★サーバーは狙われています!〜 Deep Security<初級編①> 〜

PCには入れてるのに、サーバーにはなぜ入れないの?

こんにちは。 ISAOセキュリティプロジェクトの岩切です。

セキュリティの仕事をしていると、セキュリティ製品を入れていないサーバーが多いことに気づきます。

PCにはセキュリティ製品を必ず入れるのに、サーバーにはなぜ入れないのでしょう? 推測ですが、「値段が高い」「設定がムズい」と思われているからではないでしょうか。

確かに値段の高い製品もありますが、これからご紹介するDeep Securityは比較的安価で、かんたんに導入できるセキュリティ製品です。

Deep Securityはトレンドマイクロ社が提供しているインストール型(ホスト型)の製品です。 よく「ウィルスバスターと何が違うの?」と聞かれますが、Deep Securityはウィルスバスターとは似て非なるものです。

ご存知の方も多いと思いますが、ウィルスバスターは同じトレンドマイクロ社製のウィルス対策ソフト(ウィルスを見つけて駆除してくれるソフト)です。

Deep Securityにもウィルスバスターと同じ機能がありますが、この他にも色々な機能を持っています。 大きく分類すると、以下の6つの機能を備えています。

  • Webレピュテーション
  • 侵入防御
  • 不正プログラム対策
  • 変更監視
  • セキュリティログ監視
  • ファイアウォール

この中の「不正プログラム対策」というのが、ウィルスバスターと同じ機能です。 (業界的には、ウィルスをマルウェアと呼ぶことが多いので、「マルウェア対策」とも呼ばれます。)

マルウェア対策以外の機能って何でしょう? その前に、なぜマルウェア対策だけではダメなのか、かんたんに説明します。

マルウェア対策で見つかる脅威はごく一部!

あまり知られていませんが、「マルウェア対策」で見つかるマルウェア(ウィルス)は全体の5〜6割と言われます(諸説あります)。

つまり、検知できずにコンピューターに潜んでいるマルウェアが4割程度いるということです。

どうしてそんなにいるんでしょう・・・? マルウェアを検知するロジック(パターンファイル)は日進月歩していますが、新しいマルウェアがどんどんつくられるので、見つける方が追いつかないのです。

マルウェアだけがサイバー攻撃ではない!

サーバーへマルウェアを送り込まれるケースは、サイバー攻撃全体で見るとほんの一部です。 インターネットで公開されているWebサーバなどは、むしろそれ以外の攻撃を受けていることの方が多いのです。

様々なサイバー攻撃からサーバーを守る。

それがDeep Securityです。 それではマルウェア以外にどんなサイバー攻撃があって、Deep Securityはどのように守ってくれるのか? 次回、説明させていただきます。

つづく・・・

Deep Securityの設定・運用なら、くらまね!