ISAOのコーチ制度
バリフラットなISAOでは「コーチ制度」があります。
以前の階層型組織から、バリフラットに移行した2015年10月に、ISAOには上司がいなくなりました。
普通の組織では、各個人のキャリアに関して上司が相談役になりますが、ISAOには上司がいない。その代わりに一人一人に「コーチ」がいた方がいいんじゃないかという話になり「コーチ制度」がスタートしました。
コーチ制度の進化
バリフラット当初は、昔の組織を引きずっていたこともあり、同じプロジェクトで仕事をしているシニアを会社が指名してコーチにしていました。
でも、これだとなんだか上司と部下っぽい関係が変わらない。
従来型の上司部下の関係では、相性の問題もありましたが、それも解消されていない。
「自発」を大切にするISAOにおいて「他の人がコーチを決める」ということが、そもそも文化にマッチしていないのではないかと考え、2017年に「コーチは自由に選ぶ」に制度を変更しました。
コーチの役割
ISAOでのコーチの役割は、キャリアの相談相手です。
ですから多くの人が違う職種の人をコーチに選んでいます。
エンジニアが営業をコーチに選ぶこともありますし、その逆もあります。
また、必ずしもメンバーより経験値が高い人(歳上)を選ぶわけではありません。
相談相手ですので、歳下を選ぶケースもあります。
例えば50代エンジニアが30代の営業をコーチに指名しているケースなどは面白いパターンです。
コーチは上司ではないので、上下関係ではないのです。
ISAO的コーチの選び方
ISAOでは、みんなどうやってコーチを選んでいるのでしょうか。
一番大切なのは「キャリアを伸ばす」ことですので、その議論ができる人を選ぶというのがまずは重要です。
次に、ケミストリーが合うか。
誰しも、人と合う合わないはあります。
ある人にとって、いいコーチでも、他の人にはフィットしないケースもある。
ケミストリーが合うことは非常に重要です。
そして適度な「厳しさ」があるか。
ISAOは、等級制度があり、等級が上がることで給料が上がります。昇級=給料アップ=キャリアアップという考え方です。
昇級の推薦は他の評価者の意見も取りまとめてコーチが行うのですが、その際の説明で、甘すぎる会話や評価をしているとみなされると、昇級に反対されることがあります。
ですから、その人の成長に厳しく向き合えるコーチを選ばなければ、普段の会話は心地よくてもキャリアアップにつながらないということになります。
コーチングスタイルは、千差万別
ISAOでは、ある程度のコーチングに関してのガイドラインはありますが、基本的にはフリースタイルです。
ですから、それぞれのコーチによって、コーチングの仕方は千差万別。
コーチングの内容も、多くのコーチがGoalous上でアクションしているので、他の人からもそれぞれのコーチのやり方や考え方を垣間見ることができます。
メンバーは、それを知った上でコーチを選ぶ。
また、変更も随時可能になっていますので、自分の成長に合わせて的確なコーチを選んでいくことが可能なのです。
コーチ飲み
ISAOの制度に「コーチ飲み」というものがあります。
「勇気ランチ」というランチを一緒に食べると補助がでる制度があるのですが、それの夕食・コーチ版です。
勇気ランチについてはコチラ↓↓↓
https://blog.isao.co.jp/lets_go_for_lunch/
コーチとメンバーが会社を離れて、お酒も入れながら話すことで、よりカジュアルに、より深く交流することを目的としています。
お互いの過去やプライベートを話す機会になることが多く、意外な一面を発見できると好評です。
以上、ISAOのコーチ制度についてでした。
僕個人の「コーチングメソッド」については次回ご紹介します。