利益とチャレンジのバランス感覚を忘れないアプリケーションエンジニア

こんにちは!人事&ブランディングプロジェクトの小柴です!

Colorkrewのエンジニアにインタビューしてみよう、第12弾!

今回は、最近キムチを漬けこんだという山名さんにお話を伺いました。
キムチづくりだけでなくラズベリーパイで湿度計を作成したり、日経ニュースをかかさず読んでいたりと多方面にアンテナのある山名さん。
決済代行の基幹システムの開発をメインでされていましたが、最近ではクラウドインフラやデータサイエンスの分野にも幅を広げているアプリケーションエンジニアです。

Raspberry Piで湿度計を作ってる話

Zoomでインタビュー
小田急案件を担当していたので箱根そばを引っ提げて登場。

小柴:最近ラズパイの投稿Goalous(社内SNS)でよく見かけますが、あれって湿度計ですよね?どういうきっかけ始められたんでしたっけ?

 

山名:以前Award(半期に一度、大きな貢献をした人に贈られる賞。選ばれると追加のボーナスがもらえる。)で、課金決済チームとしてチームゴールド賞をいただきました。そのお金で除湿器を購入したんですが、除湿の効果がどの程度あるか知りたくて考えたというのがきっかけですね。

 

小柴:湿度計は買わなかったんですか?

 

山名:時間とともにどう変化するのか知りたかったので、記録を残せるタイプのものが良かったんですね。でも数万円の研究用みたいなものしかなかなかなくて、それならラズパイでもできそうだなと思って調べてみたらまさにぴったりの記事をQiitaで見つけたんです。それで作ってみることにしました。

 

小柴:なるほど。

 

山名:ラズパイならスペックが高いものでも1万円はいかないですし、自分の好きなようにカスタマイズもできます。クラウドにつなげることもできるし、BIで情報を見たりもできる。

 

小柴:Colorkrewの技術を色々使えますね。

 

山名:ただ、除湿器を買ったのが7月頃で、実際ラズパイで作り始めたのが9月、出来上がったのが10月なので、湿度の高い時期が終わっちゃったんですよね。だから作っただけの自己満で終わってます。笑

 

小柴:除湿じゃなくて加湿の季節に突入ですね。笑
でも会社にも展開しようとされてますよね?オフィス改善のためですか?

ラズベリーパイで湿度計
社内SNSで進捗状況を共有。

山名:最初は遊びで始めたんですけど、温度や湿度って衛生面でも重要らしいんですね。こういう状況でもありますし、働き方を改善するMamoruのコンセプトにも合っているので、オプション化の可能性もなくはないな、とか思いながら今はやってます。

 

小柴:おもしろいですね。乾燥してるとウイルスが感染しやすくなると言われてますもんね。
オフィスの湿度計を作るときは、ぜひ相対湿度だけでなく絶対湿度もわかるようにしていただきたいです!

 

山名:あ、それいいアイデアですね!たぶん絶対湿度も出せるはずなので調べてみますね。

 

小柴:やった!こういうふうに機能追加できたり自分の手で何かを作り出せるっていうのは、たしかにただ湿度計をポンと買うより楽しいことですね!

プロジェクトによる文化の違い

小柴:そろそろラズパイから離れて、次は山名さんの仕事について聞かせていただけますか?

 

山名:そうですね、今は課金決済の仕事が5割程度、クラウドMSPの仕事が4割程度、残り1割でAI関係の仕事をしています。AIの割合を将来的には増やしていきたいですね。

 

小柴:課金決済の仕事はどんなことをされていますか?

 

山名:今は大きく2つのことをやっています。ひとつは日々の運用ですね。お客さんのリクエストに応じるために、社内で仕事を振り分けるなどPMっぽいことをしています。
もう一つはPHPのバージョンアップで、こちらのプロジェクトでは自分もガリガリ手を動かしてます。

 

小柴:山名さん=課金決済のイメージが私の中であるんですけど、今は4割もクラウドMSPの仕事をされてるんですね。

 

山名:クラウドでは、Azure Data Factoryでデータ処理のパイプラインを構築したりしています。
堀田さんとポータルサイトの開発をしていたときに、「データ処理興味ありません?」って誘ってもらったのがきっかけですね。

エンジニアに聞いてみたブログ
山名さんを誘ったという堀田さんのインタビューはこちらから。

小柴:そうだったんですね。

 

山名:当時Azureのことなんて全然知らなくて、最初は足手まといになってるなって結構ツラい時期もあったんですけど、知らないんだから調べるしかない!聞くしかない!と割り切って、なんとかキャッチアップしてきました。

 

小柴:やっぱり違う領域のことにチャレンジするときはそういう大変さがありますよね。

 

山名:そうですね。今は5人くらいのチームで、できる人がタスクをとっていって開発する、というスタイルでやっています。
身の丈に合ったチャレンジができるので今の私にピッタリでした。当然手を挙げたからには責任持って終わらせないといけませんが。

 

小柴:課金とクラウドMSPと両方に携わってみて、違いは感じましたか?

 

山名:文化はプロジェクトによって違いますね。課金決済チームでの当たり前は、クラウドMSPチームの当たり前ではなかったり。

 

小柴:例えばどんなことがあげられますか?

 

山名:課金決済のチームは、いろんな意味でミスれないんですね。お客さんの売上に直結する部分なのでプレッシャーがものすごい。ちょっとしたリリースもミスできないので、お客さんも私たちもすごく慎重です。必ずレビューして少しでも気になる点があればリリースはしませんし、問題が起こった時にフローも確立されています。とにかくものすごく慎重です。

 

山名:もちろんクラウドMSPの仕事も色々なお客様を相手にしているので、もちろん慎重です。テストもあります。でも課金決済のやり方に比べると柔軟だなと思ってます。

 

小柴:どっちがいい悪いではなくて、ビジネスに合った特徴や文化があるんですね。

作っているものは肉じゃがなの?カレーなの?

小柴:山名さん個人としては、開発に対してどういうポリシーをお持ちですか?大事にしてることってあります?

 

山名:コメントの入れ方はちょっとこだわりがありますね。

 

小柴:というと?

 

山名:コメントは誰の役に立つかといったら結局自分なんですね。自分の書いたコードでも1カ月したら忘れてしまってるんですよ。

 

小柴:そんなもんなんですね。

山名:もしコメントがなかったら、思い出しにくいし、下手したら変なことを書いて不具合を出してしまう可能性だってある。だから私は、コメントが大事だと思ってます。
で、私の場合、何をしてるかではなく、何のために書いているかということを書くようにしています。

 

小柴:ゴールを明確にするってことですか?

 

山名:はい。処理の最終形態がどういうものか知っている方が、こうしたほうがいい、ああしたほうがいいってわかりやすいんですよね。

 

小柴:うーん、わかるようなわからないような・・・。

 

山名:横から指示されながら作ってるものが肉じゃがなのかカレーなのかわからないと、おいしい料理が作れる気がしないですよね。

 

小柴:な、なるほど!めちゃ理解できました!

稼ぐこととチャレンジすることのバランス

 

小柴:山名さんが今後チャレンジしてみたいことってどんなことですか?

 

山名:先ほど話した通りAIの仕事の割合を増やしていきたいと思ってます。

 

小柴:増やすといってもまだ潤沢に案件がある状態ではないので難しそうですよね。

 

山名:データサイエンス系の案件を担当している営業さんの情報発信に飛びついたり、同行させてもらったり、ということをやってます。

 

小柴:地道な努力ですね。

 

山名:色んなお客さんと会って話してわかったのは、コアのAI技術は機密情報が詰まってるので外に出さずに自社内で開発傾向にあるってことです。
そんな中ColorkrewとしてAIに食い込むには、AIに使おうと思ってなかったようなデータをAIに入れやすいようにクレンジングするところかなと思っています。どうビジネス化していくかは課題ですね。

 

小柴:営業について行ってビジネス発掘って、結構・・・いや、かなりアグレッシブですね。

 

山名:Colorkrewに入るまでお客さんとやり取りしたこともなかったので、電話一本受けるのも緊張してましたけどね。今はそういうこともなくなりました。笑

 

小柴:大きな変化ですね!

 

山名:お金のこともColorkrewに入ってから意識するようになりましたね。
フラットな組織だから自分が手を上げればやりたいことできるんですよね。でも自分のやりたいことを続けるためには、利益を出さないと続けられないんです。エンジニアだろうが営業だろうが関係ないし、数字の問題はPLだけのものではなくみんなが気にしなければいけないことです。そういう意識が染みついたのはColorkrewに来てからですね。

エンジニアに聞いてみたブログ
新しいことへの挑戦と利益を稼ぐバランスが大事。

山名:話を戻してAIについてですが、幸い自社内にMamoruGoalousといったプロダクトがあるので、それらにAI絡めていく取り組みもやっていくつもりです。

 

小柴:データはたくさんありますもんね。

 

山名:例えばGoalousだとリモートの影響もあって最近投稿が増えてますよね。人によって上位に持ってくる投稿が変わるようにリコメンドするとか、例えばそういうところで役立てるんじゃないかと思ってます。

 

小柴:いいですね!山名さんのやりたい領域がプロダクトに加わったらすごく便利になる気がしているので、ぜひたくさんアイデア出して実装していいプロダクトに進化させていってもらいたいです。

 

山名:はい、頑張ります!

 

小柴:やりたい領域をどうビジネスとして成立させるかってかなりの難題ですが、なんとか実現させていきたいですね。
今日はお話聞かせていただき、ありがとうございました!

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