Microsoft Build 2018 1日目レポート

こんにちは。インフラエンジニアの橋本です。

去年11月のAWSのre:inventに続き、今回はMicrosoftのBuildに参加しています。

Buildって

Microsoftのソフトウェア開発者向けのカンファレンスです。 今年も引き続きアメリカはワシントン州シアトルのワシントン州会議センターにて、5月7日〜9日まで開催されます。

日本出発〜会場到着までにやることについては、共に来ている赤川の記事が参考になるかと思います。

Keynote Day1について

Keynoteの様子(動画)はこちら

今年も様々な発表がありました。 とりわけ、AIやIoTに関するものが多く、クラウドファーストから一歩進んだ、ただサーバ+アプリケーション組み合わせではなく、クラウドとドローンのようなデバイスにAIを組み合わせた新しいサービスを提供していくように見えました。

例えばAI for Accessibility

AIを用いて障がい者を支援するプロジェクト。 こちらのデモでは、視覚情報を直接音声で伝えてくれるAI、視線の先を追ってキーボードを入力するAI、会話をリアルタイムに翻訳するAIなど。 これらを実現するため、Microsoftは5カ年計画で2500万ドルを開発者向けに投資しているようです。去年もパーキンソン病の患者の手の震えを抑えるデモがありましたが、AIの可能性に積極的に投資していく姿勢が伺えます。

例えばAzure IoT Edge

ドローン大手のDJI社と提携することにより、ドローンで収集したデータをWindows10で利用できるようにし、リモート制御するためのSDKもリリースするとのこと。 これにより、開発者はドローンをリモート制御し、収集データをリアルタイムにストリーミングするアプリケーションを開発できます。 デモでは、Azure上でプログラミングされたAIが搭載されたドローンでした。 ドローンが撮影したパイプの映像から問題のある箇所を黄色でマークし、利用者はリアルタイムで送信されてくる映像から確認ができる仕組みです。 こういうものが原発や災害地のように、人が立ち入れない場所で活躍するんでしょうか。

その他

ここでは全てを紹介しきれませんが、他にもHoloLensにRemote Assist、Microsoft Layoutのアプリが追加されていたり、Microsoft365としては議事録AIが取ってくれたり、CortanaからAlexa、もしくは、AlexaからCortanaを相互に呼び出すことができるようになっていたりしてます。(2017年内実現のはずが、長引いているようですが) 「Cortana & Alexa」はまだクローズドβの段階のようなので、興味がある方はこちらからアクセスしてみてください。

Azureに関して

Visual Studio Live Shareがプレビューしてました。

複数の開発者が同じビューを見ながらコードを開発していくツールのようです。 修正されている部分が相手方にもリアルタイムにシェアされるため、チームで開発しているような方はいいのではないでしょうか。(AWSでも似たようなのがありましたね) こちらもデモで実際に扱ってました。 また、Githubとの提携も発表されています。

AKS

Azure Container Service がAzure Kubernetes Serviceへ名称変更しました。

CosmosDB

NoSqlであるCosmosDBがマルチマスター書き込みに対応しました。 複数リージョンでの書き込みに対応するようです。

まとめ

開発向けということもあり、普段業務で扱っていないサービスが多めでしたが、技術で世の中を変えていくような勢いを感じます。 インフラエンジニアですが、このままでは食べていくことができないと結構前から言われている分野のため、いろんな刺激を受けながらクラウドの先を考えていこうと思います。

それでは。