ChatGPT とコーポレートエンジニアの付き合い方
こんにちは。Azure Cloud Solution Architect の秋山です。 お客様案件の業務の時間を少し減らし、今年の1月から少しずつコーポレートエンジニアとしての活動を始めています。
Chat GPT の話
最近は触れざるをえない ChatGPT の話です。 さまざまな企業が話題の ChatGPT を企業活動に取り入れ始めています。
Colorkrew でも ChatGPT を使いたい、という人はじわじわと増えてきました。 大きく2種類のタイプがいます。
- いわゆる Open AI 社の ChatGPT をただ使いたい人
- 開発者として API をいじりたい人
コーポレートエンジニアとしては、以下の2軸を天秤にかけながら活動する必要があります。
- 情報統制によって組織防衛したいが、
- 従業員の生産性を高めたい
Colorkrew での Chat GPT の導入について
私たちが直近で進めたことは以下の3点でした。
- ChatGPT(やそれに類するサービス)の利用ポリシーを定めて周知する
- ChatGPT の API を触れるよう、開発者用アカウントを用意する
- 社内で気軽に利用できる環境を整備する
まずポリシーについて、社内の機密情報を AI 学習に使われることには避ける必要があります。情報管理の観点からそのあたりの周知のために整備しました。 その後、つい今週 Chat GPT の Data Control の設定が追加されたため、これに合わせてポリシーも改訂しています。 ref: How do I turn off chat history and model training?
今後も ChatGPT の更新や Microsoft 365 Copilot のような類似のサービスについても合わせて取り込んでいく予定です。来月 Microsoft Build が控えていることも考えると、しばらく情報のアンテナを高くしておく必要がありそうです。
次に Chat GPT の API 利用については、Micosoft Azure で Azure Open AI Service が利用可能となったので、それを使うことにしました。 Azure Subscription ごとの申請ベースとなっており、申請後、数日で連絡が来て利用可能になりました。 GPT-4 はさらに追加の申請後、数日で気づいたら利用可能になっていました。(連絡はなぜか見かけませんでした)
最後に社内の利用環境については、以下の記事で Microsoft Teams との連携方法が公開されてましたので、これをデプロイして試してもらっています。 ref: Integrate Azure Open AI in Teams Channel via Logic App
トレンドの技術について関心が高まって、新たなサービスのアイデアにつながるといいなと考えています。
最後に
私はまだコーポレートエンジニアとして活動し始めて数カ月ですが、Chat GPT については世の中の時流が早く専門性が高い分野に知見が必要なため(今は特に Microsoft 関連)、私のように Microsoft Azure の経験があるメンバがいるとちょうどいいなと感じた一件でした。
Azure Open AI Service を利用した開発について、ご興味ある方は以下からお問い合わせください。