Culture Deckって何?ドレッド人事がCulture Deckを作ると決めた3つの理由
こんにちは、Colorkrewのドレッド人事こと、石原です。 Colorkrewでは、2021年12月1日に「Culture Deck」をリリースしました。
➡https://www.colorkrew.com/about/culture_deck/
今回のブログでは、Culture Deckを作ろうと考えた背景に触れたいと思います。
■そもそもCulture Deck(カルチャーデッキ)ってなに?
Culture Deckとは、企業哲学や経営理念、社員に期待する行動などを具体的に表現し、網羅的にまとめたドキュメントです。 今日ではそれに類するものをリリースする企業が増えてきましたが、最も有名なものはNetflixのものではないでしょうか。 NetflixのCulture Deckは「シリコンバレーからうまれた最も重要なドキュメント」とも呼ばれています。
■なぜ今Culture Deckを作ろうと思ったのか
今ColorkrewにCulture Deckが必要だと感じた理由は、以下の3つです。
①全社的なコミュニケーションの減少 ②グローバルな採用の加速 ③様々な地域に住む社員
一つずつ説明します。
①全社的なコミュニケーションの減少 コロナが流行し始めてすぐ、2020年2月18日からColorkrewでは「リモートワーク推奨」としてかなり強く出社を制限してきました。 リモートワークメインの働き方を開始してすぐに、私たちは雑談の減少を非常にクリティカルな課題として捉え、様々な施策を実施してきました。
しかし、それでも2021年10月に実施した最新の社内アンケートでは約60%近くの社員が全社的なコミュニケーション不足を指摘しました。 (逆に、「日常的に一緒に仕事をしているメンバーやチーム内におけるコミュニケーションには満足しているという」コメントは非常に多かったです。)
サイロ化を防ぐためにも、引き続き全社的なコミュニケーション機会を増やすための試行錯誤は続きますが、コミュニケーションは量×質です。 一つ一つのコミュニケーションの質を高めるためにも、Colorkrewで働く上での前提(カルチャーへの理解や共感)をしっかり共通化できていることが重要と考えました。
②グローバルな採用の加速 グローバルチームで、グローバルビジネスが成功している状態を目指しているColorkrewでは、直近入社してくるメンバーの約半数が外国人となっています。
育ってきたバックグラウンドが全く違いますし、日本人特有のハイコンテクストコミュニケーションは通用しません。 通用しませんというよりも、言葉の壁を乗り越えて入社してきてくれたメンバーに対し、それでは失礼です。 そのため、「Colorkrewは何を大切だと思っているのか、何は大切だと思っていないのか」を具体的に語る必要があると考えました。
③様々な地域に住む社員 リモートワークが中心となったコロナ禍において、採用競争力を高めるため、日々の出社が前提ではない地方在住者の採用を増やしました。
Working from Niigata で世界を目指すバックオフィサー
この取り組みは採用において非常に効果を発揮し、有望なメンバーが何人もColorkrewにジョインしてくれました。 しかし、やはり日常的に会って話す障壁は高くなるので、これまでチームに溶け込んでもらう上で細かくコミュニケーションによって補足していた「Colorkrewらしさ」の説明を、きちんと文章で表現する必要があると感じました。
まとめると、
・リモートワークによって「全社的なコミュニケーション」の不足が顕著になった。コミュニケーション頻度は今後も改善していくが、同時に質も改善していく必要がある。 ・外国人の積極採用や地方在住者採用によって、ダイバーシティが加速度的に進んでいる。なにが「Colorkrewらしさ」なのか、明確に文章で表現する必要がある。
という状況が、Culture Deckを作成する原動力となりました。
■Culture Deckの作成
これまでもバリフラットな組織運営を行ってきた私たちは、常に**「ルールではなく、カルチャーでつながる」**を大切にしてきました。 そのために、これまで何度もMVS(Mission、Vision、Spirits)のメンテナンスを行ってきています。
➡https://www.colorkrew.com/about/mvs/
事実、今回もCulture Deckのリリースと同時に、再度VISIONのリニューアルを実施しました。
ColorkrewのMVSは、「Colorkrewで働くメンバーが最も大切にすべき考え方や姿勢」を表しています。 しかし、あえてどれも短い言葉でキャッチフレーズ的な表現にしているため、「つまりそれはどんなことを意味しているのか」を明確に表現する必要があると考えました。
そうしてうまれたのが、今回のCulture Deckです。
制作の背景からも、できるだけ詳しく、平易な日本語で書くように心がけました。 もちろん英語版もあります。
この文章がメンバーにとって、MVSの理解や再確認に役に立ち、日々のコミュニケーションの質向上、ひいてはチームの生産性向上に寄与することを願っています。
また、今後Colorkrewへの入社を検討する人にとって、ユニークな文化理解の一助となれば幸いです。