人類の行きつく先に思いを馳せるロマンチックWebエンジニア

こんにちは!人事&ブランディングプロジェクトの小柴です!

Colorkrewのエンジニアにインタビューしてみよう、第10弾!

今回は、Colorkrew歴11年とそこそこ長い古山さんにお話を伺いました。 最近まで基幹システムのクラウド化に忙しかった古山さんなので、お仕事の話を聞かせてもらおうと思っていましたが、気づけば古山ワールドに誘われ全然違う話をしてしまいました。

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ツールドつくばレース中の写真

自転車にマラソンに鉄人な古山さん。つくば山を登るヒルクライム大会(年代別)で優勝した経験も。[/caption]

人類の行きつく先が見たいんです

小柴:古山さんよろしくお願いします!事前情報収集の一環で、ポッドキャストも聞いてきましたよ!

 

古山:え、ご存知なんですか?

 

小柴:はい!ゆる~い雰囲気が結構好きです。あれはいつからやってるんですか?

 

古山:2年ほど前ですね。もう辞めちゃったんですけど当時自分がコーチしてたメンバーがいて、彼とこういうのやってみたいねという話をしてたんですよ。コミュニケーションの機会も増やせるしいいなと思って始めました。

 

小柴:お、そういうきっかけだったんですね。

 

古山:はい。今では会社を辞めていったエンジニアとも定期的に繋がれる手段として運営し続けてます。別に会社辞めたからって繋がりがなくならなくてもいいと思ってるので。

 

小柴:スピーカーの名前見てると懐かしい人もいたり、逆に新卒の遼二くんもいたり、新旧入り乱れてていい感じですよね。

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podcast

Podcastには様々なメンバーが登場。[/caption]

小柴:古山さんってそうやってラジオにしろQiitaにしろ積極的に情報発信するイメージがありますよ。

 

古山:はい、みんなの役に立つ情報を、みんながよく見る場所に置きたいと思ってます。

 

小柴:人によっては見せるのがこわいとか、知られたくないと感じる人もいると思うんですけど、古山さんがみんなに発信したいと思う動機ってどこから来るんでしょうか?

 

古山:私、人類の行きつく先が見たいと思ってるんです。

 

小柴:はい???

 

古山:でも人生って限られてるじゃないですか。80歳まで生きたとして残り33年しかないんです。人類の進化の速度を加速してもらわないととてもじゃないけど辿りつけない。

 

小柴:そ、そうですねえ。

 

古山:宇宙の年齢は150億年くらいといわれています。ちょっと意味がわからないくらい長いですよね。

 

小柴:想像できない長さですね。

 

古山:一方でヒトってざっと70億くらいいます。今生きているヒトの時間を直列につなげると、1年で70億年。たった2年ちょいで宇宙の年齢と同じ150億年。こう考えると今人類はとんでもない量の時間リソースを持っていることになります。このメリットを活かさないといけなくて、そのためには我々の知識をものすごいスピードで共有しまくらないといけないんですね。

 

小柴:な、なるほど?

 

古山:私が一方的に情報を受けるだけじゃダメで・・・人類という大きなコンピュータがあったとして、その1つのノードとして機能していないわけです。 ちゃんと情報を受けて、自分の情報を付け加えて発信することで、人類という大きなコンピュータのスケールアウトに貢献するというか、コンピュータリソースのひとつになれるというか・・・!

 

小柴:発想のスケールが壮大すぎてびっくりしました。笑

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Zoomインタビュー

人類というコンピュータリソースのひとつになりたい・・・。[/caption]

古山:私ってエンジニア歴が長いので、インターネットが機能していない時代も知ってるんですよ。

 

小柴:ネットがない時代にどう働いていたかって話ですか?

 

古山:はい、例えばOracleの商用データベースを使おうとしたとして、今みたいにインターネット検索しても何も情報がでてこないわけですよ。だからマニュアルを読むんですけど、それが段ボール3箱分くらいあって・・・

 

小柴:うわっ、読みたくない!笑

 

古山:その大量のマニュアルを頑張って調べて、もしそこにも載ってなければメーカーに問い合わせて・・・みたいな状況だったんです。つまり情報を得るのにめちゃくちゃコストがかかるし、スピードも遅かったんですね。 今はせっかくインターネットという情報をやりとりできる仕組みがあるわけなので、それを活かしたいんですよね。ってなんか同じこと繰り返し言ってますかね。

 

小柴:いえいえ、古山さんの価値観がよく伝わってきました。

 

古山:まあ要するに人類の進歩に貢献したくて、そのためには情報の共有が大事だと思ってます。

 

小柴:かつて情報オープンをこんな壮大なスケールで語る人いなかったですよ。笑 でもそういう視点で考えてみると、ちょっと悲観的なことを言いますけど、インターネット社会でありながらこのコロナの状況ってもっとうまくいかないのかなと思ったりします。

 

古山:情報に踊らされてるということですか?

 

小柴:そういうことも含めてですね。情報の量も伝達スピードもこれだけ進歩してるのに、歴史を繰り返してる部分も多そうだなあとか。

 

古山:うーん、ちょっと脱線しますけど「夏への扉」っていうSF小説ご存知ですか?内容は割愛しますけど、あれって未来になればなるほど良くなるというメッセージがこもっていて、私はそれを信じてます

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夏への扉の表紙のネコ ネコの表紙が目印の小説。古山さんからは他にも『三体』という小説をおすすめされました。[/caption]

古山:人類はそこまでバカじゃないだろうって。バカなこともするけれど、基本的には良くなっていく、と思ってます。

 

小柴:古山さんて人類規模でポジティブでいいですね!悲観してても始まらないって気持ちになりました!

時計の短針のようなColorkrew

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GCNEXT

Google Cloud Next’18で海外出張した際、英語の必要性を感じ勉強を続けた結果、翌年にはTOEIC800点を突破。[/caption]

小柴:先ほどエンジニア歴が長いという話がありましたが、Colorkrew歴も長いですよね。

 

古山:はい。もともとはColorkrewの親会社だったCSKという会社から来た人間なんですけど、実はCSK時代はPL的なことばかりやってました。業態がITゼネコンぽいものだったので、一人で協力会社をたくさん使ってまわす、みたいな仕事でした。

 

小柴:え!古山さんが?!

 

古山:でもほんとはコード書きたかったんです。だからColorkrewに来ることになったとき、何をしたいか聞かれたのでコードを書きたいと答えました。

 

小柴:お~それでコード書く仕事ができるようになったんですね。

 

古山:はい。当時の自分の価値はPLだったのに、それ以外をやってもいいと言ってもらえたのは本当に感謝してます。 でもその頃のColorkrewは、経営状況はお世辞にも良い状態とは言えず、なんというか・・・会社の体をなしてないような状態でした。笑

 

小柴:プログラマーの仕事ができるようになったのは感謝してるけど会社はけっこうひどかった、と。笑

 

古山:中村さん(Colorkrewの代表)が来てから変わりましたけどね。「明日から全部変えるぞ!」みたいなオラオラ系はそれまでも山ほどいましたが、じわじわと、でも確実に変える人って見たことがなくて、特殊な人だと思ってます。

 

小柴:古山さんから見たColorkrewってどんな印象ですか?

 

古山:時計の短針のように、静かだけど着実に確実に変わっていく会社です。これはほんとに世界を変えるかもしれんぞって思えるというか。

 

小柴:たしかに、年代で切りとってみると確実に変わってますね。

 

古山:ここにいるという選択をしているということは、言い換えると他の可能性を切り捨てているということじゃないですか。でも後悔はないんですよね。 もちろん他の会社に行って環境を変えればがらっと変わりますけど、Colorkrewに居続けたからといって、他の会社で得られるはずだったチャンスが減ったとは思ってないんです。

 

小柴:Colorkrewは変化しているから。

 

古山:はい。だからいて良かったと思うし、変わっていくところが好きです。 世界を変えるとか、オープンにした結果進化の速度が速くなって人類がたどり着くべきところに速くたどり着けるっていうのは、私の思うところでもあるので。

定年説を覆し世界というチームに貢献し続ける

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定年ブログ リーダブルコードもくもく会や、Effective Programming勉強会などエンジニアが繋がれる場を意識して持っているのだとか。[/caption]

小柴:これからのことを聞かせてもらってもいいですか?

 

古山:エンジニア35歳定年説ってご存知ですか?

 

小柴:聞いたことはあります。

 

古山:昔よく言われたんですよね。このままプログラム書き続けるなんて道ないから、管理職側に行けよって。 最近はだいぶ言われなくなってきましたが、自分より上のロールモデルってやっぱりまだ少なくて。

 

小柴:ということはもしかして?

 

古山: 自分がやるしかないな、と。一種の使命感を持っています。

 

小柴:めっちゃいいですね!身近にそういう存在がいてくれるのは大事だなって、小泉さん見てて思います。未来に希望があるというか。

 

古山:小泉さんはおかしいですよ!インド、ジョブチェンジ、トップセールスってどんだけハードな人生なんだよって。笑 とてもサバイブできる自信がないです。恐るべき人ですよあの人は。笑

 

小柴:あはは。古山さんにも期待してますよ!

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Zoomでインタビュー

恐るべき小泉さんのお話はぜひこちらの記事からどうぞ![/caption]

古山:自分の場合、引退するとたぶんボケちゃうんで、何かし続けたいなと思ってます。休みはほしいんですけど、ぼーっとしてると世界から置いて行かれるイメージがあって・・・生きているうちは世界のノードのひとつでありたいです。

 

小柴:世界視点にブレがないですね。

 

古山:いくつになっても成長を求め続けてボケさせてくれないColorkrewは自分に合ってますね。笑 たぶんコードを書くとかシステム構築の能力だけだと敵わないので、違うところも含めて貢献していきたいなと思ってます。

 

小柴:チームだから、いろんな貢献の仕方があると思いますよ。

 

古山:私の場合そのチームというのは、会社じゃなくて世界という単位かもしれないですけど。

 

小柴:でた!世界!笑

 

古山:今後の話に戻すと、そうやってプログラマーを続けることと、サービスをつくることをやりたいですね。

 

小柴:こういうサービスいいな、と思ってるものありますか?

 

古山:忘れられる権利・・・亡くなったあとにデータが消えるとかそういったところに着目されがちですが、その逆です。 「永遠」とか「未来永劫」に興味があるので、データが残り続けるサービスがあってもいいんじゃないかなと。

 

小柴:あ、GitHubの北極のデータみたいな!

 

古山:そうです!あれいいですよね~!(テンション爆上がり)

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Zoomでインタビュー

GitHubのプロジェクトの話題に大興奮な古山さん。[/caption]

古山:Colorkrewは「世界のシゴトをたのしくする」というビジョンを掲げていて、仕事って大事なんですけど、誰々がどんな仕事をしたという情報はあまり残っていないようなんですね。 たとえば東京タワーを建てるためには、ものすごくたくさんの人が関わっていたはずですけど、検索しても出てこない。自分のおじいちゃんが現場で資材を運んでいたのだとしても知る手段がない。

 

小柴:そうですね。

 

古山:過去は無理にしても、未来に関してはそういう情報を蓄積して検索できるようにできたら、と思ったりしています。

 

小柴:う~ん、古山さんのお話にはロマンがあふれてますね!話していて楽しかったです!ありがとうございました!