社員エンゲージメントを高めるためのコミュニケーション施策

はじめに

こんにちは。Colorkrewのドレッド人事こと、石原です。 前回「Culture Deckって何?ドレッド人事がCulture Deckを作ると決めた3つの理由」というブログを書きました。 その中で、「コミュニケーションは質×量です。コミュニケーションの質を高めるために今回Culture Deckを作成しました。」と書きましたが、今回はコミュニケーション量を増やすために現在取り組んでいることに関して書きたいと思います。

コロナ禍によるコミュニケーションの減少

コミュニケーション量は、社員のエンゲージメントに直結します。 社員のエンゲージメントと企業の生産性に高い相関が見られることは様々な論文において検証されています。 「エンゲージメント」とは、社員の会社に対する「愛着」や「思い入れ」「忠誠心」などを指します。 そうした感情を自社に対して感じられるのは、企業理念やビジョンに共感し、一緒に働く仲間や組織と一体となって成長しあえる関係があるからです。 そして、その関係はコミュニケーションなしには育まれません。 つまりコミュニケーション量の減少は、社員のエンゲージメント低下、ひいては企業の生産性を脅かすものだと言えます。

 

まん延防止等重点措置が解除された現在(2022/6/18現在)、Colorkrewではフルリモートワークを終了し、会社近郊に住んでいる社員は週一回、地方在住の社員は月一回以上出社することにしています。 しかし、コロナ前と比べると出社頻度は単純計算で1/5以下です。

危機的に少なくなってしまった社員同士のコミュニケーションを促進するために、Colorkrew人事としてどのような施策を推進しているのか一覧化しました。

コミュニケーション施策一覧

これらはあくまで人事として推進している施策です。 もちろん上記に加え、各プロジェクトや案件、職種別に様々なコミュニケーションが日々行われています。

 

上記一覧表の中からColorkrewらしい施策をいくつか紹介します。

コミュニケーション施策紹介

マンスリービジネスレビュー

毎月、前月の全社業績および各事業業績を全社員に対して共有、説明しています。 全社の売上や営業利益、各事業の人件費や販管費にいたるまで、全てが公開されます。 また、各事業リーダーがなぜそのような結果となったのか、今後の計画見通しなどを丁寧に説明します。 Colorkrewでは「オープン」をスピリッツの一つとして掲げていますが、まさにそれを体現している施策といえます。 質問も自由にできるので、透明性の高い経営を担保する上で非常に重要な施策です。

TGIF

ColorkrewのCEOである中村に、全社員がどんなことでも直接質問できるカジュアルミーティングです。 毎週金曜日の夕方に実施されています。 最近は新たに入社するメンバーが外国籍のメンバーが多いため、基本的に英語での開催となっています。 質問は業績や経営戦略、制度の背景にある思想など多岐にわたります。 会社の現状や目指す方向、考え方をよく理解できるミーティングなので、月に一度、日本人社員向けにも日本語で開催しています。

TGIFの開催の様子

All You Can Drink

Colorkrewの社内にはJoyful StudioというBarが併設されたスペースがあるのですが、現在全てのドリンクを無料にしています。 ソフトドリンクはもちろん、クラフトビールや缶チューハイなども無料で飲むことができます。 仕事が終わった後に雑談しながら一杯飲んだり、チームに新たなメンバーが入社したときの歓迎会など、様々な機会に利用されています。 また、別施策のGo to Drinkと組み合わせることで軽食+飲み物が全て無料になるといったような使い方もできます。

今後どんな施策を検討・実施していくか

上記でピックアップした施策をはじめとした各コミュニケーション施策にはそれぞれ効果を実感していますが、「これまでの施策でカバーできていなかったコミュニケーションを補うための施策」や、「各施策をさらに推進するための追加施策」も現在実施検討をすすめています。

Power Up Camp

これまでに実施してきた施策では、「チームで戦略をしっかり議論しきる」といったようなコミュニケーションを十分にサポートできていないと感じておりました。 もちろん各チームにおいて日々の業務でそのようなコミュニケーションはしていますが、置かれている状況を前提から見直したり、目標や体制は現状のままで本当に良いのか話し合うような「視点を一段上げて熱く議論する場」が必要だと感じています。 そこで、まずはリーダー層を中心に合宿を企画してもらい、それを積極的にサポートする施策を始めようとしています。 日常から切り離された場所で寝食を共にし、熱く語り合うことによって、各チームがよりパワーアップしてくれることを期待しています。

Joyful Friday

All You Can Drinkによって社内Barのドリンクが無料といっても、誰もいないBarに行き、一人で飲み始めるのは勇気がいるものです。 なので、社歴の浅いメンバーや会社のリーダー層メンバーが中心となり、毎週金曜日にJoyful Studioでコミュニケーションしようという取り組みです。 そうして会話している最中に近くを通りがかる社員がいれば、声をかけて巻き込んでいこうという施策です。 出社頻度が少ない現状において、コロナ禍で入社した社員は他の社員と交わることが非常に難しく、この取り組みがそういった社員のオンボーディングの一助となることも期待しています。

最後に

コミュニケーションの改善には終わりがありません。 また施策の効果も感覚的なものが多く、それが良かったのか悪かったのか判断は難しいです。 なので、可能な限り可視化し、定量的に分析していく必要があります。 Colorkrewでは、毎年7月に従業員エンゲージメントアンケートを行っています。 約70問からなるアンケートで、様々な角度から会社やチームへのエンゲージメントを調査しています。 その中でどのようなコミュニケーションが足りていないと社員は感じているのか、定量的に把握しながら柔軟に今後行うべき施策を検討していきたいと考えています。

 

また、もちろんではありますが、すべての施策は十分なコロナ対策を行った上で実施されるべきものであります。 社員の安全に最大限配慮を行った上で、さらなるエンゲージメント向上のためのコミュニケーション施策を積極的に仕掛けていきたいと考えています。

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