インフラエンジニアの僕が育児休暇を1カ月半取得した話
こんにちは!インフラエンジニアの橋本です。 今年もあっという間に残すところ約1ヶ月半!?早いですね。 去年に続きコロナ禍もあり、9月の緊急事態宣言の解除まではなかなか遠方への外出などできなかった方も多かったのではないでしょうか。 夫婦揃ってキャンプが好きな僕達も例外ではなく、遠出もできず、家の近くの散歩ばかりで慢性的な運動不足で腹囲がヤバい! 10月に友人の結婚式があったのですが、5年前に買った礼服が入らず悲しい思いをしました……。 弛みきった体を引き締めようと決意した今日この頃です。
さて、私事で恐縮なのですが、去る9月16日に我が家に待望の第一子が誕生しました! 本記事は橋本家第一子誕生に伴い、育児休暇を取得した経験について記載させて頂こうかと思います。
育児休暇取得前の気持ち
2021年2月に妻の妊娠がわかった当初から休暇を取得することについては考えてました。 最初は出産前後の2週間程度で十分だろうと軽く考えていましたが、調べてみると僕たちの条件では全く足りないことが徐々にわかってきました。
まず、里帰り出産しなかったこと。 これは世の中の状況がコロナ禍だったことがあります。ワクチン摂取も進んでおらず、辛うじて僕は2回目まで完了できそうでしたが、当時は妊婦への影響もわかっていなかったため妻の摂取は間に合わず、そんな中、実家へは帰れないという決断に至りました。 そうすると出産後に妻と赤ちゃんが帰宅するわけですが、家事は当然僕がこなす必要があります。 一般的に、出産により女性の体は相当傷ついているため、その後の回復には早くても1ヶ月を要します。(その間、悪露などのため慢性的な貧血状態でもあります) 約1ヶ月は絶対安静と言われるところも多く、この1ヶ月間は体の回復に努めてもらいます。 家事や育児は夫の役目。 このご時世では両親も呼ぶことはできず、サポートは無し。 初産ということも合わせて夫婦にかかる負荷は大きい状況から、当初の2週間から約1ヶ月半の取得を考えるようになりました。
約1ヶ月半という個人的には社会人になってからこれほど長期間業務から離れることが無かったため、復帰後に仕事があるかな?居場所はあるかな?といった漠然とした不安はありました。
周囲の反応
育児休暇を取得することについては、妊娠がわかった当初(約7ヶ月前)から周囲には報告していました。 プロジェクト内に子育て経験者も多く、育児休暇を取得することについて好意的な雰囲気があり、気持ち的にも本当に助かったことを覚えています。 その他、全社的にも、これまで男性の育児休暇も実績はあったので、制度的な不安はありませんでした。
※ちなみに、育児休暇ですが、僕の場合は本来の意味での育児休暇制度を使ったものではなく、収入など経済的な事情なども踏まえて有給休暇による長期休暇という形で取得しています
育休に向けた準備について
仕事の面では主に既存案件の引き継ぎで、主にフロントとしてお客様とバイネームでやり取りしている案件については数ヶ月前から他メンバーもメールや打ち合わせに同席してもらっていました。 2ヶ月前からは引き継ぎリストを作成して、案件名、やっていること、最近の情報、引き継ぎ対象メンバーを記載し、それを元に引き継ぎを行いました。 心がけたのは、リストに書ける内容は制限されるため、これまでの背景だったり打ち合わせの議事録についてはSaaSの情報共有サービスであるesaやマイクロソフトのTeamsを使ってオープンにすることでクローズドな情報を極力なくすようにしました。 Colorkrewでは情報をほぼオープン(機微情報は別途アクセス管理などで制限しています)としているため、このマインドは僕だけでなく社員のほとんどが持っています。 また、頻繁にやり取りが発生したり、バイネームで相談頂くお客様についてはメールやTeamsメッセでのご挨拶と引き継ぎのご連絡も行っています。
プライベートの面では、家事タスクの整理を行っていました。 普段洗濯や掃除、食事などの買い出しは夫婦で共にやってますが、食事は月に1回僕が作るか作らないかの頻度で、主に妻がやってくれていました。 そのため、普段やってない朝昼晩の献立を毎日考えるのが大変でした。(ご家庭で料理される方、頭が下がります!) 特に今回は出産からの回復期ということで鉄分多めのおかずを考慮する必要があり、次に使いまわせる食材も考慮した献立となると慣れないうちは至難の業です。(余談ですが、味についてはネットに色々なレシピが公開されているため、レシピ通りにやればどうにでもなります) また、調理スキルも無いので時間がかかります。これを3食分やることになるので、育児をしながら食事も作ることは結構な労力です。 料理については不安ながら、料理系Youtubeを見るなどして心の準備を進めていました。
育児休暇中について
仕事については、各メンバーのおかげで既存案件の個別問い合わせがほぼ無かったので育児に専念することができました。 月次定例などの打ち合わせは不参加ですが、資料の確認は必要だったため、育児の空き時間を利用して対応していました。
ちなみに、育児の生活リズムをイメージして頂くため、赤ちゃんの生活をご紹介します。
ある日の一日の例:
AM5:00 ミルク 睡眠&オムツ交換 AM8:07 ミルク 睡眠&オムツ交換 AM11:00 ミルク 睡眠&オムツ交換 PM2:00 ミルク 睡眠&オムツ交換 PM5:30 ミルク 睡眠&オムツ交換 PM8:10 ミルク 睡眠&オムツ交換 PM11:30 ミルク 睡眠&オムツ交換 AM1:40 ミルク 睡眠&オムツ交換 AM3:35 ミルク
上記でもわかるように、約3時間周期でミルク、それ以外はオムツ交換で起きるか眠っています。 空いている3時間のうちに容器を消毒し、ミルクの予備を作り、家事を行う必要があるため、腰を落ち着けて仕事や勉強の時間を取ることはなかなか難しいです。赤ちゃんが寝ている間や家事済ませた後に合間合間でやるという状況でした。 ウチの場合、深夜~早朝の対応は妻が対応してくれたので4,5時間は睡眠を取れていたと思います。 そんなこんなで育児休暇中はあっという間に終わったというのが正直な感想です。
取得後の仕事復帰について
仕事復帰して1週間経ちました。 そこで思ったのは割とスムーズに復帰できているのかなと思ってます。 準備のところでも記載しましたが、情報がオープンであるため、ツールにアクセスするといつでも情報や進捗が確認できたことが大きいです。 既存案件はTeamsでやり取りされていますし、社内事項はGoalousで共有されるため、伝達は多少遅れますが置いていかれるようなことは無かったです。 加えて、復帰後に共有が必要な情報があれば個別打ち合わせで補完できたこともあったので、休暇取得前のような復帰に対する漠然とした不安は無くなりました。
育休を取ってみて感じたこと、伝えたいこと
育休を取得して感じたことはやはり、一ヶ月しかない新生児期を夫婦で過ごせたことは大きいかなと感じます。 コロナ禍で面会も出産に立ち会うこともできませんでした。 しかも、命懸けで出産した後の妻の体はボロボロ。傷ついた体が回復するまで安静が必要な状況です。 この時期の夫婦の有り様が今後の関係を決めるといっても過言ではありません。ある同僚がそう言っていたのですが、本当にそう思います。 やはり育児経験者でないとわからないことも多いですし、体験者がこうして発信するのは大事だと思います。 人それぞれ事情があると思いますが、僕は今後育休を取得しようと思っている人を全力でサポートします。
2022年4月に改正された育児・介護休業法が施行されますが、会社に妊娠・出産のことを伝えると育休を取るかの意思確認が義務付けられるそうです。また、同10月からは生後8週までの間で最大4週間の休みを取得する男性産休制度も新設される予定です。 このような流れもあるので、男性の育児休暇というものがより身近に、取得しやすい雰囲気づくりをサポートできたらなと考えています。
最後に今回の僕の育児休暇でフォロー頂いたプロジェクトメンバーはじめ、案件に関わる営業やコーポレートの方々、快く送り出してくれたカラクラーの皆さんには本当に感謝しています。
ありがとうございました!