昨日に引き続き、2015/10/8 9:00〜10:30(現地時刻) に行われた keynote 中に発表されたプロダクトをお伝えします。
Amazon EC2 新インスタンス、X1, t2.nano
まずは EC2 の新インスタンス。X1 インスタンスは最大 100vCPU!/ 2TB メモリー!。クラウド上の IaaS の利用がインメモリ処理で実行するアプリケーションが増えてきたことに対応。SAP HANA などもターゲット。 ホスト側の CPU は Intel Xeon E7 v3 を採用しています。 t2.nano は 1vCPU / 512MB メモリーというスペック。上記のような要求がある一方で、t2.micro の 1GB メモリーでも大きいよ、というニーズが多いためと思われる。Amazon EC2 Container Registry (ECR)
いよいよ AWS のコンテナサービス利用が本格的になりそうだ。 今まで、docker コンテナで利用するイメージファイルは aws 上で管理、作成などができず、ユーザーが独自で管理する必要があった。 今回のアップデートでフルマネージドとなり、AWS 上でイメージファイルの保存、管理、デプロイが可能になります。 また、AZ を意識した配置、CLI などの提供も始まります。
続いて Lambda です。 Python for Lambda
サーバレス、OSレス環境の構築の実現を可能にできる注目の Lambda は今までサポートしているJava および Node.js コードのみでしたが、今回これに Python が追加されました。個人的には Ruby 推しだったのですが、、残念です。AWS さん、次お願いします。 Python はまだまだ US 本国では人気が多く、昨日のアップデート内容と共に今後利用が急速に進みそうです。
IoT というのは実際に世の中がそうなっていくだろうとは思ってましたが、まさかプロダクト名に入れてしまうとは! 確かに IoT は言葉だけが先行し、なかなか実装段階が進まず、標準化なども進まない状況が続いていました。 今回、Amazon が IoT について仕様も含めた再定義をしてやる!くらいの勢いを感じます。 MQTT というプロトコルを使用、AWS 側に Device Gateway を用意し、TLS での暗号化や PUB/SUB での実装を行い、 各デバイスから情報を吸い上げるだけでなく、AWS IoT Device Shadows という仕組みでルールを作成可能。デバイスとサーバ側の擬似的なインタラクティブな環境を実現します。 デバイス側には利用する OS によってそれぞれ SDK が用意され、C-SDK, JS-SDK, Arduino Library が提供されます。
おまけ re:Invent参加者向けに re:Play というパーティが本日(10/8)夜、開催されます。 そこでのスペシャルフューチャーでゲストの名前が発表されました。
ZEDDです!!!ZEDD!!! EDM界の大御所、ZEDDです!!。 個人的なことで申し訳ないのですが、この発表が re:Invent 期間中で一番エキサイトしました。
ひとこと AWS は AWS が提供するサービスに絶対の確信があると感じた。 昨日の記事で書いたユーザーをクラウドに移行させる包囲網のようなプロダクト群も、 オンプレミスの環境のままでは AWS が提供するプロダクトが持つ実力を引き出しきれないからだ。 Microsoft Azure, Google GCP もそうなのだが、クラウドコンピューティングが単なる IaaS 基盤でなく、 ユーザーが実現したいことを即座に行えるようになる、という今までと全く違う概念のものと認識しなけば いつまでも取り残されてしまう気がした。