こんにちは、インフラエンジニアの赤川です。
引き続きBuild 2018に参加しています。
初日と本日はKey Noteがあったのですが、Azureだけに留まらず、HoloLensやMicrosoft製品、Visual Studioなどのアップデートも盛り込まれており、特にOffice製品周りは聞いていてもちょっと良くわからない・・となることが多かったです。 ちなみに本日一番の盛り上がりはnotepad(メモ帳)のLF改行コード対応、でした。
Key Note後はセッションやWork Shop、展示会場が用意されています。
本日はContainerサービスについて両クラウドの比較をしてみたいと思います。
Container
Key Noteやセッションリストを見てもContainer、とりわけkubernetesの文字が目立ちました。 AzureのContainerサービスをこちらから確認すると、
- Azure Kubernetes Service (AKS)
- Azure Container Instances(ACI)
- Azure Container Registry(ACR)
- Azure Service Fabric
- Azure App Service
- Azure Batch
があるようです。
一方AWSもこちらから確認すると、
- AWS Fargate
- Amazon Elastic Container Service(ECS)
- Amazon Elastic Container Service for Kubernetes(EKS)
- Amazon Elastic Container Registry(ECR)
が上げられていました。
上記URLには含まれていませんが、Elastic BeanstalkもDockerコンテナをサポートしていますし、 AWS BatchもECS上にクラスタが構築されますのでコンテナサービスの一部となり、両者互いに遜色ありません。
Azure Kubernetes Service
元々Azure Container Serviceと言う名前でkubernetes,Docker Swarm,DC/OSの3つのオーケストレーターに対応していました。 その後kubernetesに寄せてAzure Container Service(AKS)に名称変更され、最近今のAzure Kubernetes Serviceに変わったとのことです。
ノード数を指定したりするようなので、単純比較にはなりませんがECS/EKSが対抗でしょうか。
Azure Container Instances
クラスタレスでノードとしてコンテナを起動させることが可能。 AKSでクラスタ容量が不足したらACIのポッドを高速にスケールアウトできるようです。
“AKS による柔軟なバースティング ACI は、急激に増加したトラフィックに対応できる、分離された高速なコンピューティングを提供します。お客様がサーバーを管理する必要はありません。たとえば Azure Container Service (AKS) では、Virtual Kubelet を使用して、数分で開始されるポッドを ACI 内にプロビジョニングできます。そのため、AKS は平均的なワークロードにちょうど十分な容量で実行されます。AKS クラスターの容量が不足したら、管理の必要なサーバーを追加することなく、ACI で追加のポッドをスケールアウトできます。”
Azure Container Registry
コンテナデプロイイメージを格納するプライベートレジストリサービス。
Azure Service Fabric
Micro Serviceを実現するためにはContainerだけではアプリケーションそのもののスケールであったりをカバーするために、Micro Service ArchitectureとMicrosoft独自のオーケストレーション技術によって自動的に分散システムを拡張するサービス。 数年前に発表しているサービスなので、結局最近はkubernetesに振り切ったってことでしょうか。
詳細はAzure Service Fabric 概要(こちら)をご確認下さい。
Azure App Service
サービス説明を確認すると、
- Web Apps
- Web App for Containers
- Mobile Apps
- API Apps
の4つがサービスの詳細として出ていました。 「完全に管理されたプラットフォーム」とのことなので、アプリケーションだけに集中すれば良いのであればElastic Beanstalkが近しいサービスになりそう。
Build 2018も明日で最終日です。 少しでも多くのAzureサービスに触れて帰国したいと思います。
2018/05/09 一部内容を変更しました。