こんにちは、中嶋あいみです。
2月に、株式会社ゴーリストさん向けにデザインスプリントワークショップを開催しました!
スプリントマスターとして、UXデザイナーのノブさん (写真1番右) とともに3日間をファシリテートさせていただきました。
Design Sprint (デザインスプリント) って?
デザイン・スプリントとは、アメリカのGV (旧Google Ventures) が提唱するデザイン・シンキングのフレームワーク。 約7名のチームを結成し、月曜日〜金曜日の5日間集中で、課題の抽出〜試作品を使ったユーザーインタビューまでおこないます。
過去記事で詳しく紹介しているので、よかったら読んでみてください。
昨年末私たち2人はアメリカのテキサス州に2ヶ月弱出張し、日々の業務でアジャイル開発・スプリントでの改善をおこなっているアメリカ人チームと一緒に仕事をしてきました。 そこでの学び・手法も今回取り入れ、独自のプロセスを試すことができました。
株式会社ゴーリストさんについて
ん???
お問い合わせメールをいただいたとき、目をこすりました。
ISAOのGoalous (ゴーラス) とまるで兄弟のようなお名前。 しかも所在地が岩本町⇔秋葉原という近さ。
お会いしてみると、OKR (Objective/Key Result) を取り入れているところや、多国籍で仲の良く、充実した社内制度も似ていて、なんだか他人な気がしませんでした!
なにかの運命でしょうか。
ゴーリストさんはHR業界の知見、データマイニングをはじめとした独自の技術力、高いデザイン力を活かして複数のデータ集計・分析サービスを運営されています。
今回は、『HRogチャート』をお題に3日間のデザインスプリントをおこなうことに決定!
3日間で完結するデザインスプリント
ISAOが提供するデザインスプリントでは、1〜2回事前のヒアリング・お打ち合わせを経て、タイムスケジュールや内容をアレンジします。
今回の場合は、参加者の中でも該当プロダクトに関わっていないメンバーが多いということで、事業開始当初から企画・開発を担当されているCTOの方から、プロダクトの歴史や過去にやってきたことを共有いただく時間をDAY1の午前中に入れることに。
この時間はとても大切で、『そうなんだ!』『知らなかった!』という反応で、一人ひとりが自分ゴト化し、チームが一体となっていくのが見てわかりました。
また、ゴーリストさん内でもスプリントを主催できるようになるという裏目標があったので、ファシリテートの方法も学んでいただけるよう説明スライドにも工夫を加えました。
もともと5日間で組まれているスプリントを3日間にアレンジするので、特に初めの2日間は頭も手もフル回転!
このようなスケジュールで実施しました。
DAY1:チームビルディング&アイデア創出
午前
- イントロダクション
- 現状理解
- ユーザー⾏動観察&体験向上メモ記⼊
- 課題決定
午後
- アイデアスケッチ
- 投票・決定
- ストーリーボード作成
- ストーリーボード レビュー
- プロトタイピング決定
DAY2:プロトタイピング&ユーザーテスト準備
午前
- ストーリーボード再確認
- ユーザーテストシナリオ作成
- インタビューTIPS共有
午後
- プロトタイピング
DAY3:ユーザーテスト・インタビュー
午前
- テスト・インタビュー内容 再確認
- ユーザーテスト 1⼈⽬
午後
- ユーザーテスト 2⼈⽬
- ユーザーテスト 3⼈⽬
- ユーザーテスト 4⼈⽬
- ユーザーテスト 5⼈⽬
- まとめ
デザインスプリントワークショップ 参加者の声
参加者はエンジニア・デザイナー・セールス・PM・事業企画・マネージャー、と網羅的な方々。
スプリント終了後、みなさんからはこのような声をいただきました。
やはり体験してみて気づくことが多いようです。 ユーザーテストで想定外の反応が得られたときの気付きは、スプリントの醍醐味であると思います。
- 書籍の情報等の座学と実際にやってみるのでは全く違いました! - 改めてメンバーが自分事として、お客様がどう使っているのかを真剣に考えてくれたと思い、自社に対してのサービスの浸透ができました。 - タイムリミット内でのプロトタイピングの作成、それを使ってのユーザーテストは非常に学ぶところが多かったです。スプリントを通しての成果物ができる感覚も得られ、とても有意義でした! - プロトタイプ作成で必要なことや、ユーザーテスト時の質問の仕方など、それぞれのフェーズでの目安がわかりました。 - ユーザテストで想像と現実の差がはっきり見えることができました。 - 参加した全員が同じゴールに向かって意見を出し合えました。
スプリントマスターとしての気付き・学び
希望者が多く大人数で開催できたことだったり、アウトプットされたポストイットを見ながら休憩時間にもUIについて真剣に話し合いが始まったり、ゴーリストさんはとても意識が高いチームでした。素晴らしい!
ターゲットとする業界は違えど、同じく自社及びクライアントのWeb・アプリ開発のビジネスをしている私たちとしても、その姿勢がとても学びになりました。
デザインスプリントをきっかけとして、社内でUX/UI改善に関する話題をしやすくなったり、部署や役割を超えて議論できる共通言語・共通体験が生まれたのではないかと思います。
ファシリテートにも、時間に厳しく進めていくことや、チームの空気を読みながら臨機応変に対応していくことが求められるので、結構ハードです。
特に頭を使うDAY1は、終了後に飲んだビールが最高でした!
また違うチームやプロダクトで、スプリントができることを楽しみにしています。
さいごに
ゴーリストさんのブログにも今回のスプリントを取り上げていただきました。 是非ご覧ください!
http://developers.goalist.co.jp/entry/2018/02/23/151759
デザインスプリントワークショップにご興味のある方・企業様はいつでもお問い合わせください。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!