正しいことを言うときは、少し控えめにしたほうがいい
正論が通じるとは限らない
リーダーが、ビジネスや組織に関しての問題定義で、正論で正しいことを言っているけど、みんなの理解が得られなくて、なかなかチームとして心を一つにして力を出すことができない、という風景をよく見ることがあります。
このことは、リーダーだけに限りません。
同じことを言っても、周囲の理解・納得性の高い人、そうでない人がいます。
もちろん、言いっ放しで、行動が伴わない人は周囲の納得性が低くなるのは当たり前ですが、同じように一生懸命行動する人でも、納得性に違いが出てきたりします。
正論は傷つける
なぜでしょう。
僕はこんな風に考えています。 人は誰でも議論して負けることを嫌がります。 (注:とびっきりのM気質な人は除きます)
また、自分の考え方や行動を真正面から、正論で否定されたら、すごく傷つきます。
それが「どんなに正しくとも」です。
傷つくだけでなく、正論で自分のことをやっつけた相手と話すことが少しずつ嫌になります。 最悪嫌いになってしまう可能性もあります。
嫌いな人とチームでいい仕事が出来る可能性はほぼゼロでしょう。
では、どうすればいいでしょうか。
正しいことを言うときは、少し控えめに
正しいことを言うときは、控えめにすればいいのです。
控えめとは・・・
- 公衆の面前で正論を持って非難しない(メンツを潰さない)
- 言い方に気をつける
- 相手をリスペクトする気持ちを持つ
そして、どんなに自分が正しいと思ったことでも、相手の視線から見ればそうでないこともありますので、「絶対」正しいとは思わないことです。
相手にはどんな場合でも、あなたの知らないことがあるものです。
少なくとも、相手の気持ちは、あなたより相手の方がよく知っているのです。
逆に、正論ぶって攻めてきた相手が間違っている時に、やっつけてしまうのも同じです。
その時も、「控えめに」やらなければいけません。
「正論は控えめに」の精神と、互いへのリスペクトをしっかり持った上で、必要な議論、時には激しい議論もおこない、建設的な批判もしっかり出来るチームをISAOは目指しています。