新卒が社長をコーチに指名!?100%やりきる強さ

こんにちは!ブランディングプロジェクトのだーはらです。

春は出逢いと別れの季節。この春は、新型コロナウイルスの影響もあり多くの規制の中ではありますが、新たな門出を迎える方々も多いのではないでしょうか。

 

みなさんは、どんな土地で、どんな職場で新しいスタートを切るのでしょう。

 

明日からISAOにも新たな新卒メンバーがジョインします。どんな思いで、どんな成長を見せてくれるのか、楽しみです。

 

暗いニュースが続くなか、少しでも明るく新たな気持ちでいたいと、今回ISAOのコーチ制度に関してインタビューすることにしました。

実際のコーチペアがどんな風に、どんなコーチングを行っているのか。そもそも、なぜメンバーが今のコーチを選んだのか?気になりますよねぇ。

 

今回インタビューしたのは【新卒×社長ペア】。

昨年新卒で入社し、明日からニ年目の先輩になる田嶋勁士くん。そして、そのコーチに選ばれたISAO代表の中村圭志さん。

果たしてどんなコーチングスタイルなのでしょうか。

 

徹底的に「基礎」を築く。そしてビジョンを一緒に描く

coaching

―けいしくんは新卒者ですが、新卒に対してのコーチングの違いは?

 

中村:けいしのコーチングは去年の12月からが始まり。

ビジネスパーソンとしての基礎を身につけなければならない時期なので、通常より「基礎」に着目して話し合うことは意識してます。

 

仕事をしていく中で、納期が遅れることは誰にでもあり得るし、やれないということ自体は仕方ないこともあると思う。

誰だって初めは出来ないことが多いんだから、当たり前なんだけどね。笑

 

でもそこで焦らず、課題を細かく切り分けて、自分のいまやるべきことに着実に向き合っていくことが大事。

もう数ヶ月経ってるから、けいし自身も変わってきているし、だんだん昔のけいしを忘れてきちゃってるけど。

 

田嶋:けいじさんのコーチングをきっかけに、新卒1年目を振り返ってみて「基礎」の大事さを痛感しました。

インターンをしていた頃は意欲的に仕事ができていたと思うのですが、入社して正社員になってからは仕事の内容にさらに責任が伴うようになり、業務の範囲も広がるなかで上手くいかないことが多くなってきて、みんなはアドバイスをくれるのに、なにから手をつければいいのかわからなくなっていました。

 

「◯◯をしないように気をつけます!」、「◯◯を意識します!」などと何度も宣言しているのになかなか出来ずにいる自分が嫌いになりそうでした。

そして、入社をしてからある程度時間が経った頃、いつのまにか頭の中がぐちゃぐちゃになっていました。

 

中村:だからまず、出来ることからやろうってところから始めたんだよね。

俺自身、仕事って人間を成長させてくれる機会があると思っていて、出来るようになっていけば面白いし、だんだんカッコよくなってくるし、こんなに良いことはないと思う。

仕事を通じて仲間もできて、給料ももらえて、仕事ができるようになれば給料も上がる。

でも、ぐちゃぐちゃになっている時はそんなことすら考えられない。

だから、一回整理して「仕事をすることは自分にとって素敵なことだな」という状態までもっていきたいなと。

もともとはそういうイメージはあったと思うんだけど、当時のけいしはそのへんが絡まって混乱しているように見えた。

 

田嶋:特に、自分と向き合うことすら忘れかけていたんです

そんな自分を振り返ると、ほんとに情けないです。

 

中村:それから根っこにある部分としては、将来的に自分がどんな人間になっていきたいのか、中期的なビジョン、自分のペルソナを考えようと。

それをどう表現しようかと話し合った。こういう人になりたいっていうのをとことん話した。

仕事だけでなく、「人としての在り方」をまず言葉で表してみようと。

 

田嶋:けいじさんとこういう話をたくさんした結果、自分自身で出した答えが「カッコよくていい奴」です。

 

中村:これが決まると、仕事においてもプライベートにおいても、とにかくこれに対して今自分がやっていること、考えていることはそれに向かっているのか?っていう考えが出来るようになる。

色々な判断をしていく場面で、これは「カッコよくていい奴」がやるべきことかを常に自分自身に問いかけようと。

人によって「カッコいい」の定義は違う。俺自身も人生の決断の軸は「カッコいい」で決めてるけど、けいしとはきっと定義は違う。

俺は決して見かけでけはでなく、自分のポリシーから見て「カッコいい」のかどうかを軸にしている。

もしかしたら他人から見て無様に見えることもあるかもしれないけど、とにかく自分の中での「カッコいい」に忠実に判断をしてきた。っていう話をしていく中で、けいしの「カッコいい」はなんだ?「いい奴」ってなんだ?ってどんどん話を膨らましていった。

 

田嶋:自分は、「いい奴」と「カッコいい」は分けて考えています。

「いい奴」は他人の気持ちを考えてあげられる人。「カッコいいやつ」は考えたうえで行動に移せる人だと思っています。

 

中村:行動は無理やり変えられるけど、思うことはなかなか変えるのは難しい。「心の鍛錬」が出来なきゃ「いい奴」にはなれないからね。

最初の頃の面談は、こういうことを徹底的に話し込んだ。

この基礎が決まったら、あと考えるのは自分自身。とにかく自分に問いただすこと。

俺の役割はけいしが忘れてそうな時、横から「けいし、それカッコいいのか?」っていう人。

あとは、認識していかなければならないことや、考えなければいけないことを抜けなくするために、こういうフレームワークを使って考えてみればどうか?って提案するのが役割だと思う。

コーチに社長を選んだ理由

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―けいじさん(企業のリーダー)をコーチに選んだ理由は?

田嶋:当時、自分には「環境の変化」が必要だと思っていました。

その手段として「コーチの変更」を選んだのがきっかけです。

元々、ISAOのみなさんは自分が失敗してしまったり落ち込んでいるときに、アドバイスをたくさんくれていました。

そんなISAOの環境には感謝でしかないです。

 

特に、前コーチにはたっくさん大事ことを教えていただきました。

なのに結果を出す前にコーチ変更という選択肢をとってしまったことは悔しく思っています。

なるべくはやく結果で恩を返していきたいです。

 

とにかく自分に足りていない、仕事をする上での基本行動や考え方を学びたかったので、コーチの変更によってもっと「基礎に集中する」ことが適切だと考えました。

 

自分からみて、けいじさんはまさに「カッコよくていい奴」です。

そんなけいじさんにコーチングをしていただけることは本当にありがたいことだと思っていますが、コーチとして選ばせて頂くことに遠慮することはなかったです。

 

中村:ISAOのコーチは自分で選べるようになっているけど、だからって突然「じゃー、けいじさんコーチお願いします!」って言いづらいだろうなとは思ってて。

けいしに関しては、俺から伝えたのは「色んなコーチいるし、まずは自分で考えてみること。俺にしてもいいよ!笑」とカジュアルに伝えた感じかな。

あと、オファーとしては「俺とやったら楽しくなるよ。」って言ったかな。笑

 

―笑。

 

中村:いや、でも本当に多くの人は楽しくしようとするのが苦手だと思うんだよね。もちろんコーチとして時には厳しくしないといけないんだけど。でもコーチングは詰めても意味がない。

コーチは一緒にメンバーの現状を把握・分析すること。それが痛くても受け入れられるまで話し込むことが大事だと思う。

自分で言うのもなんだけど、「クリティカルなことを楽しく話す」っていう最も得意なスキルがあって。笑

内容的には「お前全然出来てないじゃん!」ってことを言っているんだけど、MTG終わったらなんか明るい気分でMTGルーム出てきたなみたいになるようになってるんだよな、不思議と。

 

田嶋:これは自分自身すごく感じました。MTGが終わった後、「なんか自分やれるかも。」って気持ちになってて。

今まではMTG後に「まだまだ頑張らなきゃ。」と焦りがちだったので、この部分はすごく変化したと思っています。

 

中村:あともう一つ、こういう場面では「嫌な言葉遣いをしない」「嫌な言い方をしない」ことには気を付けるようにしてる。

やっぱり、言い方は大事だね。

 

コーチとして、一人のメンバーとして

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―今後、コーチとしてけいしくんに期待する成長ポイントは?

 

中村:なりたい自分に近づいていくために、自分で決めたことを毎日やりきり、確実に階段を登るように成長していくという心構えを持つこと。

それで一年後振り返ったら、積み重なった高さに驚くような体験をしてもらいたい。

世の中、まだまだ階層型組織が壊れないのは、自分の相対的優位をキープしたい人が多いから。自分の地位が脅かされるから既得権益を手放したがらない。

 

でもISAOの考え方は、自分の周りの成長に貢献して、その成長を感じ取って、もしくは自分が置いていかれるような危機感をもってひとりひとりが成長をしていかなければならないというマインド。

周りが成長してくると自分の優位性は失われる。それに感化されて自分も成長できるかどうかかな。

 

田嶋:けいじさんとの面談の中で、一番心に刺さっている言葉は「決めたことは100%やりきる」です。

ちなみに面談のときにアドバイスいただいたことをメモっておいて、こっそり「けいじさん語録」というものを作成してるんです。

これもいつかみなさんに見ていただきたいです。

 

中村:実際やることについても具体的な話をしてるね。そんなことしか決めないの?ってレベルのことだけど。

 

田嶋:はい。今決めていることは主に基本行動を習慣化することです。

例えば、

  • 毎朝8:50から10分間、コーチ面談をする
  • タスクが発生した時点ですぐスケジューリングする
  • 一日の終わりにその日を振り返る

などです。

 

単純なタスクとしては難しいことではないですが、これらを常にブレなくやりきる、つまり習慣として身に付けられれば、本当に強くなれると思っています。

逆に100%やりきれなさそうなことは安易にやると宣言しないようにしています。

 

田嶋:「一日の終わりにその日を振り返る」については「けいしの振り返りサークル」っていう秘密のサークルがありまして。毎日、その日の振り返りをそこに投稿してます。

 

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中村:たったこれだけのことなのに毎日100%やるのってこと案外難しいんだよね。

突然、他の人から差し込まれたものを、スケジュールに差し込んで、元々のタスクを再度スケジュールする。そうするとスケジュールが延びることだってある。それが分かれば事前に関係者に相談もできる。

それにこれをしていくと、自分のタスクに対して見積もりもだんだんつかめてくる。見積もり通りに出来なくてもそれは全く問題じゃない。

ただ、振り返ればいいだけ。

 

信じる気持ち。大事なのは自分自身と向き合う力

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―最後にけいじさんがコーチングで大事にしていることを教えてください。

中村:一番重要なのは「気持ちがあれば、必ず成長していける」と信じ、一緒に二人で仲間として成長プロジェクトを進めていくという気持ちだと思う。

他人の信頼は二年かけて築けるけど、壊すのは一瞬。

でも、人が一番痛いのは他人から言われることじゃない。

自分が信じてきた自分自身を裏切るときが一番痛い。だから自分と向き合わせることが一番大事。

そこが認識できたら、コーチングは8割終わり。

後はテクニカルなことはちょっとずつ学びながら進めて、そこに向けてのマイルストーンつくりを、サポートすることだけだと思う。

そのころには自分で進もうとしているからもはや説得する必要すらない状態だけど。

 

田嶋:最近、さまざまな場面で「考える」ことが多くなりました。

例えば、単純にあるサービスの広告バナーを作成するときも

「このバナー作成を通して最低でも1つは自分のデザインパターンを増やそう。」

「そういえばこの操作よく使うから効率化のためにショートカットできないか調べてみよう」

「自分のなかではやりきったといえるまで、クオリティに妥協しないようにしよう」

などです。

 

中村:もはや俺はけいしに対してさほど突っ込む気はないよ。だってもう自分で自分に突っ込める態勢になってるから。

俺は、けいしが「これは自分カッコよくなかったなー。」って言ったら、「そうだな、それはけいしカッコよくなかったなぁ。」ってコンファームするくらいの役割でいこうと思ってるよ。笑

 

田嶋: ありがとうございます。けいじさんとのコーチングを通して大事だと思う基本行動や、考え方を身に着けて習慣にできたらこれからもっと成長出来ると確信を持っています。

だから、とことん自分と向き合って、考えて、諦めないようにしたいです。

これからも優しく厳しくご指導お願いします!!

 

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