Apple Watchの使用感レビュー
既に色々情報が出回っていますが、あえて書きます!
デバイス概要
小さい割に多機能です。(その分、バッテリーとトレードオフになりますよね…) Apple Watchには以下の機能が搭載されています。
- タッチディスプレイ
- スワイプ
- ドラッグ
- タップ
- 強めにタップ 感圧タッチ(Force touch)による操作はどうにも慣れませんでした。
- デジタルクラウン/ホームボタン 回すとスクロール/押すと選択。デジタルクラウン(時計でいうところの竜頭)という古いようで新しいインターフェースで、ユーザに新たな体験を与えるあたりはAppleらしさでしょうか。
- サイドボタン 友達の表示/非表示
- スピーカー
- マイク
- 心拍計センサー あまり期待していませんでしたが、自身の血圧範囲内の値が計測されいました。
- 加速度センサー 活動量の計測など。時計を見るときの腕をひねる動作でディスプレイが点灯する仕様に感動しました。
画面構成
基本的な画面構成は主に4種類 (+各アプリ画面) ↓ざっくりな構成
[2] ↕ [1]↔[3] ↕ [4]
- [1] 文字盤 基本的には腕時計なので。 文字盤はプリインストールのものからしか選択できません。文字盤表示時に"強めにタップ"すると変更できます。 (最初、気付かなくてアタフタしました。) 文字盤の種類によっては天気やタイマーを追加表示できます。
- [2] ホーム画面 iPhoneアプリの内、Apple Watch対応のアプリがインストールされます。 iPhoneアプリ (iOS8以上) にプリインストールされている「Apple Watch」アプリから設定変更可能です。
- [3] 友達の表示 最大12人まで登録できる(らしいです)。iOS8から利用できる「Appスイッチャーに連絡先を表示」機能を利用している方には便利かもしれません。 (利用していないので、推測です…)
- [4] グランス (Gance) ウィジェット(OS X で言うところのダッシュボード)のような感じで、アプリを起動しなくても情報が見れます。
標準機能とプリインストールアプリ
- 電話 iPhoneへの着信をApple Watchで通話可能だが、Apple Watch内蔵スピーカーで相手の声が聞こえて焦りました。 欧米スタイルである「Bluetoothヘッドセットでの通話」に抵抗がなければ、便利に使えそうです。
- アクティビティ 円を使ったグラフィカルな見せ方が特徴的です。 1時間、座りっぱなしなど動きが少ないと、毎時50分頃に、立って運動することを促してくれます。 基本、座って仕事をする場合、いい気分転換の目安になります。
- ミュージック ずばりリモコンアプリです。 再生・停止・曲送り・音量の調整はイヤホン付属のリモコンのほうが直接的で使いやすいです。 楽曲変更もできるのですが、曲数が多いと小さい画面で探すのも大変で…結局iPhone使ってました。
- カメラ iPhoneカメラのサブディスプレイ&シャッター。 片手にiPhone、もう片手にApple Watchでプレビュー確認するなら需要ありそうです。
- スクリーンキャプチャ ホームボタンとサイドボタンの同時押しで撮れます。
- タイマー ポモロードタイマーとしての使えば捗ります。
サードパーティ製アプリ
サードパーティ製のアプリはApple Watch対応のiPhoneアプリをiPhone側にインストールすることで使用できます。 いろいろ使ってみたが、まだまだ荒削り感じです。一部抜粋してご紹介します。
コミュニケーション系アプリ
- LINE 未読メッセージのみ閲覧可能 (全部じゃなくても良いけど、)。返信はAppにプリインストールされているスタンプのみ。
- Slack 音声入力による返信が可能です。編集は出来ないので間違えると言い直しです。
といった具合に、アプリによって使用感が異なりました。Slackの音声入力の精度には驚きました。(言語認識エンジンはSiriですかね?)
セキュリティ系アプリ
- 1Password ログイン情報やワンタイムパスワードを表示できます。
- Authy ワンタイムパスワードを表示できます。
セキュリティ系のアプリは使用デバイスごとにアプリが提供されているので、利便性が良くなるといった感じの印象はあまり受けませんでした。Mac本体のロック解除アプリなんかはパスワード打たなくて良くなるので超絶便利(な気がします)。
統括
現時点のあくまで個人的な評価ですが、単体で使える機能はかなり限られており、どちらかと言うと時計+活動量計+αなデバイスという印象を受けました。iPhoneあってのApple Watch!! Apple Watchでアプリ起動
→iPhone側で処理
→Bluetooth通信
→Apple Watchに表示
という流れなので、(特にサードパーティ製の)アプリの起動や処理のレスポンスはモタツキがありました。 iPhone 5sから搭載のTouch IDが便利なので、Apple Watchでは通知を受けとって、その内容はiPhoneで見る、といったスタイルで使っていました。 通知機能は(地味に)便利でしたが、通知があまりに多いと集中できません。この辺りは個人の設定によって何とかなりますが…
ちなみに、バッテリーの持ちはフル充電で1.5日〜2日程度でした。(←使用方法による個人差はあるかと) 毎日充電するほどでもないのですが、就寝前に充電するのを忘れると、翌朝は充電ケーブルを持って行ってました。
先月のWWDCで発表された次期OSとなるwatchOS 2では、Apple Watch単体で動くネイティブアプリやWi-Fi接続に対応するようなので、また違ったユーザ体験ができるのではないかと楽しみです。