仕事が楽しみならば人生は極楽だ。苦しみならばそれは地獄だ(Wikipediaより)
ロシアの作家、マキシム・ゴーリキー(Maxim Gorky)の言葉だそうです。
彼の功罪については、ここで言及するものではありませんが、仕事を楽しめるかどうかが人生のクオリティに直結すると喝破したこの言葉に、カラクルは高い共感を覚えます。
一方で、人生はリアリティです。先立つものがなければ生きていけないし、満足な生活を送れない。 それらをどう両立したらいいか。永遠のテーマかも知れません。
早いもので、2022年も師走になりました。 新しいビジョン〜Color Your Work with Excitement〜に来年の抱負を絡めて、このブログを書いていきたいと思います。
資本主義における、キャリアの成功とは
一般的に、仕事のキャリアにおいての成功は、評判の高い会社で、どのくらいの地位まで上り詰めたかや、人材価値の高い人と認められ、給料が高くなることに求めがちです。
この資本主義社会の中で、それは多くの人が否定できない概念でしょう。
しかし、人生全体を考えたとき、それは本当に成功と言えるのかということを、最近よく考えています。
カネと仕事
かといって「給料は関係ない。自分がやりたい仕事をやれれば、素晴らしい仕事のキャリアだ」と言い切れないところが現代社会の難しいところです。
よほどの資産家でない限り、多くの人は自分の稼いだ給料で生活し、家族を養い、その上で様々な行動をするためにそのお金を使います。
お金は「あればあるだけいい」という風にも考えられます。ところが、その一方で、収入がある一定を超えると幸福度が下がってしまうというデータもあります。
僕の個人的な感覚で言えば、独身であれば1,000万円程度の年収があったら、よほどの贅沢をしない限り困りませんし、家族を扶養してもその何倍も必要・・・ということではないと思います。
「じゃあ、そこそこのレベルでいいから、幸せにやれる仕事をやっていこう」となるところですが、世の中はそう甘くなく、金銭的にとりあえず満たされるレベルの給料をもらっている人は日本ではごく一部です。
ちなみに、日本の年収の中央値は、バブル以降どんどん下がり、現在だと399万円だそうです。全然1千万円に足りません。 (引用:厚生労働省の毎月勤労統計調査 令和4年2月分結果)
日本社会が全体的にこのレベルだと、やはり給料を上げなければ余裕ができない。ということで、なんとなく日本では「給料、給料」という風潮になってしまうのかなと思います。
苦しむ仕事をして、給料を稼ぐということ
では、給料が高ければいいのかというと、これもそうではなさそうです。
給料に縛られて、転職できない中高年は社会的問題になっていますし、このブログのタイトルの通り、仕事が苦しみならばそれは地獄です。
成長環境と、給料への反映
平均的な水準が”足りない”という状況の中、僕が経営者として考えているのは、まず「給料をいかに上げることができるか」です。
過去ブログを見直したら、僕は結構給料について書いていますので、ご興味あればそれも合わせて読んでみてください。
結構いっぱい書いてますね(汗)
さて・・・「やりがい」を先に持ってくる人は世の中結構いますが、僕は現実的ではないと思っています。 金銭的に問題がなくなった上で、やりがいをどう作るかを考えないと、生活は苦しいままになります。
新入社員から高い給料をもらえる人は、世の中の一握りですので、どうキャリアを積んでいくかが重要なポイント。
特に、20代、30代の成長環境は超大事ですね。
最近は、古き良き日本型の終身雇用が崩壊して「若いうちは実力が上がっても給料は上がらない。でもそれは40代以降に報われる」という形が企業も取れなくなってきました。
ただ、大企業では慣性モーメントがあり、なかなか一朝一夕には「若手の給料が、実力に応じて払えない」という状況が変わっていかない。 そしてそれ以上の問題は「ある一定年齢までこないと、ポジションが与えられない」という過去の年功序列を引きずってしまっていることです。
20代、30代の成長環境だけでなく、その成長に合わせたポジションとそれに連動した給料を出すということが、当たり前ですが、重要なのです。
そして、それを実現できている会社はあまり多くない・・・
Color Your Work with Excitement
カラクルの経営は、成長環境と、その成長に応じたポジション、給料をコミットしています。
若いからといって、また逆に年長になったからといって、制度に縛られて給料が決まるなどということはありません。
そんなカルチャーを深化させ、その上で自分たちの経験をプロダクトに乗せ、働く人たちの仕事をカラフルに楽しくしていくサービスを世界で展開していく。
その道筋は、簡単ではありませんが、チームで一丸になって取り組み、達成を目指し、達成していくことは正に楽しみであり、「極楽」なのです。
仕事をたのしく、さらにその哲学を社会に還元していける会社を目指して、カラクルは2023年もフルスロットルで進んでいきます。