組織の情報公開(オープン化)は、個人の成長を促し、チーム力を上げます。 なぜ、オープンが必要なのか。どうしたらオープンになるのか。 本気で自分の組織を変えたい、メンバーを成長させたい人に向けた超オープンな経営方法をお伝えします。
ISAOは給料全公開!
ISAOでは、全社員の給料が公開されています。
もちろん、ISAOは「オープン」を超大切にしていますので、その一環でやっていることでもありますが、実は給料をオープンにすることが、フェアネスにつながり、かつ社員の成長を強力に後押しするようになります。
給料とはなんなのか
給料とはなんでしょうか? 給料とは、その人の市場価値です。
では市場価値は、何によって決められるべきでしょうか。 ISAOでは、下記のように定めています。
市場価値 = 役割x目標x活動
要は、仕事におけるその人の価値です。 これらを、給料と同時にこれらをオープンにすることで、納得性とフェアネスが高めるのがISAOのやり方です。
目標と活動のオープン化はもう一方の「キモ」なので別途違う記事で説明することとして、この記事ではまず給料のオープン化を説明します。
給料のオープン化は、社員による権力監視
給料オープンは簡単です。 「決め」の問題です。決めて公開すればそれで終わりです。
・・・なんて、簡単であれば苦労しないですよね。笑
「給料なんて公開したら、うちの会社は文句が噴出して荒れてしまう」なんて声が聞こえてきそうです。 なぜ荒れるのでしょうか?
それは、説明できない人事を行っているからです。 よくあるのは、権力のある人が、好き嫌いで人事を行っているパターンです。
社員に説明できる人事をすればいいのです。 しっかり軸を持った人事評価をし、説明をしきることから逃げなければ、給料をオープンにしても会社が荒れることはありません。
まずは、給料を適正化しよう
ISAOが給料オープン化した時の話です。
僕がISAOにきた2010年、社員の給料はぐちゃぐちゃでした。 営業のエースより、経理のアシスタントの方が給料が高い。
「なんでそうなってるの?」と聞いても明確に答えられる人はいませんでした。
これでは給料公開はできません。 これを2年かけて適正化しました。 年収で200万円上がる人もいれば、200万下がる人もでてきます。
特に下がる人に対しては、徹底的に会話を行い、何を持って市場価値を上げていけるのかという取り組みを行いました。その結果、辞めた人もいれば、一念発起して自分の価値を上げてISAOに残った人もいます。
給料の適正化には痛みを伴います。 でも、これをやり切らなければ次のレベルには進めないので避けて通ることはできないのです。
社員が成長しだすスパイラル
給料と仕事の内容をオープン化すると、キャリアデザインが圧倒的にやりやすくなります。 理由はいくつかあります。
- 社内で、どの社員がどんな価値(給料)で、どんな仕事をしているのかが完全に見えるので、目標とする人が見つけやすくなる。
- 日々の仕事も自分からどんどんオープンにしていくので、周りからのインプットやコーチングを受けやすくなる。
- 自分の周りで起こっている、新たな挑戦のチャンスが見つけやすい。
まずは、環境を整える。 そして、みんなが成長に向かうという文化を作り上げれば、個人が成長するスパイラルが始まるのです。