Colorkrewが英語のスピーキング指標CEFRを導入するワケ

こんにちは。人事・教育プロジェクトの外野です。

突然ですが、みなさんの会社では英語を使いますか?

 

はじめに

Colorkrewはグローバルチームで、グローバルビジネスが成功している状態を目指しており、直近入社してくるメンバーの約半数が外国人となっています。

それに伴い、ここ数年で英語での会議、プレゼンテーション、研修など、英語を使う場面や頻度がとても増えてきています。

さらに業務や社内コミュニケーションを行うにあたり、日常的に英会話が必要な状況に変化してきています。

 

それはまさに**“英語は突然やってきている”**状態です。

 

関連記事

苦手でも、日本人がどうしても英語を学ばなくてはならないワケ

どうやって英語をうまく話せない日本人が、 サッカー大国出身者が集まったグローバルチームをリードしているのか。

 

これまでColorkrewは英語能力の評価指標としてTOEICを採用し、英語コミュニケーションにおけるスタート地点である730点を目標に制度、研修を整備してきました。

TOEICスコアが730点に到達するメンバーも増える一方で、ビジネスシーンでの英語能力活用や日常的な英会話レベルにはまだ届いていない現状があります。

Colorkrer※1の学習方法も、評価指標をTOEICとしているため、スコアに到達するための勉強に偏る人も出てきました。

そこで、そのような状況に対応するため、また、ビジネスのグローバル化を加速するため、これまでのTOEIC指標に加え、新たにスピーキング指標CEFR※2を導入することにしました。

 

※1 Colorkrer=Colorkrewで働いているメンバーの総称

※2 CEFR=”Common European Framework of Reference for Languages”の略で、「ヨーロッパ言語共通参照枠」

Colorkrewの新英語指標について

 

なぜCEFRか?

スピーキングのスコアは、テストを実施している企業や団体によって異なった基準が存在します。

しかし、どの企業や団体もCEFRとの相関値を持っています。

CEFRは外国語の学習者がどのレベルまで習得しているかを判定する際の国際的なガイドラインとなっているからです。

Colorkrewでもいくつかのスピーキングテストを試しましたが、全てにおいて共通して習得状況を測ることのできるCEFRを指標として導入することにしました。

 

CEFR導入までの道のり

CEFRという指標を定めるだけでなく、その測定方法(スピーキングテスト)についても検討する必要がありました。

上記でも触れましたがCEFRを導入するまでにColorkrewではいくつかのスピーキングテストを試しました。

まずは数名で受験。受験後に意見交換。Colorkrewに合いそうなテストがあれば受験人数を増やす。

最終的に以下のポイントからスピーキングテストを選びました。

  • テストでは人と直接話すこと
  • 英語の発音だけで判断されないこと

実際ビジネスシーンでは人と直接話しをします。また様々な国籍の人々が話す英語は発音も様々です。致命的な発音の間違いでなければ問題はありません。

まず何が今一番大切かといえば、自分の言葉で英語が話せ、グローバルビジネスを行っていくことなのです。

スピーキング指標は2022年10月から評価指標に追加します。3年かけてColorkrer全員がB2を目指していきます。

 

CEFR B2とは

自立した言語使用者

自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。

(出典) ブリティッシュ・カウンシル、ケンブリッジ大学英語検定機構

ブリティッシュ・カウンシル、ケンブリッジ大学英語検定機構によるCEFRのレベル表

スピーキングテストの結果はTOEICスコアとのマッピングを作成し、Colorkrerの英語力の傾向を捉えました。

  • TOEICスコアが高くてもスピーキングスコアが低い人もいる
  • 総じて、TOEICとの相関関係はあるように見える
  • 普段英語を使わない人は、スピーキングスコアが低いように見える
  • TOEICスコアが700点ぐらいから話せる(CEFR B2)メンバーが出てくる
  • TOEICスコア600点を満たない場合、スピーキングより文法や語彙を強化する方がよい傾向

この傾向を捉えたことと、このぐらい話せる人を増やしたいというColorkrerペルソナを考えたときにB2という目標が明確になりました。

 

補助の拡充

スピーキング指標の導入にあたり、補助と学習サポートも拡大しました。

補助の拡大

受験料補助

  • 年1度、TOEIC・スピーキングテストの受験料無料(全社員)New
  • 年4回、TOEIC・スピーキングテストの受験料無料(難民※3)New
  • TOEIC初500点、600点、700点超えの場合は受験料無料

 

+αインセンティブ

  • TOEIC初900点、730点越え:3万円支給
  • スピーキングテスト C1クリア:5万円支給  New
  • 日本語能力試験クリア:N1クリアで5万円支給、N2クリアで3万円支給 New

 

※3 難民=英語によって給料が上がらない人たちのColorkrew内での総称

 

学習サポートの拡大

以前のブログにも記載してありますが、Colorkrewは学習サポートがとても充実しています。

 

関連記事

メンバーの学習意欲を高める効果的な方法とは

 

英語の学習サポートについても様々な施策を行っています。

グループ英会話の定期開催、いつでも開始できるマンツーマンレッスン、自分に合った学習方法をいくつかのコンテンツから選べるコースなどを常備しています。

また異文化のコミュニケーションを楽しむために、社内の外国人メンバーと話す機会を英語サポーターYoshiとともに始めました。最初は英語でのSmall Talkでしたが、日本語を学ぶ外国人メンバーからの提案で日本語版スモールトークも始めました。

このSmall Talk/スモールトークでは、簡単なディベートをしたり、テーマを決めてプレゼンテーションを行ったり、日本人メンバーから外国人メンバーへの質問(逆も同様)をして、お互いの価値観や文化を理解する場となっています。

私も、自分の作った料理について英語でプレゼンテーションを行ったことがあります。

プレゼンテーションで使用した料理の写真

 

 

さらに最近では、経営メンバー向けに英語サポーターYoshiの英会話レッスンを開始しました。

毎週2時間みっちり、2名ずつのグループにてリスニングとスピーキングのレッスンを受けています。

このレッスンの中では、英語をいかに自分の言葉で言いかえるか、簡単に伝えるか、一番伝えたいことが伝えられるか、異文化のコミュニケーションなどを学んでいます。

受講しているメンバーの英語力が確実に上がってきていることを実感しています。

SNS型目標管理ツールGoalousを使って英語学習について共有

 

こういったColorkrerの学習の様子は、SNS型目標管理ツール「Goalous」を使いアクションや投稿で共有をしています。

 

常に進化

今回新たなスピーキング指標導入について紹介しました。

“突然やってくる英語”に対応するには、コツコツと積み上げていくことしかできません。

Colorkrerがコツコツと英語力を積み上げていくことができるように、目標も進化させ、そこにサポートと刺激を続けていきます。