会社に飼い殺されない生き方②

前回の記事”会社に飼い殺されない生き方①”では、会社に入ってからの体験を、仕事とアフターファイブに分けて書きました。 今回は本題の「どうやったら会社に飼い殺されないか」を書こうと思います。

だんだんサラリーマン化していく30代

みなさんも、社会のリアリティを知らなかった学生時代、周りの友だちと青臭い野望や理想論を話し合ったのではないでしょうか。

そんな僕たちも、社会人になると、会社に馴染み、そしてだんだんと組み込まれていきます。 そして、新卒から10年くらい経って30代、 多くの人は家庭ができたり、家を買ったりして、守るものができてくる。

思ったまま生きて、会社をクビにされる訳にはいきませんので、だんだん発言や行動が慎重になります。 慎重くらいならばいいですが、社内での自分の立場だけを考え、本質を外した言動になっていくと、いわゆる悪い意味での会社に縛られたサラリーマン化します。

もちろん、誰しも最初は葛藤があるはずです。 自分の信じるものと主張、それが会社の中で通らないというギャップ。

ここでギブアップした人は、会社に従属して生きていくことになります。

辞めてもなんとかなると開き直れるか

僕は、自分の主張を、組織の中で通せるかどうかは、それほど重要ではないと思っています。

重要なのは、「自分の信じることを主張し続けられるか」です。

法的に労働者は守られていますので、会社を辞めさせられることはないはずです。 しかし自分を主張し続けて、それが受け入れられないだけでなく、会社の偉そうな人から常に睨まれる立場になってしまうと、会社には居辛くなります。

もちろんうまくやり続けられればいいのですが、どうしても食い違ってしまうときはありえます。 主張し続けることは、そのリスクを抱えることになります。

そんなときに備え、最後は覚悟が必要です。

「会社を辞めても(もしくは辞めさせられても)大丈夫と思えるか」

それは「いまいる会社以外でも通用するスキル」にかかってきます。

そのスキル、いまの会社で生き残るためだけのものではないですか?

いまの会社以外で通用する通用するスキルの逆で、”その会社でしか通用しないスキル”とはなんでしょうか。

社内人脈は、その最たるもの。 社内でしか通用しません。 (ただし、”社内人脈をつくるスキル”は、会社を移っても同じように役に立ちます。)

その会社独自のシステムの使い方や、稟議の通し方なんていうのも社内でしか通用しない代表格です。 資料作成においての、ニッチな社内ルールもそうでしょう。

別の視点で言えば、現時点でこういった、その会社にしか通用しないスキルを使った仕事が多い人は、マーケットの中の人材として、残念ながら成長機会がほとんど得られていないといえるでしょう。

大企業からの転職希望者が、転職エージェントから「なにができますか」と聞かれて「部長ができます」という笑い話。

成長しない時期を長く過ごせば、人ごとではなくなってきます。

特定の会社以外でも通用するスキルは、持ち運べるという意味で、ポータブルスキルと呼ばれています。 ポータブルスキルがあれば、マーケットで生き残っていける。

それぞれの自分の職種で、どんなものがポータブルスキルになるのかを考える機会に、このブログがなったら嬉しいです。

社外でも通用するスキルを持った、主張する人材

会社に飼い殺されない生き方をするためには。

ここまでの話をまとめると・・・

社外でも通用するスキル(ポータブルスキル)を持つこと自分が正しいと思うことを、しっかり主張すること(通らなくても良い)ときには覚悟して、主張のために戦うこと

これができれば、会社に勤めていても、飼い殺されずに生きることができるはずです。

経営からの目線の話は別途書きたいと思います。 飼い殺されて主張せず、諦めてしまっている人より、考えていることを表明し、自分の考えを主張する、一見めんどくさいタイプの方が、圧倒的に会社にも貢献する人材です。

ですから、飼い殺されず主張をしていくことは、自分にとっても会社にとってもいいことしかないということなのです。

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