。 金銭的に問題がなくなった上で、やりがいをどう作るかを考えないと、生活は苦しいままになります。 新入社員から高い給料をもらえる人は、世の中の一握りですので、どうキャリアを積んでいくかが重要なポイント。 特に、20代、30代の成長環境は超大事ですね。 最近は、古き良き日本型の終身雇用が崩壊して「若いうちは実力が上がっても給料は上がらない。でもそれは40代以降に報われる」という形が企業も取れなくなってきました。 ただ、大企業では慣性モーメントがあり、なかなか一朝一夕には「若手の給料が、実力に応じて払えない」という状況が変わっていかない。 そしてそれ以上の問題は「ある一定年齢までこないと、ポジションが与えられない」という過去の年功序列を引きずってしまっていることです。 20代、30代の成長環境だけでなく、その成長に合わせたポジションとそれに連動した給料を出すということが、当たり前ですが、重要なのです。 そして、それを実現できている会社はあまり多くない・・・ Color Your Work with Excitement カラクルの経営は、成長環境と、その成長に応じたポジション、給料をコミットしています。...All You Need to Know about Lazy Evaluation in Spark
Few would disagree that the word “lazy” has a negative connotation. We usually describe someone who is not willing to work hard as lazy. However, not all laziness is undesirable, and sometimes we prefer laziness to diligence, especially in the computer science world. One example is lazy evaluation. Today, we will closely inspect why lazy evaluation is essential to Spark’s high performance and how lazy evaluation works in Spark....Parquet Files: Smaller and Faster than CSV
If you have been in the world of big data long enough, you probably have heard about Parquet files. You might even have used it while thinking to yourself: “why can’t we just use CSV files?” Today, I will debunk the mystery of Parquet files and explain why a growing number of data scientists prefer Parquet files to CSV files....Actions, Narrow Transformations, and Wide Transformations
Hi! My name is Ziyu Chen. I am a full-stack engineer at Colorkrew. I love learning and writing about data engineering. Today, I would like to discuss transformations and actions in Spark. Of course, you can dive into the world of Spark and perform ETL processes without knowing how they differ from each other....僕の人生を変えたフィードバック
以前、僕が社会人人生で受けた、苦くて痛いフィードバックについて書きました。 〜サイコーに効いたフィードバックの話〜 ①「それ、僕がその人に言ったら、中村くん困るよね」 https://blog.colorkrew.com/feedback_01/ ② 「お前のこと信用できなくなったってチームのみんなが言ってる」 https://blog.colorkrew.com/feedback_02/ ③(最終回)「オレ、オマエとは仕事したくないわ」 https://blog.colorkrew.com/feedback_03/ 痛いやつを書いたので、そのうちポジティブなやつも書きます!と言って、はや1年半。 思い出したので、ようやく書こうと思いキーボードに向かっています。 ポジティブなフィードバックで、僕の人生を変えてくれた恩人Iさん Iさんは、歳は僕のちょうど一回り上。 新入社員のころから40代まで、多くの期間で僕の上司でした。 上から見て扱いづらかった僕を、若手時代から、叱ったり、なだめたり、励ましてくれたりしながら、粘り強く付きあい続けてくれました。 社会人人生で、僕が感謝している恩人はたくさんいるのですが、その中で一番の恩人を挙げろと言われたら、間違いなくIさんになります。 上司部下を押しつけない、人としてのスタンスを学んだ20代 Iさんは、簡単に言えば人格者でした。 大先輩であり、上司でありながら、威張ったところは一つもありませんでした。 当時の会社は、タテの関係は絶対でしたから、先輩後輩の関係で、理不尽なことも数多く経験しましたが、Iさんとの関係でそう思ったことは、いまだかつて一度もありません。 飲みにいけば100%奢ってもらっていました。僕が仕事について生意気に語っても、包み込むように聞いてくれる、僕にとって安心感のかたまりみたいな存在でした。 ちなみに、一回彼がトイレに行っている間に勘定を払ったら、とても怒られました。 「オレに返すな、後輩に返せ」 「こういうスタンスで、人に接するオトナになりたい」と僕の目標になった人でもあります。 そんな彼が、与えてくれた、**”自信がなかった僕に力を与えてくれたフィードバック”**を3つ紹介したいと思います。 フィードバック①「オマエの周りには人が集まってる」 20代の頃、同じ部門の4つ上の先輩で、とても慕っていた人がいました。 その人は、みんなの人気者で、僕もよく飲みに連れていってもらっていました。 いつも、僕がどんなに生意気なこと言っても、ニコニコしながら、オトナの助言を僕にしてくれる人でした。 その人と付きあえば付きあうほど、僕は徐々に劣等感を抱くようになりました。 その人は、柔らかいだけでなく、きちんと厳しいことも言うし、それでいてパワハラめいたことも全くなく、男前。 自然と人気者になり、いつも周りに人が集まってくる人でした。 比べて自分は、一部仲のいい人はいるものの一部の先輩からは猛烈に嫌われてましたし、社内における存在感は、その人とは全く違うものでした。 ひねくれている僕は、素直にうらやましいとは思いたくなかったのですが、あるとき酔っぱらった勢いを借りて、Iさんに「先輩がうらやましい。あんなに男前で、あんなにみんなに人気があって、人が集まってくる。あの人は太陽みたいな人だ」と打ち明けました。 Iさんは、しばらく黙って僕の話を聞いたあと「オマエの周りには人が集まってるよ」と言いました。 僕はあまり意味がわからず「そんなことありません!」と言い返しました。 Iさんはこう言いました。 「確かに、社内でアイツは人気者だろう。俺もアイツは大好きだ。でも社内だけでなく、社外も見てみろ。オレたちが一緒に仕事をしている社外の人たちは、みんなオマエが好きだよ。そのおかげで、オレたちの部署は、彼らといい関係が築けている。オマエは人気者だよ。社内と社外という違いはあるかもしれないが、オマエの周りに人が集まっているということは事実だよ」 なるほど・・ Iさんは続けます。 「ちなみに、オレもオマエの周りに集まっている一人だ」 この発言ほど、いままでの人生の中で、僕を勇気づけてくれた言葉はありません。 後輩にこの台詞を言ってやれる人は、きっと多くないのではないでしょうか。 ちなみに、単純な僕は、このIさんからのフィードバックが心の支えになり、それ以降この問題についてクヨクヨ悩むことはなくなりました。 フィードバック②「自信を持って話せ。オマエの英語の方がパワフルだ」 Iさんは、駐在経験があり、英語がペラペラでした。 一方20代の僕は、英語は全く聞き取れないし、全く喋れませんでした。 当時、僕たちはアメリカの会社の製品を、日本の国内で売るというビジネスをやっていました。 ごく稀にアメリカから幹部の人たちが来るのですが、僕はこれが苦痛でした。 僕は、営業の最前線にいて、本来であれば、交渉したりコミュニケーションをしなければいけない立場なのですが、英語がダメなので、いつも事前に上司のIさんに想定問答や、言って欲しいことをインプットして、1、2年やり過ごしていました。...7 月に新卒入社してから 4 ヶ月経ちました。変な会社です
はじめまして、野村です。 今年の 7 月よりエンジニア(Web)として新卒入社しました。 まだ入社から 4 ヶ月ですが、既に複数のプロジェクトに関わらせていただいています。 このブログでは、私が Colorkrew で働くまでの経緯と、入社してから関わったプロジェクトについて紹介します。 Colorkrew の新卒研修について知りたい方は、こちらのブログもご参照ください。 入社するまで 私は大学で経営学を専攻していましたが、ひょんなことからコンピューターサイエンスに興味を持ち、授業の合間に独学でプログラムを書いたりしていました。 もともと卒業後は海外の学校でコンピューターサイエンスを専門的に学ぶ予定でしたが、コロナの影響もあり、日本で就職活動をすることに決めました。 時期的に卒業後すぐに働くことは難しいと考え(就活をしようと決意したのは大学 4 年次の 10 月頃でした)、卒業を延ばして次年度の新卒枠で就活しようと 1 学期間大学を休学しました。 Colorkrew との出会いは新卒専門の就活エージェントに紹介されたことがきっかけです。 最初の面接から他の会社とは大きく異なり(突然コーディングテストを出題され、英語で説明しながら解くことを求められました)、自由で面白い会社だなと感じました。 最終面接で、代表の中村に「単位が足りなくて卒業できなかったのか」と問われ、ムキになって本当の理由を説明してしまったのですが、後にお酒の席にて「学生時代に単位を落としていた奴ほど年収が高い傾向にある」と自身の友人を例に挙げて話されており、ムキになってしまった自分が少し悔しくなりました。 結果的に、次年度の4月入社を想定して就活を行っていましたが、なるべく早く社会人として経験を積む方が良いと、大学卒業後すぐに働き始めることになりました。 これが 7 月に新卒入社した理由です。 これまでに関わったプロジェクト 7月:Colorkrew ID 入社後 1 ヶ月は社会人としての基礎的な研修と並行して、Colorkrew ID と名付けられた自社プロダクト(Web アプリケーション)の開発を行っていました。 大体1日の半分が研修、残り半分で開発といったイメージです。 PHP を使ってユーザーのリクエストを処理するバックエンドの開発がメインでしたが、同時に Javascript や HTML/CSS を使ってユーザー画面の開発も行なったりと、自社プロダクトゆえに自由度高く様々な領域の開発に挑戦することができました。 8月:受託開発案件(データ分析基盤開発) 入社後 2 ヶ月目あたりから、受託開発のプロジェクトで新規案件が立ち上がるとのことで、Azure(Microsoft 社が展開するクラウドプラットフォーム)を利用したデータ分析基盤の開発を行うこととなりました。 具体的には、Azure Data Factory というサービスを利用し、SQL でスクリプトを書きながらデータ分析のパイプラインを組み立てる、というものです。 Web エンジニアとして採用されたのに入社 2 ヶ月でデータエンジニアに転身か、と面食らったものの、いざ開発を行ってみると非常に面白く、まさに新たな世界が拓けた、という感覚でした。...Dependency Injection with Laravel
Dependency Injection - With Laravel Dependency injection is a commonly used design pattern in object oriented programming. Through some pre-established conventions, we are able to manage the creation of our dependencies more easily. We can declare, replace, or even mock the dependencies as needed without the need to change the code that relies on the dependency....今更聞けないシリーズ#4 Azure Cognitive Services ~視覚分野編~
以前の記事では、Azure Cognitive Services全般の内容を取り上げました。 今回はその中で視覚分野サービスについて、そのサービスの内容と気になる課金体系について紹介したいと思います。 試してみたいサービスが以下のURLから試すことができるので、是非アクセスしてみてください。 Hands on with AI Azure Cognitive Services 視覚分野とは 以前紹介した通り、視覚分野では、主に画像を理解(解析)することができます。 例えば次のようなことができます。 - 画像に写っているのは犬か猫かの判定 - レシート画像から何をいくらで買ったのかを検出 - 画像に写っている自社ログの検出 視覚分野のサービス 視覚分野のサービスは3つあります。 Computer Vision Computer Vision では画像や動画の中から、文字や人、モノなど画像に何が写っているのかを自動判定することができます。 例えば、会議で利用したホワイトボードの画像を入力してボード上の文字を認識したり、オフィスの画像を入力してテーブルや椅子の位置、ラップトップコンピュータの位置や人の位置など画像内の人・モノを検出することができます。 Computer Vision の公式HPはこちら 課金体系 Computer Vision の課金体系は、使った分だけの従量課金と事前予約です。 1つの画像からの検出を1トランザクションと定義し、トランザクション数に応じて課金されます。 従量課金の場合は、1000トランザクションごとに課金が発生します。 事前予約の場合は、最低500,000トランザクションまで定額で、その後1,000トランザクションごとに追加料金が発生します。利用規模に応じて定額で利用できる枠を増やすことができます。 Custom Vision Custom Vision は特定のモノが画像にあるないか、あるならどこにあるかを検出することができます。 Computer Vision と似ているのですが、大きな違いはCustom Vision では独自に検出したいモノを学習することができます。Computer Vision はMicrosoftが用意した検出用モデルを利用するのに対して、Custom Visionはユーザが独自に画像を学習させて検出用モデルを作り、利用することができます。 例えば、自社のロゴや製品を事前に登録して、画像から登録したロゴや製品を検出する用途に利用できます。また、製品を複数登録することで、画像に含まれている製品は何かの判別に利用することもできます。 加えて、Custom Visionでは、作成した検出モデルをダウンロードしてオフラインで利用することもできます。 Custom Visionの公式HPはこちら...The Power of TypeScript Types
Any frontend developer knows the frustration of seeing the infamous “is not a function” message pop up. It reminds you that, even though your code might achieve your goal, you will not be able to assure its consistency or reliability. Without strict typing there is no stopping tiny slip-ups due to a lack of coffee - or sleep, depending on your dedication....今更聞けないシリーズ#3 Azure Cognitive Services ~言語分野編~
以前の記事では、Azure Cognitive Services全般の内容を取り上げました。 今回はその中で言語分野サービスについて、そのサービスの内容と気になる課金体系について紹介したいと思います。 Azure Congnitive Services 言語分野とは 以前紹介した通り、言語分野では、主に文章の内容を理解(解析)する機能をサービスに取り入れることができます 言語分野ではその書き起こした文章の意味を理解し、次の行動につなげることができます。 以下のようなことができます。 チャットボットにおいてユーザの入力したメッセージを理解して会話を続ける ある文章を入力してその中で重要な単語をピックアップする 大量のドキュメントの翻訳 言語分野の公式HPはこちら 言語分野のサービス 音声分野のサービスは5つあります。 Entity recognition(エンティティの認識) Entity recognitionは文章から日付や製品に関する特定の情報といったキーワードを抽出できます。 例えば、日付を表す単語 ”明日”や”明後日”、”8月9日”、“8/9” など様々な言い方で表現される日付を文章から見つけることができます。 この機能を使って、例えばチャットのやりとりの中で会議召集を自動で作成したり、チャットを用いた予約システムで予約日を抽出することができます。 また、Entity recognitionはインターネットへの接続がない環境でも利用することができます(別途申請が必要)。 課金体系 Entity recognition の課金体系は、使った分だけの従量課金と事前予約です。 1文章(最大1000文字)を1テキストレコードを定義し、1テキストレコードあたりで課金されます。 従量課金の場合は、1000テキストレコードごとに課金が発生します。 事前予約の場合は、最低100万テキストレコードまで定額で、その後100テキストレコードごとに追加料金が発生します。利用規模に応じて定額で利用できる枠を増やすことができます。 Sentiment analysis(評判分析) Sentiment analysisは文章から意見や感情を評価分析できるサービスです。 ソーシャルメディア(SNS)に投稿される自社製品や自社ブランドの評判やECサイトに投稿されるカスタマーレビューを分析し、その製品や自社に対して肯定的なのか否定的なのかを自動判断できます。 肯定的または否定的の指標は数字で表されるので、特に肯定的な意見や否定的な意見などを効率的に収集し次に活かすことができます。 先ほどのEntity recognitionと組み合わせることで、肯定的な中でも評判が良い機能をリストアップすることができます。 また、Sentiment analysisはインターネットへの接続がない環境でも利用することができます(別途申請が必要)。 課金体系 Sentiment analysis の課金体系は、使った分だけの従量課金と事前予約です。 1文章(最大1000文字)を1テキストレコードを定義し、1テキストレコードあたりで課金されます。 従量課金の場合は、1000テキストレコードごとに課金が発生します。 事前予約の場合は、最低100万テキストレコードまで定額で、その後100テキストレコードごとに追加料金が発生します。利用規模に応じて定額で利用できる枠を増やすことができます。...地方と都会のハイブリットライフ(二重生活)を経験して
こんにちは、Colorkrewで管理部門全体の統括、また法務や労務といった法律に関わる業務を担当しています高井です。 もう数年前にBlogを書いたきりで、久しぶりにBlogを書きます。 今回のテーマは、ここ3年間私が送っているハイブリットライフについてです。 私は今、社会人になって長く住んでいる千葉県と、実家がある岐阜県のハイブリットライフを送っています。 実家は、代々続くコメ農家で、休日に農作業、そして、春は裏山で筍を掘ったり、直近では庭にある梅の木から梅を収穫して、梅シロップや梅干しをつくったりしています。 都会生活では経験していなかった自治会活動に参加するのも、実家に戻ってきて体験したことです。 本稿では、私がハイブリットライフを送ることになったきっかけ、またこのような働き方を通して感じたこと等をお伝えしたいと思います。 ハイブリットライフを送ることになったきっかけ 地方と都会の二重生活を送ることになったきっかけは、今から3年前、父が亡くなったこと、そして母の介護に直面したことです。 父が亡くなってしばらくは、母は一人暮らしをしていました。私は帰省する頻度をあげて生活のサポートをしていましたが、認知機能や運動能力の低下がみられたため、私の弟と妹と相談し、母のケアを分担することになりました。私は、1ヶ月の約半分を母と一緒に暮らすことにしました。 ちょうどそのような生活をはじめたとき、コロナ感染症が蔓延。会社の方針としてリモートワーク推奨となったため、結果的にハイブリットライフを後押しすることになります。 この期間は不要不急の県外移動は制限されている中でしたが、感染症対策をしながら、首都圏と実家を行き来するなどしました。この点が、一番普段以上に気にした点です。 そんな生活を約2年半送ってきましたが、残念ながら今年1月に母が亡くなりました。 2年半という母との生活はいろいろなことがあり、考えることも多くありました。この母の介護の経験は、今思えばとても貴重な時間であったと強く心に刻まれています。 ハイブリットライフを実践して 会社が、リアルとリモートの「ハイブリットワーク」にシフトしたことが、私の地方と都会の「ハイブリットライフ」を後押ししたことは先に述べたとおりです。 では、実際に体験してよかったこと、苦労したこと(課題)について考えてみたいと思います。 よかったこと 家にいることができるので、介護の対応がしやすい リモート勤務が可能な制度やツールが整っていたため、問題なくリモート勤務に移行できた 会議や打ち合わせ等、外部の取引先との面談もオンライン会議が一般的になり、業務遂行において支障はありませんでした。実際、社内で実施したアンケートでは、オンライン会議を活用することで業務上のコミュニケーションについて問題と感じる意見は少なかったです。 拠点が2つあると気分転換できる シゴトで行き詰ることがあったり、介護でつらい、またはきついと感じることがあとき、全く違う環境に身を置くことで気分転換が図れます。特に、実家は山や田んぼに囲まれたところで、散歩していても気持ちが良いものです。 苦労したこと(課題) 対応が必要な時会社にすぐに行けない 私が会社にすぐ行いけないということで、会社で対応が必要なことを代わりにチームメンバーにお願いしなければならないことがあります。メンバーに対して感謝とともに、負担をかけてしまうことが申し訳なかったです。 自然発生するコミュニケーション機会の喪失 従来会社に出社することで自然に生まれていた「雑談」や「そういえば、あれどうなったけ」といったちょっとしたコミュニケーションが少なくなりました。毎日会ったり、ちょっとしたことを話すことでで醸成される信頼感の構築が難しくなっているように感じます。 ハイブリットワークは、シゴトと介護の両立を実現する上では、私にとってとても良い働き方でした。 このような働き方ができたのも、私の家族(弟と妹)また会社をはじめとした周囲の理解のおかげであると感謝しています。 Colorkerwらしい働き方とは? これからの「働き方」はどうあるべきか。 これは、昨今様々な会社が頭を悩ませるテーマです。 特に、「どこで働く」については、「原則出社」とする企業もあれば、「原則リモートワーク」とする企業もあるなど、会社の哲学や戦略が色濃くでています。 そもそも業務の都合でリモートワークができないという企業も多いです。 では、Colorkrewはどのような働き方を目指すのでしょうか? Colorkrewは、今年8月に従来のオフィスから大幅にスペースを縮小したオフィスに移転しました。 これは、リアルとリモートを両立する「ハイブリットワーク」をさらに推進することを意味しています。 そのような中で、どのように事業成長を実現するのでしょうか。例えば、「偶然」のコミュニケーションの発生から新しいビジネスのアイディアが生みだされることは知られています。 そのような「偶然」のコミュニケーションをいかに生み出し、活発化させるか、私たちは大きなチャレンジに挑みます。 私たちにとって、どんな働き方が最適なのか、探し求めていきます。...