デキるのに給料が上がらない人の特徴
僕は役割柄、採用インタビューに関わったり、社内でもキャリアの話をする機会が多いです。
その時に「あれ、この人すごくできる人なのに、いままで給料安いな〜」と思うことがよくあります。
スキルもあるし、マインドも悪くない。
成長意欲もある。
でも、キャリア作りの中で、どこか失敗してしまってる。
本来認められるべき価値が認められていない。そんな感じがするのです。
とっても”惜しい”。
なぜ惜しくなってしまっているのか、考えてみました。
”惜しい人”のキャリアの共通点
惜しい人の中には、本当に運が悪かった人もいます。
しかし多くの場合、自分起因で起こったとみられる出来事の共通点があります。
継続的にキャリアを伸ばしている途中のどこかで、躓(つまず)いている時期があるのです。
社内でうまく立ち回れずに、キャリアが停滞してしまっていたり、周りとの人間関係がうまくいかずに、追い詰められて、良くない転職をしていたりする。
躓きの正体は「敵をつくってしまうこと」
せっかくの成長環境を台無しにしてしまうもの。
それは、社内で敵を作ってしまうことです。
惜しい人は、自己の考えが強く、自己主張が強い人が多いです。
主張が強すぎて折り合えない時があったり、相手を攻撃したりすることがあると、その気がなくてもいつの間にか敵ができてしまう。
ちなみに”攻撃”というのは、そんなにアグレッシブでなくとも、さりげなく相手の考え方を否定してしまったりするのも同様です。
また、会社のサイズによって起こることには違いがありそうです。
大きな会社でのケースでは、上司が敵となってしまい、嫌われて出世が遅れるなんていうことがあります。
(僕も身に覚えがあります。)
ただ、配置転換も数年に一度ありますので、また環境が変わるケースがほとんどです。
次の人とまた対立するということにならなければ、敵がいない状態に戻れます。
小さな会社ではもっとクリティカルです。
その会社で影響力がある人と対立してしまうと、半永久的に浮かび上がれなくなる。
そうすると結局キャリアの腰を折ってしまう転職をせざるを得ない。
転職する手前でキャリアも給料も停滞してしまっているので、転職してもステップアップが難しい。
強い考え、強い主張はいいことでもある
強い考え、強い主張。
それを持っていて、うまく折り合えないことがマイナスになってしまうパターンをここまで話しましたが、実は世の中で成功している人も全く同じ素養を持っていることが多いです。
逆に、自分自身の考えが強くなく、主張もない人が成功しているケースはほとんどないのではないでしょうか。
こう考えると、躓いてしまっている人は成功と紙一重。
本当に惜しい人なのかもしれません。
変われる人、変われない人
僕の推測ですが、主張の強い人は、人間関係で失敗する経験も普通より多くなりがちではないでしょうか。
少なくとも、強い主張がなくて無難にコミュニケーションを取れる人よりは、人と衝突する可能性が高い。
悪い気持ちはなくても、言い方が悪かったり、相手に攻撃的だと思わせてしまったりしてしまう。
その先に成功するかどうかの違いは、その失敗から学んで、人とのコミュニケーションや、自分の行動を変えられるかにかかっていそうです。
受け入れることができれば変わることはできる
僕も経験があるのですが、自分に課題があるという現実は受け入れづらいものです。
しかも、それを周りの人から客観的な評価で伝えられたときは、反発する気持ちになりやすい。
でも実は、それを言ってくれている人は、わざわざ嫌な役を買ってくれているのです。
それに対して感謝の気持ちを持ち、素直に受け入れることができれば、惜しい人から成功に向かう人材になれるのではないでしょうか。