大きな問題を抱えたときの対処のしかた

仕事でも、プライベートでも、対処しなければならない大きな問題を同時に抱えてしまうことは、よくあることではないでしょうか。

一つの問題も簡単に解決できないうちに、また違った問題が起こる。

頭の中はパニックになってしまい、さらに状態が悪化していく…

そんなことが起こったとき、僕がどうしているかを紹介したいと思います。

マーフィーの法則

問題が重なって起きる。泣きっ面に蜂。踏んだり蹴ったり。弱目に祟り目…

などと考えていたら、頭の中に「マーフィーの法則」が浮かびました。 そう言えば最近はあまり聞かないので、いまの若い人は知らない人もいるかもしれません。

今回紹介してみようと思い、調べました。

Wikipediaによれば、こう書いてあります。

マーフィーの法則とは、“If anything can go wrong, it will."(「失敗する可能性のあるものは、失敗する。」)に代表される「経験則」や、「法則」の形式で表明したユーモアである。

日本でマーフィーの法則が初めに流行ったのは、1970年代前半。

「洗車をすると必ず雨が降る」なんていうのもマーフィーの法則です。

だいぶ話が脱線しましたが、マーフィーの法則的に今回の内容を言えば「大きな問題は、前に抱えた問題が解決しないタイミングでやってくる」という感じでしょうか。

すぐに解決しようとしない

ただでさえ大きな問題は、一気に解決することは難しいです。 さらに複数の問題を抱えてしまった場合、当たり前ですがサクッと解決することは不可能です。

まずは「この問題はすぐには解決しないんだ」と割り切る。 精神的に追い込まれない状況をつくるのは、問題解決のファーストステップ。

気持ちが楽になればいいアイデアもわいてきます。

問題はいつか解決する

「いつまで経っても解決しなかったら、ずっとこの苦しさから解放されないのではないか」 こう感じるときもあります。

しかし、どんな問題でも3年とか5年続くものはほとんどありません。

仕事で言えば、関係性が最悪の上司でも大体2〜3年経てば変わりますし、どんなに悲惨なトラブルも半年以上辛い状況が続くことは、僕の経験上ほとんどありません。

多くの問題は長くても数ヶ月です。

なので「こんなに辛いのは今だけだ」ということをきちんと認識することが重要です。

周りから見れば大した問題ではない(かもしれない)

自分では大変なことになっていると感じていても、周りから見ればそうでもない状態であることも多いものです。

特に仕事では、経験の浅い若い人が深刻に考えている問題は、シニアにとってはなんてことのない問題であることも多い。 問題にどっぷり浸かっていると、自分が客観的に見えなくなるので、周りの人に相談してみることはオススメできます。

ハマりまくって、自分自身には見えてこない解決の糸口も見えてきます。

忘れている時間をつくる

問題は対処せず、放っておくと大きくなるという特性もありますので、すべからく解決に取り組まなくてはいけません。 放置は、悪手です。

でも、だからといって、24時間そのことを考え続けると精神的におかしくなります。

ですから、やるべきことを決めて、行動したら、それ以外の時間はあまりその問題について考えないようにすることです。

例えば夜、仕事とは関係のない友だちとご飯に行ったら、そのことをすっかり忘れて楽しめばいい。 どのみち明日になれば問題を思い出すことになりますので、その点の心配は無用でしょう。

ちなみに僕は、10年くらい前に「この問題は重要だから24時間ずっと考えてみる」と決めたことがありました。 その結果は、精神的には大丈夫でしたが、2ヶ月で身体に異常がでて、それが理由で、1週間ほど入院することになりました。

何事も極端はよくないと、このとき身をもって学びました。笑

問題解決の進め方

ここまで読んでもらった人は「心構えだけで、問題解決の仕方がまったくないじゃないか!」と思っていますよね?

ということで、最後に中村流の問題解決をご紹介します。

以下のステップになります。

①問題をなるべく客観視して、俯瞰で見る ②その上で、問題をできるだけ小さく切り刻む ③小さく切り刻んだ問題のうち、最もクリティカルな部分を解決するための行動を起こす

これらを一つ一つの問題について考える。

この方法では、一番ヤバそうな部分がまず解決されていくので、少しずつ問題は解消に向かいます。

「どんなに小さく切り刻んでも、行動を起こせない」という場合は、まだ粒が大きいので、さらに細かく”行動の第一歩を起こせる"と感じられるようになるまで切り刻みましょう。

大きな問題の解決は、でかい動物を食べるようなものだと聞いたことがあります。 その動物はそのまま食べられないので、どうやったら食べられるようになるかという話。

食べられる大きさにする”ことが、問題解決の進め方で最も重要なことなのです。

こうして、一つずつ、少しずつ解決していくことで、大きな問題にも対処できるようになるはずです。 お試しいただければ。

▼放置は、悪手。変えるなら今! 組織を改善する無料オンラインセミナー開催中

褒めるだけのコーチを選ばない方がいい理由