ISAOの給料は社員全員が見えてオープン化されています。
11等級の中で給与が決まっていて、それぞれの能力・成果によってリアルタイムで等級が昇降級給し、まさに個々の頑張り次第ではどんどん給料も上がる仕組みです。
しかし、仕事においての能力・成果が出せても給料が上がらない1つの壁が…。
それがTOEICのスコアです。
一般等級(1~5等級)の昇格には最低500点、それ以上の等級(V0~V5)の昇格には730点のスコアがなければ、昇格の条件を満たしません。(※2019年9月時点)
そのためISAOには昇格が目の前なのに、条件をクリアできず昇格できずにいる社員(TOEIC難民と呼ばれている)が少なくありません。
そんな中、TOEICスコア265点から790点まで上げ、2等級昇級で年収にして230万円UPした方がいます。
それが、インフラエンジニアの赤川蘭丸さん。
果たしてどんな英語学習を取り入れ、この制度をどのように活用してここまでの成果が出せたのでしょうか!?
ISAOの新人PR担当、原田がTOEIC難民脱出までのサクセスストーリーに迫ります!
エンジニア蘭丸さんのサクセスストーリー
原田:
蘭丸さん、まずご自身の英語力についてお伺いしたいのですが。
初めて受けたTOEICのスコアが265点だったと伺いましたが、自身の英語レベルはどう感じていましたか?
赤川:
前々職が外資系の企業だったので、英語でのサポート業務やドキュメントを読むくらいはしていました。
多少英語には触れていたので、TOEICの点数見たときはめちゃくちゃショックでした。ただ、もともと若干「英語」に抵抗はありましたね。
原田:
なるほど~。TOEICが200点台というのはご自身的にもショックだったんですね。ちなみに蘭丸さんはインフラエンジニアですが、今までの業務で英語を使うことはありましたか?
赤川:
今まではあんまりなかったですね。たまに海外のクラウドベンダーの展示会や新しい発表会に参加した時などで英語に触れるくらいでした。
あとは日本語が話せないメンバーと会話するときとか。
TOEICスコア500点UPの道のり
原田:
では、本題に入ります。TOEICスコア500点UPに至るまでの道のりを具体的に教えてください。
まず、どれくらい期間がかかりましたか?
赤川:
期間にして4年かかりましたね。
僕は2015年に3等級で入社したんですが、当時はTOEICスコアが等級に反映される制度が出来たてだったので、英語に対して今ほど厳しくなかった時代でした。
自分の実力試しに受けたテスト1回目、265点で惨敗。
そんなタイミングで、シンガポールに1ヶ月仕事で滞在できる機会があったので、英語ができないくせに自ら名乗り出て行かせてもらったんです。
1ヶ月間、現地のエンジニアたちにつたない英語でレクチャーしたり、一人でご飯を食べに出かけたりして積極的に英語を使った1ヶ月間でした。
帰国して受けたテストでなんと450点にUP。ここで僕は少し自信がついてしまいました(ちょっと頑張れば英語はできる!)。
その後、独学で英単語の勉強する程度で、特に英語の勉強に力を注ぐことはありませんでした。
それから数ヶ月間テストは受け続けていましたが、だいたい500点止まりで…。
そうこうしているうちに、自分の等級が先に上がって、5等級に。
その後、また等級が上がりV0になったと同時に**『TOEIC難民』**の仲間入りに(笑)。
V等級からは730点以上スコアがないといけないので、等級は上がったのに給料は5等級のままの状態が続きました。
それから2018年10月にはV1に上がって…。
原田:
蘭丸さんの等級の上がるスピードもすごいですが…笑
赤川:
まぁ…ISAOは頑張れば頑張った分だけ等級に跳ね返ってきますからね。
でも、僕の場合は、等級は上がるのに給料が上がらない。年間にして約200万円を会社に奉仕しているようなもんでした。
そんな時、自分に子どもが生まれたんです。子どもが生まれたことがきっかけで、一大決心しました。
2019年の3月までに730点を必ず取る!!
原田:
おぉ!
赤川:
そこで会社の 「英語学習補助制度」 を使わせてもらうことにしたんです。
通常は1年間で10万円まで補助がでるのですが、V等級以上のTOEIC難民は30万円まで補助をしてくれます。
10万円くらい自腹になりましたが、給料を上げるための自己投資だと考え、TOEICスコアをUPできる英語コンサル会社みたいなところに申し込んで、2018年11月から2ヶ月間英語の猛勉強が始まりました。
原田:
英語のコンサルって具体的にどういう風に英語を教えてくれるんですか?
赤川:
一般的な英会話や英語塾のように通って教えてもらうわけではなくて、あくまで日々の勉強は自分自身でやるんです。
その日々の勉強プランを立ててくれて、日々勉強したものをオンラインで提出してフィードバックしてもらう。
あとは週1回プランの見直しや改善などを教えてもらいに行く感じで。英語のライザップ方式って言ったらわかりやすいですかね?
原田:
なるほど~。ということは、自分の意思が強くないと日々続かないですよね?
赤川:
そうですね。僕の場合、会社の制度も使わせてもらってる身でもあったし、腹をきめていました。
1日3時間半、土日も欠かさず勉強しました。
原田:
仕事しながら毎日3時間半⁉ しかもお子さん生まれたばかりで、休日まで英語の勉強に費やすって相当な労力じゃなかったですか?
赤川:
確かに。妻にはちょいちょい言われましたね(笑)。でも「給料上げるためだから!」と言ったら妻も納得してくれていました。
英語力が磨かれた効果的な勉強法
原田:
ここにあるのは一部の教材とのことですが、蘭丸さん的に500点UPという劇的なTOEICスコアアップにつながった効果的な勉強方法はなんでしたか?
赤川:
特に効果的だったのは**「シャドーイング」**です!
毎日1時間「シャドーイング」をやって録音したものをコーチに提出してアドバイスもらっての繰り返しで、リスニング力が断然UPしました。
【注】シャドーイング(shadowing)とは:外国語を練習する方法の一。外国語によるスピーチを聴きながら,ほぼ同時進行でそれを復唱する。リスニングと発音の練習になるほか,発話のスピードやリズムに慣れることができる。
原田:
その2ヶ月間の猛勉強の結果はどうでしたか?
赤川:
今年の1月で710点でした。次こそは730点取ると意気込んでいたんですが。
5月に受けたスコアが725点で…。あと1問ってところでした。
原田:
なんと!!それは泣けますね…(涙)
赤川:
自己分析でリスニングは8~9割出来ていて、あとはリーディング力の問題だった。
なので、6月からスマホアプリの**「スタディーサプリ」**を使い始めて、会社の行き帰りの約1時間半を英語の時間にしていました。
テストでだいたい最後は時間切れで解けないことが多かったので。
アプリを使えば自分がどのくらいのスピードで読めているかも測れるのですごく便利でしたよ。
原田:
なるほど~。リスニング力UPには「シャドーイング」、リーディング力にはスマホアプリの活用ですね。めちゃくちゃ参考になります。
エンジニアとしての成長と変化
原田:
TOEICのスコアが790点になった今、給料が上がった変化はもちろんあると思いますがエンジニアとしてご自身の変化はありましたか?
赤川:
給料が上がった月、妻からは「これで私働かなくていいよね~。」と言われました(笑)。
妻をだいぶ待たせてしまいましたが、喜んでもらえて良かったですし、父親としてもメンツが保たれました(笑)。
業務上の変化としては、今週入社したばかりの日本語が話せないブラジル出身メンバーのコーチをすることになりました。
今自分がやっているプロジェクト自体、日本語が話せないメンバーがジョインするのは初めてです。
でも、実際海外展開している企業様と相対するときや、業務上のやり取りでは必ず英語が必要な場面がありますし、今後今の仕事をグローバル展開できる可能性も広がりました。
原田:
すごい!新たな成長を見込まれた感じですね!では、最後に次なる蘭丸さんの目標を聞かせてください。
赤川:
せっかくここまで伸ばせた英語力をしっかり仕事で使っていきたいです。
海外のカンファレンスなどに参加するとき、翻訳機がなくても自分の言葉として理解できるまでのレベルになりたいと思っています。
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蘭丸さんの4年間の努力の証[/caption]
エンジニアも英語ができなければいけない時代がやってくる!
今回のインタビューで感じたことは、エンジニアとしての未来予想図を蘭丸さんは描けているということです。
業務で使わないから英語の勉強は必要ない、はもう通じない時代を生きている。
インタビューを通じて、ISAOのエンジニアメンバーを引っ張っていく蘭丸さんに大きな期待を抱くとともに、自分自身も英語の勉強を甘んじてはならないと身の引き締まる思いがしました。